夏の北海道乙部町で花が咲き始めたカボチャ畑の風景を撮影

【この畑なんの畑】北海道民ならわかるはず!この畑で栽培されている「甘くて大きい野菜」は…

2021.07.27

みなさんは北海道と聞いてどんな風景を思い浮かべますか? 雪まつりなどのイベント、時計台などの観光地、知床などの大自然……。さまざまな景色がありすぎて、人によって思い浮かべる景色は違うのではないかと思います。

そこで今回は、多くの人が「これぞ北海道!」と思えるような広大な“畑”の風景を取り上げたいと思います。

問題:この畑はなんの畑?

さっそくですが、この写真の畑ではどんな作物が栽培されていると思いますか?

栽培されているのは、“北海道を代表する作物”です。どこかで見覚えのある“黄色いお花”や“大きな葉っぱ”がヒントになりそうです。

まだ見当がつかないという方に、ここで大ヒントです。この畑では“秋のイベントで大活躍する野菜”が栽培されています。

もうおわかりですよね?

知ってた?北海道は「かぼちゃ」王国!

畑クイズの正解は“かぼちゃ”でした。ヒントなしでもわかった方も多いのではないでしょうか。

北海道はかぼちゃの作付面積、収穫量、出荷量、どれを取っても全国ナンバーワン。とくに出荷量は、全国約149,700トンのうち、北海道は約83,000トンとなっており、全国のかぼちゃ出荷量の約55%を占めています(2019年度)。

まさに、北海道は“かぼちゃ王国”ですね!

広大なかぼちゃ畑で北海道を感じた筆者の実体験

2年前の夏休み、筆者は大学の友人と北海道・十勝にある芽室町に“かぼちゃバイト”をしに行ったことがあります。

かぼちゃバイトとは、8~9月の収穫期に農家さんから委託された畑のかぼちゃを、ひたすら収穫していくアルバイトのことです。

うだるような暑さの中、広大な土地に広がるかぼちゃ畑を見て、アルバイト仲間たちと絶望したのはいい思い出です。額から流れる汗とかぼちゃの汁、畑の泥が混ざり合う、なんとも過酷なお仕事でした。

しかし、つらかった思い出ばかりではありません。晴天のもと広大な土地にぽつんと自分が存在している感覚や北海道の巨大な食料供給の一端を担っているという自負は、普段の生活ではなかなか感じられない貴重な経験でした。

種を植え、育て、収穫し、運ぶ。すべての工程に従事している人がいるからこそ、今日も美味しい食材を食べることができる。当たり前のように思われることを、身をもって知ることができた経験でもありました。

 

今回の畑クイズは“かぼちゃ”について取り上げました。北海道にはほかにもたくさんの畑風景があるので、ドライブや旅行で訪れた際には、なにを栽培しているのかじっくり目を凝らしてみてくださいね。

【参考】かぼちゃ 都道府県別の作付面積、10a当たり収量、収穫量及び出荷量 / e-Stat

【画像】川村恵司 / PIXTA(ピクスタ)