生振

【読めそうで読めない地名クイズ】あなたは生を何と読む?氷上ワカサギ釣りができる「生振」

2021.02.24

シリーズでお届けしている北海道難読地名クイズ。

いろんな地域の難読地名を扱ってきていますが、札幌近郊は少なかったように思います。

しかし、実は札幌近郊にも難読地名は存在します! 今回は石狩市からの出題です。

簡単そうに見えて簡単じゃない

今回紹介するのは、石狩市“生振”。茨戸川と石狩川に囲まれた地域で、札幌市とも隣接しています。札幌近郊ということで、目にする機会も多いかもしれません。漢字は誰もが知るところですが、2つ合わさるとなかなか読みにくい。初見で答えようとすると、だんだん歯がゆくなってきます。

さて、そんな“生振”の読み方は?

A おやふる

おやふる、と読むんです。生を“おや”と読ませるとは……。この漢字を用いた理由はあるのでしょうか? 気になりますね。

生振の由来

生振の由来は一体どのようなものなのでしょうか? 石狩の自然、歴史、文化などについて解説している『石狩ファイル』に“生振の歴史”という項がありました。以下に引用します。

■開拓以前
生振(オヤフル)の地名はアイヌ語に由来しますが、更科源蔵の解釈によれば、旧石狩川に沿って東西に伸びていた丘を指す「川尻の丘」という意味だそうです。

今までに発見された遺跡・遺物から、生振に人が住み始めたのは、約4千年前のこととみられています。本州からの開拓移民が始まる前の生振には2~3のアイヌ部落がありました。

■苦難の開拓期
明治4(1871)年、山形県米沢地方の人々124人が入植して集落が形成されたのに伴って、オヤフルの地が生振村と命名されました。

引用:石狩ファイル「生振の歴史」

四方を川に囲まれたこの土地ならではの名前ということですね。幾たびも洪水に襲われながら、蛇行した流れを直行させるための捷水路(しょうすいろ)を築くなどして開拓移民たちにより開墾が成し遂げられました。北海道らしい歴史の詰まった地域です。

……それにしても、この漢字が使われた理由が気になりますね(笑)

氷上ワカサギ釣りができる

生振地区では、茨戸川に囲まれている立地を生かして、ワカサギ釣りを体験できます。

みなさんはワカサギ釣り、やってみたことありますか? 筆者は未経験です。同じくまだないよ、という方も大丈夫です。今シーズン、まだ間に合います! ワカサギ釣りは、生振の空気を存分に吸う機会になりそうですね!

 

お近くにお住いの方、週末にでもぜひ生振に足を運んでみてください。

【参考】
郵便番号検索
石狩ファイル「生振の歴史」

【画像】anochastock / shutterstock

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