室温35℃、気温は17℃?移住1年目の「北海道・網走の夏」は冬より過酷だった
寒いことで名をはせる北海道ですが、そんな極寒地の夏はやはり涼しいのか? 北海道の網走市に引っ越した筆者が感じた北の大地の“夏”をありのままにお伝えします。暑いのか寒いのか白黒つけましょう!
普通に暑いです、北海道
北海道といえばとにかく“寒い”イメージがありますよね。雪はたくさん降るし、流氷もくる日本でも有数の極寒地であることはいうまでもないでしょう。
筆者は、そんな北海道は道東の網走市に昨年の秋、東京から引っ越しました。秋に引っ越したので北海道の厳しい冬は経験済みですが、夏は未体験。個人的な北海道の夏のイメージは、“最高気温は27℃くらいで湿度もなくとにかく過ごしやすい避暑地”だったのですが、その期待は見事に裏切られました。
7月下旬、アパートの室温は35℃。溶けてしまいそうなこの暑さは扇風機だけでは耐えられそうにありません。ん?エアコンを使えばいいじゃないかって? 残念ながら北海道の住宅にはそもそもエアコンがついていないことが多いのです。
筆者のアパートも例によってエアコンは設置されていません。リビングの一角で悠然とたたずむストーブも、冬にあれだけお世話になったのに憎らしく思えます。さらに、二重窓やら二重扉など冬の寒さから私たちを守るための断熱性や気密性が夏になると牙をむいてくるのです。
そんな極暑の北海道にも、ちょっとした楽しみがあります。
北海道の札幌圏以外の鉄道は、クーラーの搭載されていないレトロな車両が使用されていて、夏季には窓を開けて北海道の車窓を間近に楽しめます。
北海道の夏は湿度があまり高くなく、窓を開けるとカラッとした風が入ってきてとても涼しいですし、木や草花の匂いも香ってきてそれはもう最高です。これは首都圏の鉄道では体験できないですし、ローカル線の多い北海道ならではの楽しみですね!
普通に寒いです、北海道
「こんな暑くてクーラーもないなら東京の夏の方がマシだなー」なんて思っていたのもつかの間、天気予報を見ると明日の最高気温は17℃。17℃ってもう夏通り過ぎて晩秋ですよ!
今度は寒さに震えなければいけないのかと思っていたのですが、そういえばストーブはあるから快適に過ごせるんですね。やっぱり北海道の短い夏に必要なのはエアコンじゃなくてストーブです。ありがとうストーブ!
“北海道の夏”といっても、広大な北海道では地域差が大きく一概にはいえませんが、暑いのは少しの間で後は涼しい、もしくは寒い日が多いです。気温差で体調を崩してしまいかねないので、くれぐれもお気を付けください。
【画像】polkadot、denkei、freeangle / PIXTA(ピクスタ)