まかすからやめれ

こういうときなんて言う?方言だと気づかずに使っている北海道弁【北海道弁講座】

2021.04.05

「やめろ!」1単語だけで聞くと、なかなか強い響きです。

北海道に出張や転勤など、北海道民と生活をしたことがある人ならご存知だと思うのですが、「やめろ」には北海道弁が存在します。北海道民は比較的よく使う言葉ではないでしょうか。

今回は、「やめろ」の北海道弁をご紹介します。

北海道弁講座!「やめろ」は北海道弁でなんと言う?

北海道弁で「やめろ!」はなんと言うでしょうか?

答えは、「やめれ!」です。最後に「れ」をつけることで命令形になります。

「やめれ」以外にも命令形になる

北海道では他にも、語尾に「れ」をつけることで命令形となる方言が日常的に使われています。

たとえば、「食べれ」「すれ」などは頻繁に耳にします。

標準語では「ろ」で終わる命令形を、「れ」に置き換えて使われていると考えましょう。

北海道弁「やめれ」実は北海道以外でも使われている!

「やめれ!」は実は、北海道以外の場所でも使われている方言です。

筆者が調べてみたところ、新潟県をはじめ、遠く離れた九州地方の一部でも使われているらしいです。

「方言だと思わなかった」という人が多い方言の1つでもありますね。

語尾が「れ」になる命令形を使ってみよう!

それでは北海道民が日常的に使う「やめれ」の使い方を具体的に紹介します。

▼例文①

「まかすからやめれ!」

意味:こぼすからやめろ!

「まかす」とは、標準語で「こぼす」という意味の表現です。

「茶碗のつゆまかすなよ」「よそ見しているとそれまかすよ」などと使います。

▼例文②

「はんかくさいからやめれ!」

意味:あほくさいからやめろ!

「はんかくさい」とは標準語で「あほくさい・マヌケな・馬鹿げた」という意味の表現です。

「はんかくさいデザインだね」などと使います。

 

今回は、「やめれ」「食べれ」など、語尾が「れ」になる北海道弁の命令形をご紹介しました。

北海道以外の地方に住んでいる人にも使いやすい方言だと思います。

知り合いの北海道や九州出身の人が「れ」を使っているか、耳をすましてみるのも面白いですね。

【画像】Graphs、ぺかまろ、master1305 / PIXTA(ピクスタ)