あなたはどれを選ぶ?新千歳空港から札幌市内へのおトクな移動手段とは
北海道の空の玄関口・新千歳空港。
観光・旅行、出張、帰省など、どの目的であれ、まずこの地に降り立つ人が多いと感じます。そしてまた、そのうちの多くが札幌市へと向かうケースが王道パターンとなっています。
では、ここで質問。あなたは何を使って札幌市まで行きますか?
今回は利用者が多いJRとバスを中心に、おトクな移動手段を考えます!
JRを使う:快速エアポートは札幌駅まで最速37分!
とりあえず「札幌駅」まで行こうという人は、JRを使うのが定番になっているのではないでしょうか? その理由のひとつは、到着ロビーから数分歩けば、空港ターミナルビル地下にある「新千歳空港駅」にたどり着けるという点にありそうです。
雨にも風にも、雪にも夏の暑さにも悲鳴を上げずに快適に移動できるのはいいですね!
また、速さも支持される理由のひとつ。「新千歳空港駅」から「札幌駅」までは、『快速エアポート』で最速37分! これはほかの移動手段の追随を許さない速さです。
本数も平日の8~21時台までであれば、特別快速を含め、1時間に5本。概ね12分間隔で運行されています(新型コロナウイルス感染症の影響で土曜・休日は毎時4本に減便中)。大雨や大雪などの心配がない限り、運休することもあまりないため計画も立てやすいのではないでしょうか?
さて、気になる運賃ですが……。ズバリ大人1,150円、小人570円です! 道民おなじみの『Kitaca』のみならず、『Suica』や『PASMO』なども使えるのは観光客など道外勢には嬉しいところ。
果たしてこの条件はほかの手段と比べて優位なのでしょうか?
バスを使う:目的地へ直行も夢じゃない?使い分けが肝心
JRと互角の人気を誇るのがバスでの移動です。バスはJRと異なり、「札幌駅」以外の目的地にも直接行きやすいのが特徴となっています。路線系統としては、概ね以下のとおりです。
・札幌都心(直行便、経由)行き
・地下鉄大谷地駅行き
・地下鉄麻生駅経由、地下鉄北24条駅行き
・地下鉄環状通東駅・東区役所前駅経由、サッポロビール園行き
・円山バスターミナル行き(※現在、大幅減便中)
・地下鉄真駒内駅、アパホテル&リゾート札幌行き(※現在、大幅減便中)
・地下鉄宮の沢駅行き
・北9条西14丁目桑園行き(※現在、運休中)
途中の停留所は省略していますが、札幌市内各方面に向かって路線が広がっていることがわかります。目的地に応じて、どの路線を選ぶかが重要になってきそうです。滞在先のホテルが停留所になっていることもありますから、事前の確認が欠かせません。
では、所要時間はどのくらいかかるのでしょうか。JRと比較するために「札幌駅」~「新千歳空港」の直行便でみると、およそ1時間強。JRよりもプラス30分ほどかかることになります。
値段はどうでしょう? 空港連絡バスは北都交通と中央バスの2社が担っていますが、どちらもチケットは共通で、1,000円~1,200円で利用できます。利用路線・区間による差はありますが、札幌都心であればJRよりも安く利用できます。さらに、往復券や回数券をうまく活用すれば900円台で利用することも可能です。
そのほかも見逃せない…結局一番いいのはどれ?
ここまで、JRとバスをみてきました。利用するケースは限られるかもしれませんが、レンタカーやタクシーの利用も考えられます。前者は、グループでの利用であれば自由が利き、また、借りる手続きの時間さえ気にならなければ効率的といえるでしょう。後者は、値は張るかもしれませんが、大きな荷物がある場合や、体力面で不安がある方などにとっては選択肢に入ってくるでしょう。
結局、どれが一番いい方法なのでしょうか。JRは時間帯によってはずっと立ちっぱなしです。追加料金を払うことで指定席に座るという選択も可能ではあります。さらに、JRもバスも季節によっては運休や遅延が発生します。また、利用者が大きな荷物を持っているかどうか、時間的余裕があるのかどうか、最終目的地がどこかなどによっても変わってくることでしょう。
さしあたり、結論としては、金銭的負担は大差ないため、時間的余裕とそのとき置かれた状況で判断するのがおトクなのではないでしょうか。
みなさんの意見もぜひお聞かせください。
【参考】
北都交通ホームページ
バスナビ北海道
JR北海道ホームページ
JR北海道 特快・快速エアポート(下り)時刻表
【画像】
Kangsadarn.S、retirementbonus、GRAFFITI MAIDORG、liga8 / Shutterstock.com
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