同じ道内でも結構違う!札幌から室蘭に引っ越して「驚いたこと」3つ
引っ越しというのはそれなりの環境の変化があり、元の環境との違いによる驚きを伴うことがあります。住む都府県が変わる場合はなおさらではないでしょうか。しかし、北海道は広いので、道内での引っ越しであっても意外にも変化や驚きはあるものです。
今回は、筆者が道内の引っ越しで感じた環境の変化による驚きをまとめてみました。ちなみに紹介するのは札幌から室蘭への引っ越しで、理由は大学への進学によるものです。
1:気候の違い
まず、気候が少し違います。たとえば平均気温をみると、冬(1月)は室蘭が-1.8℃、札幌が-3.2℃と札幌のほうが低く、夏(8月)は室蘭が20.6℃、札幌が22.3℃と室蘭のほうが低いです。最高気温や最低気温をみても基本は同じ(1991~2020年観測分)。
また、累積降雪量でみると、室蘭は128cm、札幌中央区では331cmとおおよそ2.5倍以上札幌のほうが多いです(2020年11月1日から2021年5月1日観測分)。実際、札幌より雪が少なくて楽だと筆者も体感しています。
ただし、年間降雨量は室蘭が1,188.9mm、札幌が1,146.1mmと室蘭のほうが多いので、そこは少し不安要素といえるかもしれません(1991~2020年観測分)。とはいえ、室蘭では霧が発生することもあるので、札幌で体験できない気象現象を体感できる、という良さもあります。実際、筆者は室蘭にきて初めて霧を体験しました。
札幌から室蘭へ引っ越して、「同じ道内でもこのように気候の差はあるのか」と、そこがまず驚きでした。すぐに気づいたわけではなく、1年ほど暮らしてから気づいたことではありますが。
※あくまでデータに基づいた記述です。室蘭でも、冬に大雪が降ることもありますし、体感で気温が上述のとおりに感じられるかは個人差があります。ご了承ください。
2:景色の違い
場所が違えば景色が違うのは当たり前ですが、そういう話ではなく、室蘭だと比較的海が見えるのです。たとえば筆者が通っている室蘭工業大学でも、いちばん高い建物のいちばん高い階からは室蘭の海が見えます。
海が見える、というのは思ったよりいいことで、見るだけで心が癒されます。このあたりは体感なので、個人差はありますが……。
ちなみに室蘭には海関連の2つの景勝地『イタンキ浜』と『地球岬』があります。どちらも天候さえ良ければ絶景ですので、一度訪れてみてほしいです。
なお、とくに『地球岬』の場合、吹雪などの極度の悪天候だと何も見えないので、行く時期は選びましょう。
3:食の違い
以前の室蘭の記事で、『室蘭やきとり』という名称の豚串を紹介しましたが、それとは別にもうひとつ、室蘭には有名な食べ物があります。
それは『室蘭カレーラーメン』。トッピングなどは店によりさまざまですが、濃厚なカレースープと北海道特有のちぢれ麺が特徴です。室蘭市内にも提供する店があるほか、室蘭工業大学の学生食堂でも、不定期ですが食べることができます。
『室蘭やきとり』も『室蘭カレーラーメン』も、筆者は室蘭にきて初めて知りました。新たな環境でいわゆる“ご当地グルメ”に出会えることも大きな魅力のひとつです。まして現地で食べるご当地グルメは格別だと思います。
「札幌から室蘭への引っ越しは、決して悪いものではなかった」。筆者はそう思っています。
室蘭に興味がある、札幌から室蘭への移住を考えているといった方の参考になれば幸いです。
【参考】
室蘭 平年値(年・月ごとの値) / 気象庁
札幌 平年値(年・月ごとの値) / 気象庁
累積降雪量一覧表 / 気象庁
室蘭カレーラーメン / おっと!むろらん-【公式】室蘭観光情報サイト-
【画像】firstocean、jp3exe、muhi、STUDIO EST / PIXTA(ピクスタ)
⇒こんな記事も読まれています
移住者が伝えたい!意外と暑い「北海道の夏」が始まる前に知っておくべきこと
これで北海道移住のイメトレ完了!道民3年生が愛する「北海道の四季」