「千魚」読める?漁の様子は北海道の冬の風物詩【難読漢字クイズ】
お久しぶりです。筆者が前回書かせていただいた記事の日付を見たところ、およそ半年の月日が経っていました。
今回は、「もしかしたら歴代最難関かも?」という難読漢字クイズをお届けします。
ワカサギに似た魚「千魚」
今回の漢字はこちら。
ヒントの前に1つ。筆者はこの魚をこの記事のために調べるまで知りませんでした。今回、漢字に関係なく難しいかもしれません。
ヒントとしては、“ポイントは2文字目の読み”、“ワカサギに似ている”です。果たしてこれで答えにたどり着けるのか……?
正解はこちら。
答えは「チカ」でした。難問でしたか?
「千魚」ってどんな魚?
「チカ」は北海道ではおおよそ全域で獲れる魚で、なかでも渡島半島(函館の辺り)の沿岸や、釧路・根室近海などの太平洋側に多く生息しています。地域によって「ヒメアジ」「ツカ」「オタポッポ」など、さまざまな呼び名があるそう。
根室では、北海道の冬の風物詩の1つである“氷下待網漁”という伝統的な方法で獲られ、そのさなかには魚目当てにワシが飛んでくるなど、自然豊かな北海道らしい光景が見られます。
「千魚」の食べ方
主に天ぷら・フライ・煮干しなどで食べられます。チカを卸している業者の方いわく、「素焼きや塩焼きにしても美味しい」とのこと。
ただ、市場によってはワカサギと混同されて販売されることもあるそうです。
こちらがワカサギ。確かに先ほどの画像と比べても、ぱっと見、見分けはつかないかもしれませんね。みなさんはいかがでしょうか?
今回は「チカ」について紹介しました。知らない魚でしたが、未知の魚を調べるのは新発見が多く楽しかったです。
ワカサギに似ていると話しましたが、見分け方は“腹びれの位置”だとか。覚えておいたら購入の際に役に立つかも?
【参考】札幌市中央卸売市場、北海道 水産林務部水産局水産経営課、地方独立行政法人北海道立総合研究機構水産研究本部、根室市、北海道漁業協同組合連合会、財団法人 水産物市場改善協会
根室から「チカ」です / 札幌市中央卸売市場
チカ / 北海道 水産林務部水産局水産経営課
チカ:ちか・いわし・かれい小型定置網漁業 / 地方独立行政法人北海道立総合研究機構水産研究本部
根室市の主な漁業・漁法について / 根室市
温根沼の氷下待漁業 / 北海道ぎょれん
ワカサギとチカ / 財団法人 水産物市場改善協会
【画像】悠遠、luiji / PIXTA(ピクスタ)
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