TENGA ROCKET

この夏いよいよ打ち上げ!3つのミッションに挑戦する「TENGAロケット」機体完成

2021年6月30日、北海道大樹町でとある記者発表会が行われました。2021年に発表された「TENGA ROCKET PROJECT」で打ち上げとなる機体がついに完成し、お披露目となったのです。

「愛と自由とTENGA」というコンセプトをもとに3つのミッションに挑戦する、こちらのプロジェクト。成功すれば、国内の民間企業初となるミッションもあり、夢があふれる内容です。

いったいどんなプロジェクトなのでしょうか。

「TENGA ROCKET PROJECT」とは?

「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」というビジョンを掲げ、さまざまな性デバイスを開発する株式会社TENGAと「誰もが宇宙を目指せる時代」の実現に向けて小型で低価格のロケットを開発・打ち上げを行う、北海道・大樹町のインターステラテクノロジズ株式会社(以下、IST株式会社)。

この2社がタッグを組み、IST株式会社ファウンダーの堀江貴文さんと三位一体となって、2021年夏の打ち上げを目標に宇宙を目指すプロジェクトが「TENGA ROCKET PROJECT」です。

⇒IST株式会社代表・稲川貴大さんのインタビューはこちらから

本プロジェクトでは3つのミッションを掲げ、任務遂行を目指し日々開発・改良に取り組んでいるそう。なかには、成功すれば国内の民間企業初となるミッションも。株式会社TENGA 代表取締役社長の松本光一さんは、今回のプロジェクトへの想いを次のように語っています。「愛と自由の想いを届けるロケットです。国の違いも人種の違いも越えて、愛と自由を宇宙から届けます」。

気になる3つのミッションをご紹介します!

ミッション1:TENGA型メッセージポッドに込めた1,000人の想いを宇宙へ!

1つ目のミッションでは、1,000人を目標に人々の想いと願いを集めて寄せ書きにし、『TENGA型メッセージポッド』に入れてロケットに搭載します。宇宙空間到達後、宇宙空間にメッセージポッドが放出され1,000人の想いが宇宙に広がる、夢のあるミッションです。

ミッション2:「TENGAロボ」の宇宙到達と地球帰還を目指す

『TENGA ROCKET』には、『TENGAロボ』が搭乗します。宇宙空間に到達後は自動的に放出。大気圏を抜け、地球への帰還を目指します。無事に帰ってこられるように、打ち上げまで調整が続いている様子。

『TENGAロボ』は手のひらに収まるほどのサイズです。現時点での重さは約100g、長さは8~10cm程度だそう。地球に戻ってきた後は海に落ち、回収されるそうです。

ミッション3:「宇宙用TENGA」開発のための測量実施

いつかくるであろう宇宙生活時代のために『宇宙用TENGA』の開発に取り組んでいる、株式会社TENGA。今回のプロジェクトでは、宇宙での利用を可能にするための計測用TENGAを搭載し、その状態を計測します。

松本さんは、16年前の創業時からずっと「TENGAを宇宙で使ってほしい」という想いが強くあったそう。3つ目のミッションでは、その長年の想いが叶うかもしれません。

初の「MOMO」単独スポンサー

TENGA ROCKET

お披露目された『TENGA ROCKET』 出典: インターステラテクノロジズ株式会社

今回お披露目となった『TENGA ROCKET』の機体は、IST株式会社が開発する観測ロケット『MOMO』シリーズです。低価格で量産可能であることが特徴。

『TENGA ROCKET』は初号機から数えると6号機目、打ち上げの機数としては7機目です。2019年に打ち上げた『MOMO3号機』は民間企業が単独で開発製造したロケットとして国内で初めて宇宙空間に到達しました。

これまでは、一機に対しさまざまな企業からのスポンサーがついていましたが、今回のプロジェクトでは初めての単独スポンサーで打ち上げに挑戦します。また放出&回収ミッションも『MOMO』シリーズでは初めての取り組みです。

「TENGA ROCKET」注目ポイント

今回の打ち上げでは、国内民間企業初となるかもしれない、ペイロード(荷物)放出に注目が集まっています。宇宙に放出されるペイロードのフレームはアルミの1枚板から制作され、強度と軽量化を両立。なかには、カメラが搭載され『TENGAロボ』が搭乗している機内の様子が見える仕様になっているんだそう。今回、映像システムにも力を入れていて、高解像度の映像に期待が高まります!

放出機構

独自に開発された放出機構のイメージ。赤いメッセージポッドが宇宙空間に放出されます 出典: インターステラテクノロジズ株式会社

また、寄せ書きを入れた『TENGA型メッセージポッド』を宇宙に放出するために独自に開発した放出機構はこれまでと比べ大型化。

打ち上げと同じ環境で行った動作試験は1回で成功したそうで、これにはIST株式会社 稲川さんも驚いており、「この試験は非常に難しいもので、一発でクリアすることはほとんどないのですが、今回は1回で成功しました」と語っていました。

 

このあと『TENGA ROCKET』は全機試験やリハーサルを経て、打ち上げを行います。打ち上げ時期は2021年夏を予定しており、その様子はYouTube等でライブ配信されるとのこと。

本プロジェクトは、立ち上がってすぐに新型コロナウイルスの影響を受け、今回の機体完成までの道のりは困難も多かったそうです。ぜひ配信で応援しましょう!

 

<プロジェクト概要>
■TENGA ROCKET PROJECT特設サイト:https://rocket.tenga.co.jp/
■ライブ配信:TENGA Channel
■株式会社TENGA(HP):https://tenga-group.com/
■インターステラテクノロジズ株式会社:http://www.istellartech.com/

* 配信の詳細情報は株式会社TENGA、IST社公式SNSをご確認ください

【画像】インターステラテクノロジズ株式会社

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