ジュエリーアイス

一生に一度は見たい…!十勝の冬に現れる「幻想的な自然現象」4つ

2022.02.19

広大な土地を有する北海道の十勝エリア。十勝は北海道のなかでは比較的降雪量が少なく、かつ“十勝晴れ”と称される晴天の多さから、冬は思わず写真を撮りたくなるような絶景がたくさん見られます。

今回はそんな今の時期しか見られない、美しい十勝の冬の風景をご紹介します。コロナ禍で外出が難しいなかですが、ぜひ旅行気分でご覧ください!

1:霧氷(むひょう)

霧氷は過冷却された霧粒が風で木などに吹き付けられ、その刺激で氷となって付いた現象です。まるで木に白い花が咲いたように見えます。

十勝では十勝晴れの影響で、写真のような真っ青な空と、白にそまった樹々の美しいコントラストが楽しめます。

2:フロストフラワー

フロストフラワーとは、冬の寒い時期におもに川や湖の上で見られる現象です。水面から立ちのぼった湯気が空気中で急速に冷やされ、水面に張った氷の上に舞い降りて大きな霜の結晶を作ります。花のような見た目から一般的にフロストフラワーと呼んでいます。風に吹かれたり気温が上昇したりするとすぐに消えてしまう儚さも魅力のひとつです。

フロストフラワーの発生条件はとても複雑で、

・気温がマイナス15度以下
・無風または微風である
・気温に比べて水温が高い(温度差で湯気が発生しやすい)
・水面に氷が張っていて、かつ雪が積もっていない

といくつもの条件が重なりあうことで発生するとてもレアな現象なのです。

実際に見ることができたら幸運の持ち主かも!? 十勝では十勝川やぬかびら温泉郷などで発生することがあります。

3:アイスバブル

アイスバブルとは、湖底から湧き出るガスの気泡が湖面にたどり着く前に湖のなかで凍ってしまう現象です。その風景はまるで時が止まったかのような不思議な景色。

湖に雪が降り積もってしまうと隠れて見えなくなってしまうので、降雪量が少なく、かつ湖が凍るほどの寒さである十勝ならではの景色といえるのではないでしょうか。

上士幌町の人口ダム湖である糠平湖で見ることができます。

4:ジュエリーアイス

ジュエリーアイスとは十勝川を覆いつくす氷が太平洋に流れ出し、海岸に打ち上げられたものです。波にもまれるうちに角が取れて、透き通ったクリスタルのような氷になります。透明な氷が太陽の光を受け輝く姿はまるで宝石のよう!

筆者は最も美しいといわれる日の出の時間に行きましたが、氷点下の気温と吹き付ける海風が相まって極寒でした……。しかし、朝日がのぼるにつれて輝きだすジュエリーアイスは感動の美しさでした!

ジュエリーアイスは豊頃町の大津海岸で観測できます。

 

今回は十勝の冬の絶景を4つご紹介しました。あくまでも自然現象による風景ですので、直近の気候により必ず発生するわけではないことをご了承ください。

また、どのスポットも屋外ですので、実際にお越しの際は防寒対策をしっかり行った上でお楽しみくださいね!

【画像】MakiEni、さわやん、ShiretokoDream、Anesthesia / PIXTA(ピクスタ)

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