水槽が凍る!? 変わった展示が話題を呼ぶ「山のなかにある水族館」(北見市留辺蘂町)
旭川市と北見市・網走市をつなぐ国道39号線沿いにある「道の駅 おんねゆ温泉」。この道の駅の敷地内には、ユニークな展示方法で人気の水族館があります。
今回は、『おんねゆ温泉 北の大地の水族館 山の水族館(以下、北の大地の水族館)』をご紹介します。
「北の大地の水族館」とは
水族館というと海辺の街にあるイメージを持つ方が多いと思いますが、『北の大地の水族館』があるのはその名前のとおり山のなか。北見市の中心部から西に約30kmの場所に位置する留辺蘂(るべしべ)町の「温根湯(おんねゆ)温泉」にあります。
『北の大地の水族館』は、2012年にリニューアルされ全国的に知られるようになりました。そのリニューアルを手掛けたのが、日本で唯一の水族館プロデューサーの中村元さん。急げば10分ほどで見て回れるような小さな水族館ですが、中村さんの想いがぎゅっと凝縮されています。
北の大地の水族館には、「日本初」と「世界初」がある
『北の大地の水族館』には、日本初と世界初の工夫をこらした水槽があります。
館内に入って最初に感動するのが、日本初の“滝つぼを見上げる水槽”。上から滝のように水を落とした水槽のなかには、ヤマメやオショロコマ、アメマスなど北海道の渓流に棲む魚が展示されています。
この水槽の水は地下水をくみ上げて使用するため、季節によって水温が変化します。渓流に暮らすのと同様に、水温の変化によって魚たちは四季を感じて、秋には産卵するのだとか。
『北の大地の水族館』がある留辺蘂町は、北海道のなかでも寒さが厳しい地域です。その寒さを利用して、凍り付いた川のなかを泳ぐ魚の姿を見られるのが、世界初の“北の大地の四季水槽”。
取材時は2月上旬でしたが、完全に水面は氷結していて、その下では魚たちはあまり泳ぎ回ることなく、春が来るのをじっと待っているようでした。
そしてもうひとつ『北の大地の水族館』で見ておきたいのは“幻の巨大魚”といわれる「イトウ」。現在は北海道でも一部の湖や川でしか生息していない「イトウ」は、大きくなると体長1mを超える日本最大の淡水魚。同館には、この「イトウ」が20匹も飼育されていて、これは日本で最も多い飼育数です。
ほかにも、魚が川上りする姿を見られる“ジャンプ水槽”や、おんねゆ温泉の温泉水を利用してアマゾンの熱帯淡水魚を飼育している“新熱帯区の川水槽”など見どころたっぷりです。
周辺施設も楽しもう!
『北の大地の水族館』は、「道の駅 おんねゆ温泉」の敷地内にあります。「道の駅 おんねゆ温泉」のシンボルタワー『果夢林(かむりん)』は、世界最大級の高さ20mのハト時計です。
4月中旬~11月上旬の期間は、タワーのなかからからくり人形が出てくるパフォーマンスが楽しめます。
道の駅のメイン施設「果夢林の館」には、木の滑り台や木の砂場、木の釣り堀など大人も子どもも遊べる『果夢林ワールド』、木工体験ができる『クラフト体験工房』、地元の特産品やクラフト製品、アイスクリームなどを販売する『果夢林ショップ』が入っています。
今回は、ユニークな展示で人気の『北の大地の水族館』をご紹介しました。館内には、これまたユニークな「館長が出てくるボタン」が設置されています。このボタンを押すと館長がだいたい3分以内に現れるそう。用事がなくてもOKと書いてあるので、呼び出して館長に魚のことをいろいろ聞いてみましょう。
<施設情報>
■おんねゆ温泉 北の大地の水族館 山の水族館
■所在地:北海道北見市留辺蘂町松山1番地4
⇒マップで見る
■ 【連載】意外とハマるかも…?北海道マンホール特集
■ 一生に一度は見てみたい!神秘的な北海道の絶景
⇒おすすめ記事を編集部がPick UP!【PR】
By 北海道好きが自由に投稿!北海道Likers POST
■ お家で食べるラーメンの美味しさアップ!? プロ監修の本格ラーメン
■ アメリカに本物の札幌ラーメンを届ける!西山製麺の取り組み