ジオパーク

地球を感じて遊ぶ!地球と人のストーリーを体感する「白滝ジオパーク」(遠軽町)

2021.08.06

緑に囲まれた山間の町、遠軽町白滝には、大地のテーマパークがあります。太古からつづく自然を知ることで地球と人とのつながりを知ることができるかもしれません。

今回はそんな白滝ジオパークの魅力をたっぷりとご紹介します!

「白滝ジオパーク」とは?

地球や大地を意味する「ジオ」と、公園の「パーク」を組み合わせた“ジオパーク”は、大地や動植物などの自然、地域の歴史・文化とのつながりを楽しく学べる場所です。

 白滝ジオパーク交流センター『神秘の黒曜石』

白滝ジオパーク交流センター内観 出典: 白滝ジオパーク

パークと名がついていますが、その規模はまさに規格外! 北海道の中でも4位の面積を誇る遠軽町全体がパークの舞台となっています。

白滝ジオパーク交流センターや遠軽町埋蔵文化財センターなどの拠点施設をはじめ、ジオパークの見どころである“ジオサイト”が多く存在します。

白滝ジオパークでは、「地球と人をつなぐ物語」をテーマとして、太古の時代の火山活動で誕生した黒曜石(こくようせき)と、それを暮らしの道具として利用していた人々の歴史を学ぶことができるんです。

太古から自然とともに生きてきた遠軽町

ジオサイト

遠軽町地図 出典: 白滝ジオパーク

白滝ジオパークには、たくさんのジオサイトや関連施設がありますが、代表的なものを紹介していきます。

白滝(しらたき)

・白滝ジオパーク交流センター/遠軽町埋蔵文化財センター

黒曜石について学べる白滝ジオパークの拠点施設。ガイドとともに日本最大級の黒曜石産地を巡るジオツアーや、黒曜石を扱ったアクセサリーづくり、石器づくりなどの体験メニューが楽しめます。

丸瀬布(まるせっぷ)

・山彦の滝

溶結疑灰岩(ようけつぎょうかいがん)でできた落差28メートルのダイナミックな滝です。滝の裏側へ回って見ることができるので「裏見の滝」とも呼ばれています。

夏は水が流れ落ちる音と、心地の良い動物の鳴き声でリラックスできる空間が広がっています。冬になると滝が凍って巨大な柱となり、神秘的な様子に出会えますよ。

生田原(いくたはら)

・北の王鉱山跡

その昔、生田原地域はゴールドラッシュに湧いていました。現在では静かにその跡地を残しています。坑道を作らずに、地下へ向かって掘り進める露天掘りの跡を見ることができます。

※国有林内のため立入には許可が必要です。

遠軽(えんがる)

・瞰望岩(インカルシ)

遠軽町のシンボルともいわれている高さ78メートルの大きな岩で、アイヌ語で「インカルシ」(ながめる・いつもする・ところ)として昔から親しまれています。岩の頂上へ行くと、遠軽市街地が一望できます。

 

黒曜石

遠軽町埋蔵文化財センター内観 出典: 白滝ジオパーク

白滝ジオパークは、とても広いので、一度で周り切るのは大変ですが、スタート地点の白滝ジオパーク交流センターで行きたい場所の情報を得てから訪れてみるとよいでしょう。

四季を通じて楽しめる白滝ジオパークで、「地球」と「人」とのつながりを体感してみてはいかがでしょうか?

<施設情報>
■施設名:白滝ジオパーク交流センター/遠軽町埋蔵文化財センター
■住所:北海道紋別郡遠軽町白滝138-1(遠軽町白滝総合支所内)
■電話番号:0158-48-2020
■営業時間:9~17時
■駐車場:あり
■休館日:
【夏期営業期間(5月~10月)】休館日なし
【冬期営業期間(11月~翌4月)】土・日曜日、祝日、年末年始(12月31日から翌1月5日まで)

【画像】白滝ジオパーク