PARK SHIRO

SHIROが砂川で挑む未来のカルチャー基地「PARK SHIRO」。異例のまちづくりの裏側

2027年1月19日(火)、北海道砂川市の『砂川パークホテル』が『PARK SHIRO』として生まれ変わります。

『PARK SHIRO』は、宿泊施設『みんなのホテル』とサービス付き高齢者向け住宅『みんなのおうち』で構成される複合施設。総投資額37億円という『SHIRO』過去最大のプロジェクトは、単なるホテルの改装にとどまりません。

今回は、『PARK SHIRO』の“未来のカルチャー基地”に込められた想いと、前例のない施設づくりの裏側を紐解きます。

市民の想いを次世代へ。“リノベーション”を選択した理由

PARK SHIRO
画像:SHIRO

1986年、“砂川市内で結婚式を挙げられるホテルを創りたい”そんな市民の想いから、『砂川パークホテル』は誕生しました。人生の節目に、大切な記念日に、人々はこの場所に集い、お祝いをしてきましたが、人口減少や社会構造の変化、そして時代の流れの中で、かつての賑わいは静かに遠ざかっていきました。

老朽化に伴い“建て替え”の方が容易だったかもしれませんが、今回あえて“リノベーション”という道を選択。

しかし、40年間砂川の駅前にあった見慣れた風景を受け継ぐことも重視したいという想いから、赤いタイルの外観を継承するなど、市民の想いも大切にされています。

多くの人たちの人生に寄り添ってきたこの場所だからこそ、市民の想いを次世代へつなぐため、『PARK SHIRO』へと生まれ変わるのです。

交わるはずのない空間を繋ぐ。“ホテル×サ高住”の狙い

みんなのおうち外観
画像:SHIRO

今回のリニューアルオープンで最も特徴的なのは、ホテルにサービス付き高齢者向け住宅いわゆる“サ高住”『みんなのおうち』が隣接していること。

駄菓子屋シロ
画像:SHIRO

これは、“尊厳を持って死ねる(生きられる)場所がない”という問題意識から出発。高齢者が社会から隔離されるのではなく、施設内で完結しない暮らしを目指しています。

雪深い冬場でも、屋内を通ってホテル側のレストランや温浴施設にアクセスでき、“街に出る”体験ができる設計や、敷地内に『駄菓子屋シロ』を設け、入居者が店番をしたり、子どもたちが集まったりする多世代交流の仕掛けが施される予定です。

全裸で模型検証も。妥協なき“ぶっちゃけトーク”

リニューアルにあたり、構想から現在に至るまで、60回にも及ぶ打ち合わせが行われ、その中では二転三転したリアルな苦労話も。

ホール内観
画像:SHIRO

たとえば、宴会場の存続問題。宴会場は採算が合わず使われていなかったためなくす案もありましたが、市民の強い要望もあり、開かれた多目的スペース『ホール』へと姿を変えることになったそう。

ホール内観 イベント時
画像:SHIRO

訪れる人の過ごし方に合わせて、空間のかたちも変わる多目的スペース『ホール』。誰もが気軽に腰を下ろし、会話を楽しみ、大人数で賑やかに集う宴会の場としても。時には得意なことや好きなことを誰かに伝える、新たな挑戦の場にもなります。決まった使い方に当てはめるのではなく、目的に合わせそれぞれの時間や過ごし方の中で、自然と居場所が生まれていく空間を目指しています。

SHIRO SAUNA
画像:SHIRO

また、『SHIRO SAUNA』にも誕生秘話が。温泉を掘る構想もありましたが叶わず、『SHIRO』の素材を使った温浴施設を2階に設置することになったそう。しかし、古い建物の2階に重い風呂を作るための構造計算(荷重の引き算)は困難を極めたそうです。

さらに、『SHIRO SAUNA』内の段差を検証するため、実物大の模型を作り、経営陣や建築家が「(全裸で)一緒に入って検証した」というエピソードも。

そんなたくさんの紆余曲折の結果生まれる『SHIRO SAUNA』。温浴とあわせて、ロウリュ付きで心と身体をゆっくりと整えることができるサウナが誕生します。宿泊客はもちろん、日帰りでも気軽に誰でも手ぶらで利用可能。さらに、『SHIRO』製品をアメニティとして使えるだけでなく、スキンケア製品の素材をまるごと活かしたバスパックの湯船につかることもできます。

SECONDHAND HOUSE by SHIRO
画像:SHIRO

館内のショップ『SECONDHAND HOUSE by SHIRO』では、『SHIRO』にあるものすべてをひとつの製品として扱い、『PARK SHIRO』の建設中に生まれた建築端材や、製造過程で余った期間限定品のボトルやキャップなどに加え、什器や店舗資材も店頭に並びます。“買う”だけではなく“渡す”場所として、必要とする人のもとへ無理なく循環させる仕組みがつくられています。不定期で『市民の渡したいもの展』も開催が予定されています。

SHIRO RESTAURANT
画像:SHIRO

『SHIRO RESTAURANT』は、日々の食事や大切な日のひとときまで、さまざまなシーンで利用できるレストラン。一人でも、家族でも、お好みに合わせて和洋中、それぞれの時間を心地よく、おいしく過ごすことができます。

詳細情報

PARK SHIRO
住所:北海道砂川市東2条北3丁目
リニューアルオープン日:2027年1月19日(火)予定

北海道Likers編集部のひとこと

『PARK SHIRO』は、完成予想図ではなく、市民と作り上げていく“居場所”。

「こうなったらいいなという願い(妄想)」の側面もあり、実際に成功するかは未知数。だからこそ、ホテルという敷居を下げ、誰もが自由に使い倒せる“みんなのカルチャー基地”として、オープン後も市民と共に育てていくことを目標としているのだとか。

訪れる人にとっても、暮らす人にとっても、開かれた日常の居場所になりそうですね!

文/北海道Likers 写真・参考/SHIRO
※この記事はリリース時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

 

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