海扇

北海道名産の「海扇」って何?ほとんどが北海道で獲られる人気食材【難読漢字クイズ】

2022.06.07

ついこの間まで寒かった気がしますが、気付けば春を超えて夏に近づいてきている今日この頃。今回は、そろそろ旬を迎える北海道名産を紹介します。何を指している漢字か分かりますか?

意外とそのまま?「海扇」

今回の問題はこちら。

漢字的には海産物な気がしますね。となると、重要なのは「扇」の字でしょう。海産物で扇。みなさんは分かりますでしょうか?

追加でヒント。この海産物は“貝”です。あとはキーワードから連想できるかも?

さて、そろそろ正解発表。正解は、

「ホタテ」でした。一般には「帆立」と書きますが、「海扇」とも書くようです。ちなみに正式名称は『ホタテガイ』。

よく見ると見た目は扇に見える、かも?

北海道の「海扇」

日本におけるホタテのほとんどは北海道で獲られていて、なかでも日本最北の村である猿払村は、国内有数のホタテ産地。

水温の低さや砂の少なさなど、猿払沿岸はホタテの育成に適した環境面での利点があり、猿払では、ホタテの種苗を海中で1年かけて育て、育った稚貝(幼い貝)を放流し、さらに長い年月をかけて育ててから漁獲するという、地撒き方式がとられています。

水温の低い猿払の海で育ったホタテは甘みと旨味が強く、かつ歯ごたえ抜群の食感だそうです。

食材としての「海扇」

漁獲されたホタテは、主に冷凍貝柱や干し貝柱へと加工されて販売されており、これらは猿払村のふるさと納税の返礼品でも受け取れます。

刺身はもちろんのこと、バターソテー、カルパッチョ、炊き込みご飯など、幅広く料理で活躍するホタテ。

「JFさるふつ直営店」では、各種ホタテ製品に加えて、乾燥ホタテの製造過程でできあがる『二番炊き』という、この店でしか販売していない商品が人気だそう。

 

今回は「海扇」をご紹介しました。初夏は地撒き式のホタテが旬を迎えます。さまざまな食べ方で楽しんでくださいね。

【参考】青森県漁業協同組合連合会、標津町、農林水産省、猿払村漁業協同組合、北海道漁業協同組合連合会、猿払村
ほたてのお話 / 青森県漁業協同組合連合会
ホタテガイ / 標津町
海面漁業生態計調査 調査結果の概要(令和元年) / 農林水産省
さるふつほたて便 / 猿払村漁業協同組合
北海道のほたて / 北海道ぎょれん
育てて獲る漁業へ転換 オホーツク海で生まれた北海道猿払村の「ホタテ」 / 農林水産省
猿払村ふるさと納税特設サイト / 猿払村

【画像】ぱぱ〜ん、K321 / PIXTA(ピクスタ)