縦缶

喜ばれること間違いなし!レトロな缶が可愛い、明治35年創業の旭川銘菓

明治から100年以上も愛されている旭川の銘菓『旭豆』。旭川市民はもちろん、観光やビジネスなどで旭川に来たことがある方なら、空港や駅、道の駅などの売店に並んでいるのを一度は見たことがあるのではないでしょうか。

今回は、この『旭豆』を製造している「共成製菓株式会社」を取材して、『旭豆』の歴史や魅力について伺ってきました。

「旭豆」を作り続ける旭川の老舗菓子メーカー

『旭豆』を製造販売しているのは、旭川市宮下通16丁目に本社と工場がある「共成製菓株式会社」です。明治30年に小樽に本社を置く精米業の「共成株式会社 旭川支店」として設立。昭和30年に独立して『旭豆』を中心とした豆菓子を製造する「共成製菓株式会社」となりました。

事務所として使用されている建物は、リフォームされ創業当時の雰囲気はありませんが、そこに置かれていた真っ黒で巨大な金庫は明治時代に作られたもので、小樽の本社から運ばれてきたそうです。あまりの重さで金庫の下に基礎を打っているそう。この金庫だけでも歴史を感じますね。

「旭豆」の誕生は明治35年

古い資料は残されていないそうですが、『旭豆』のはじまりは、明治35年。北陸富山の方が作り出したそうです。「共成株式会社 旭川支店」だった当時は精米業でしたが、お菓子の原料となる小麦や豆、砂糖も扱っていたことから『旭豆』製造の権利を取得し作りはじめました。

『旭豆』の原材料は、北海道産の大豆と甜菜糖、小麦粉と“丸ごと北海道”。今も当時のままの製法で作られています。

「旭豆」の魅力は昔ながらの素朴な味とレトロなデザイン

『旭豆』の最大の魅力は、昔ながらの素朴で優しい味。お茶請けとしてはもちろん、お酒のお供にもぴったりです。

昔から北海道土産の定番商品として人気の『旭豆』。コロナ禍で観光客が減って大変なのではとお聞きしたら、意外なことに『旭豆』は、市内のスーパーでの売り上げのほうが多いとのこと。つまり、旭川市民が普段楽しむお菓子として購入しているのです。まさに旭川市民に100年以上も愛されている銘菓ですね。

『旭豆』には、箱入り、缶入り、布袋入り、家庭向けなど用途に合わせて、さまざまなパッケージと容量が用意されています。お土産用のパッケージに描かれているのは、アイヌの女性と『旭豆』をイメージした丸で描かれた北海道の地図。公募の中から選ばれたデザインだそうですが、北海道らしさが表現されていてお土産にぴったりですね。レトロな感じが『旭豆』の歴史を感じさせます。

写真の『立缶』は、一度は生産終了となっていましたが、お客様からの問い合わせが多く復活した商品。食べ終わった缶を捨てるのがもったいないぐらい可愛くて再利用したくなりますね。あなたなら何を入れますか?

 

JR旭川駅から「共成製菓株式会社」までは徒歩で15分ほど。本社事務所の入口には直売所が設けられていて、工場で作りたての商品を購入できます。旭川に来る機会があれば、直売所に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

<企業情報>
■企業名:共成製菓株式会社
■所在地:北海道旭川市宮下通16丁目
■電話番号:0166-23-7181
■営業時間:9~17時
■定休日:土日祝日
■HP:http://www14.plala.or.jp/kyosei/index.html
■オンラインショップ:https://asahimame.com/

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