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よく使うけど意外と気づいていない!北海道民と本州民「こないだ」の違い

2021.06.04

みなさんは「こないだ」という言葉を使ったことはありますか?

おそらく多くの方が一度は使ったことがあるのではないかと思います。しかし、北海道民と本州民が発する「こないだ」には少し違いがあるようです。では、どのような違いがあるのかご紹介します。

北海道民ならこんな経験をしたことがあるかも…

ある日のワイドショー番組にて。

司会者「では、次のニュースに移りましょう。こないだの騒動の件なんですが」

筆者「え、“こないだ”のアクセントが少し違う……」

ワイドショーの司会者は、「こないだ(↓↑↑↑)」と発音していたのですが、筆者がいつも発するのは、「こないだ(↓↑↓↓)」です。どうやら、道民である筆者のアクセントは2文字目だけが高くなるようです。みなさんは、このような違和感を覚えたことはありませんか?

そもそも「こないだ」って方言なの?

では、アクセントが違うならば、「こないだ」は方言という扱いになるのでしょうか?

実はそうではありません。そもそも「こないだ」という言葉自体は方言ではなく、全国どこでも使われています。

実際、辞書で「こないだ」と検索してみると、「近頃」、「先日」といったイメージ通りの意味が出てきます。ちなみに、こないだは「こないだ」のくだけた言い方であり、漢字表記は「此間」だそうです。

地域によって違うのは「アクセント」だけ

「こないだ」は、意味や用法については全国共通のようですが、アクセントは地域によって異なるようです。たとえば、北海道では前述の通り、「こないだ(↓↑↓↓)」と発音しますし、東京圏では「こないだ(↓↑↑↑)」と、一度上がったアクセントを3文字目以降も維持するように発音します。

しかし、どちらが正しい発音である、ということはありません。北海道以外の地域でも、北海道民と同様のアクセントで発音することもあるでしょう。あくまでも、地域によって違いがあるということに過ぎません。

知っておきたい「こないだ」の言い替え表現

最後に「こないだ」の言い換え表現をいくつかご紹介します。「こないだ」は、話し言葉ですので、文章を書くときやフォーマルな場では言い換え表現を用いるのが無難でしょう。

こないだの言い換え表現には、「この間」、「先日」、「近頃」、「昔」、「かつて」、「以前」といった言葉が挙げられます。このほかにも言い換え表現が多くあるので、場面に合わせて適切に使ってみてくださいね。

 

日常生活のふとしたときに、「あれ?アクセントがちょっと違うかも……」と感じる場面がありますよね。その中から今回は「こないだ」のアクセントの違いをご紹介しました。

みなさんも気になる言葉があれば調べてみてくださいね。何か面白い発見があるかもしれません。

【画像】 mits、freeangle、Ushico、studio-sonic、metamorworks / PIXTA(ピクスタ)