えぇどういうこと?移住して意味がわからなかった「北海道の言葉」3選
方言って面白いですよね。知っているか知らないかだけで、同じ日本語でも通じないことがあります。
筆者は九州出身ですが、北海道に移住した当初は言葉の違いに驚きの日々でした。九州弁が通じず、北海道弁の意味がわからず……。面白おかしいことの連続でした。
そこで今回は、北海道に移住して意味のわからなかった方言や言葉を3つご共有します!
にんじんを「ちょし」すぎて怒られる?
友人「にんじんを炒めてくれる~?」
筆者「はーい」
(筆者:フライパンににんじん入れ、菜箸で炒める)
友人「ちょっと、ちょしすぎ!」
筆者「え?」
菜箸で何度もにんじんを炒めていた筆者は、「ちょしすぎ」と友人から怒られました。
「ちょす」という方言の意味がわからず、困った経験です。
北海道弁で「ちょす」は「さわる」という意味。にんじんを何度も触らないで、との警告だったようです。全くなじみのない言葉でした。
ちなみに筆者は「ちょす」ではなく「あたる」という地元の方言を使います。「にんじんを何度もあたらないで」のように使います。
方言によってこんなにも違うだなんて、面白いですよね。
部屋が急に真っ暗になった理由は「おささった」から?
ホームパーティーの準備中。急に部屋の中が真っ暗に。
友人「ごめん、おささった」
筆者「???」
筆者は全く意味がわかりませんでした。部屋も真っ暗となり、なおさら状況がつかめなかった経験です。
ここでの「~さる」は、「~しちゃった」という自然発生的な意味。友人は間違って部屋の電気を消してしまったのです。
「~さる」は北海道に来て筆者が最も衝撃を受けた方言です。
自然と口にできるまでにはあと何年かかることやら……。それほど難易度の高い方言だと感じています。
梅雨じゃなくて「蝦夷梅雨」?
筆者「今日も雨やな~」
友人「もう蝦夷梅雨の季節か~」
筆者「え、え、蝦夷?蝦夷梅雨?」
「梅雨」ではなく、「蝦夷梅雨」という言葉があることにびっくりしました。北海道民は、北海道の太平洋側で雨が多く降ることを「蝦夷梅雨」といいます。
加えて北海道に梅雨がないということも仰天でした。
梅雨前線は北海道に到達する前に衰えることや、雨やくもりが毎年決まった時期に一定の期間、現れるわけではないことが、北海道に梅雨がないといわれている理由のようです。
日本における気候の違いを、「蝦夷梅雨」という言葉から実感した経験でした。
筆者が実際に困った方言や言葉を紹介してきましたが、いかがでしたか。
当初は戸惑うこともありましたが、方言を理解することで北海道をより深く知れた気がします。
言葉の持つ力は偉大ですね。
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