これも方言か…!道民が気づかず使っている「疑問形の語尾」2つ
北海道にはいろんな方言がありますが、なかには方言だと気づかず使っている言葉もあります。たとえば「大丈夫かい?」や「調子どうだい?」など。2つの疑問形の語尾、実は方言だと知っていましたか?
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北海道弁の語尾1:「~かい?」
「~かい?」は相手の様子を尋ねる、あるいは相手に意見を聞くとき、返答を求めるときなどに使われます。
まずは「形容詞+かい?」の例。
例)「大丈夫かい?」「元気かい?」「寒いかい?」「暑いかい?」「眠いかい?」
相手の様子を尋ねて、「大丈夫だよ」「ちょっと眠いかも」など意見や返答を求める質問です。
ほかには「いんでないかい」という北海道弁全開の言い方もあります。標準語だと「いいんじゃない」となり、自分の考えを伝えるときの言葉です。
意味は変わらず、やわらかい印象になる
語尾に「~かい?」をつけているときとつけていないときで意味は変わりません。ただ道産子の筆者としては、「~かい?」とつけたほうが言い方がやわらかくなると感じます。
たとえば「大丈夫か?」と聞くのは、強い語調で切羽詰まっている印象。「大丈夫ですか?」と丁寧語にすると、やわらかい言い方にはなりますが、相手との距離を感じます。「大丈夫かい?」のほうがよりフランクです。ニュアンスとしては「大丈夫なの?」に近く、語尾に「~(な)の?」とつけるとやわらかい印象になるのと似ています。
口に出して言うときは、「か」にアクセントを置き、「い」は弱めにするのが道産子ネイティブ流です。
北海道弁の語尾2:「~だい?」
「~だい?」も相手の様子や状態を尋ねるときに使う疑問形の語尾です。「~かい?」とも似ていますが、違いは語尾の前に「~どう」がつくこと。「~どうだい?」という形です。たとえば……
例)「調子どうだい?」「気分どうだい?」「最近どうだい?」
など。
意味は変わらず、話し言葉で使われる
「~かい?」と同じく語尾をつけないときと意味は同じですが、よりフランクな言い方になります。
北海道だけでなくほかの地域でも使われているので、方言という意識を持たず使っている方も多いのではないでしょうか。
「~かい?」も「~だい?」も“話し言葉”で使われるという共通点もあります。
さりげない語尾について、道産子のみなさんには共感していただけたのではないでしょうか。「元気かい?」「調子どうだい?」など、相手を思う気持ちが語尾に込められている、やさしい北海道弁です。「~かい?」「~だい?」と声をかけられたら、道産子からのあたたかい気持ちをぜひ受け取ってくださいね。
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