苺館

歴代の北大生が通ってきた、隠れ家的カフェ。クラシックと本と珈琲と

2021.02.15

北海道大学の周辺は、学生が多く住むことから飲食店が豊富。

今回は、そんな中でも古くから北大生や地域の方々に愛されてきたカフェ、『苺館(いちごかん)』をご紹介します。時が止まったような、どこか懐かしさが残るお店です。

地下鉄「北12条駅」から徒歩5分のところにありますよ。

映画のワンシーンのような瞬間を

『苺館』という名前の通りに、扉の上には大きな苺が。苺の存在感はあるのですが、前を通っても気が付かず通り過ぎてしまうような入り口の小ささ。まさに隠れ家のようです。

あまりにひっそりと佇んでいるので、最初は入るのに勇気がいるのですが、いざ入ってみるとその居心地の良さは抜群です。

中に入ると、少し暗めの照明と重厚な札幌軟石の壁、そしてクラシック音楽が相まって、タイムスリップしたような感覚に陥ります。使いこまれた椅子やテーブル、そして手書きのメニューなど、すべてが映画に出てくる喫茶店さながら。

筆者がはじめてここを訪れた際、地元の常連さんのような方がカウンターで本を読んでいたのですが、その様はまさに映画のワンシーンのようでした。

カウンター席のほかにも、4人がけのテーブル席が2つあります。こじんまりしていて落ち着いた雰囲気なので、ひとりでゆっくりしたい方には特におすすめです。

ブレンドコーヒーが1杯450円(税込)、ケーキセットが650円(税込)と、学生価格なのもありがたい。そしてコーヒー以外のドリンクはもちろん、ランチメニューも充実しています。

カレー、パスタ、グラタン各種は、サラダとドリンクがついて850円(税込)。筆者はマトンカレーをいただいたことがあるのですが、昔ながらのカフェで食べるカレーと珈琲は格別な感じがしました。チーズトーストなどの軽食もあるので、小腹が空いたときやブランチなどにもおすすめです。

珈琲と本とクラシック。なかなか出会えない心地よい空間がここにはあります。

筆者も度々このカウンターで本を読むのですが、ここ以上に落ち着いて読書を楽しめるお店は他にありません。本を片手に、1人でふらっと訪れたい。そんなお店だからこそ、今も昔も学生に愛されてきたのかもしれませんね。

<店舗情報>

■店名:苺館
■住所:札幌市北区北14条西3丁目1‐33
■営業時間:11~18時(日曜定休)