
【完全ガイド】予習から観戦まで! 1日中楽しめる「帯広競馬場」を体験!
ばん馬が人を乗せた鉄そりを曳き、その力と速さを競う『ばんえい競馬』は、世界で唯一『帯広競馬場』で楽しめる迫力満点のレースです。地域に愛されるこの競馬場は、多彩なイベントも開催され、北海道の人気観光スポットとなっています。
今回はそんな『帯広競馬場』の魅力についてご紹介します!
目次
1:見どころ満載の「帯広競馬場」へようこそ

画像:ばんえい十勝
『帯広競馬場』は帯広駅南口から車で約7分と市街地に位置し、バスやタクシーをはじめ、アクセスも良好。とかち帯広空港からは帯広駅を経由する連絡バスが運行しており、空港から競馬場までは約50分で『帯広競馬場』に到着します。
レースは基本的に土曜・日曜・月曜に開催され、ほぼ通年で楽しめます。週末になると、観光客や競馬ファンでにぎわい、会場は一層の活気に。主なレースは午後からスタートし、4月〜11月は『ナイター開催』も実施。第1レースは14時30分頃からの発走です。
入場料はなんと無料! 場内には、馬券売場や、出走前の様子を見ることができるパドック、観戦スタンドなど、競馬に関するエリアはもちろんのこと、売店や軽食屋さん、ふれあい動物園などもあるので、家族連れで訪れる人も多いですよ!
2:いざ入場! ばんえい競馬の世界へ

画像:ばんえい十勝
『帯広競馬場』に到着したら、大きな蹄鉄のアーチがお出迎えしてくれます。アーチをくぐり、隣接する商業施設の『とかちむら』を抜けると帯広競馬場の入口が見えてきます。目印は大きな馬の看板です!

画像:ばんえい十勝
中に入ると、入り口付近にはその日のレース情報が載った『出走表』が無料で配布されているので、まずはゲットしましょう。馬の名前やソリの重さ、騎乗騎手などが載っていますよ。
他にも場内にはコースのジオラマや騎手のランキング(リーディング)、無料予想などの情報がたくさん! 散策して楽しんでみてください。
そして、場内北側から外のスタンドに出ると、白熱の舞台である“ばんえいレースコース”が広がります。
3:お気に入りを見つけて! 馬の状態を知る「パドック」

画像:ばんえい十勝
“パドック”とは、レース前に出走馬の状態をチェックすることができる場所のことです。レース予想においてとても重要な情報となります。
『帯広競馬場』のパドックはレースコースとスタンド建物の間、場内西側に位置しており、出走前の馬たちが周回する様子を間近で見ることができます。
見学スペースが近いため、子ども連れの姿も多く、親子で「あのお馬さん、かっこいいね!」と感想を語り合う微笑ましい光景もよく見られます。
仕上がりバッチリ!絶好調ばん馬の注目ポイント
・筋肉のハリがいい
・騎手と息が合い、指示に従っている
“ばんえい競馬では馬体重が前走に比べ増えているほうが良い”とされているので、場内のモニターで体重も確認しておくと◎。
ばん馬たちは何周もパドックを回るので、その様子をじっくり観察していると、次第に一頭一頭の個性が見えてきます。きれいな飾りをつけた馬、毛並みにツヤのある馬、なんだかやる気がなさそうに見える馬など……。
毛色や模様、名前、性格などからお気に入りの馬を見つけると、レース中の応援にも一段と熱が入り、観戦がより楽しくなります。

画像:北海道Likers
ただし、パドックにいる馬はすべて、レースを控えている状態です。見学中は過度に興奮させたり、驚かせたりするのはNG! 馬はとても繊細な生き物なので、パドックの近くで走ったり、カメラのフラッシュや大声など刺激になることは控えましょう。
4:馬券を買ってみよう!初めてでも安心の「ビギナーコーナー」

画像:ばんえい十勝
お気に入りの馬が見つかったら、ぜひ馬券を買って楽しんでみてください。もしかすると、ビギナーズラックが起こるかも!
馬券は1枚100円から購入できるので、観光のついでに気軽に楽しみたい方にもぴったりですよ。
「競馬のことはよくわからないし、競馬場って入りづらそう…」そんなふうに思っている方も大丈夫!

画像:ばんえい十勝
はじめて『帯広競馬場』を訪れる人に向けて『ビギナーコーナー』が設けられています。
ビギナーコーナーでは、スタッフが馬券の買い方を丁寧に説明してくれるほか、わからないことがあればその場で質問することもできます。場内南側の壁面にもわかりやすい案内が掲示されており、何度でも確認することができるので安心です。

画像:ばんえい十勝
ビギナーコーナーは、屋内1階の中央付近、初心者マークが目印です。ぜひ立ち寄ってスタッフの方とお話してみてくださいね。
馬券を買う際は、まずマークカードに記入します。初心者は赤い“ライトカード”を選ぶといいでしょう。発売機にお金とマークカードを入れると馬券が購入できます。

画像:北海道Likers
ちなみに、馬券は『単勝』、『複勝』、『馬単』、『ワイド』、『枠複』、『馬複』、『3連単』、『3連複』の8種類あります。おすすめは『単勝』または『複勝』です。単勝式は1着になる馬を当てる馬券、複勝式は3着までに入る馬1頭を当てる馬券です。
初心者がレースを楽しむコツは、“応援する馬1頭から目を離さないこと”。複数頭の馬を応援するよりもきっと集中して楽しめると思います。
5:いよいよレース! 臨場感 MAX の「エキサイティングゾーン」

画像:ばんえい十勝
馬券を購入したら、いよいよ観戦スタート! おすすめは、コースに隣接し、ばん馬と騎手を間近で見ることができる『エキサイティングゾーン』です。
なんとここでは、サラブレッドの競馬では考えられない“レース中の馬と一緒に歩きながら応援できる”という、ばんえい競馬ならではの体験が可能。
軽快なファンファーレが鳴り響くと、いよいよレースの始まりです!

画像:ばんえい十勝
スタートゲートが開くと、ソリを引きずる重い金属音と鞭の音を伴い、馬たちが一気に駆け出します。第1障害を越えると、突然ばん馬と騎手の動きがストップする光景がよく見られます。

画像:ばんえい十勝
これはばん馬に“息を入れる”という動作です。レースを終始全力で走り続けると、ばん馬の体力が持ちません。そのため騎手は、馬の様子を見ながら第1障害と第2障害の間で立ち止まり、息を整えるのです。
馬たちの動きが止まっている間も、観客の緊張感は高まり続けます。最大の難所である第2障害に差し掛かると、観客の声援はさらに熱を帯び、「がんばれ!」「いけ!」という掛け声が次第に大きくなっていきます。

画像:北海道Likers
第2障害を乗り越えると、ゴールまでのラストスパートへ。

画像:ばんえい十勝
観客のボルテージは最高潮に達し、ばん馬と騎手たちと一緒にコースを歩いて応援してきた人たちは、一斉にゴールの方向へ体を向けて「いけるだろ!」「がんばれ!」「頼む、いけ!」と、最後の最後まで熱い声援を送り続けます。
すべての出走馬がゴールするとレースは終了。馬券が当たった方は、場内の券売機で払い戻しを行いましょう。
実際に帯広競馬場に足を運ぶと、馬たちが懸命に鉄そりを曳く音、騎手の声かけ、そして観客たちの熱い応援――そのすべてに圧倒され、心を動かされるはずです。

画像:ばんえい十勝
『エキサイティングゾーン』で長時間立って応援していると、疲れてしまうこともありますよね。「もう少しゆっくりばんえい競馬を見たい」「落ち着いて応援したい」という方には、ぜひスタンドへ移動することをおすすめします。
2階まで続くスタンドには屋根とベンチがあり、座ってゆったりと観戦できるのが魅力です。レースの全体を俯瞰できるので、複数の馬を応援したい方にもぴったり。
遠くからでもその力強さは伝わってくるのでご安心を!
6:「美味しい&楽しい」レースの合間に立ち寄りたいスポット

画像:ばんえい十勝
『帯広競馬場』にはレースの合間に楽しめるスポットも充実しています。
まずは観戦スタンドの裏側にある『ふれあい動物園』です。入場は無料で、大きなばん馬やクォーターホース、ポニーなど、間近で見たり触れあえるのでとっても癒されますよ! 100円で餌用のニンジンも販売しているので家族での思い出作りにも◎
「小腹が空いた」という方には場内の食堂『ばんえいキッチン』や『とかちむら』の飲食店へ。

画像:ばんえい十勝
帯広競馬場名物の“元祖カレーラーメン”は、シンプルなスープのラーメンの上にマイルドな味わいのカレーがかけられていて食欲を満たしてくれます。帯広のソウルフード『豚丼』もおすすめ。
ばんえい競馬ならではのお土産や馬グッズが欲しい方は『ばんばショップ』や『リッキーハウス』があります。馬のぬいぐるみや、T シャツ、騎手服デザインのグッズなどオリジナル商品が充実しています。

画像:ばんえい十勝
中でも人気なのはばん馬の“蹄鉄”。トップホースが実際に使用したものもあり、特大の蹄鉄は“幸運のシンボル”として大きな幸せを運んでくれるかも!
7:観戦前に知っておきたい「帯広競馬場」のルールとマナー

画像:北海道Likers
ばんえい競馬では、パドックやレースを間近で楽しめるのが大きな魅力。だからこそ、人と馬との距離が近いぶん、ちょっとした行動が馬を驚かせてしまうこともあります。安心・安全に観戦を楽しむためにも、以下のルールやマナーを守りましょう。
・パドック・レース中に走って馬に近づいてはいけません。
・フラッシュ撮影やライブ配信は出来ません。
・馬券の購入は 20 歳になってから!
・レース中は周りへ配慮して安全に観戦しましょう。
・席は譲り合って。物を放置せず綺麗に使いましょう
競馬を楽しむためには、ごみの持ち帰りや施設利用のマナーを守ることが大切です。また、自分の予算内で無理なく馬券を購入し、楽しむための予算管理も心がけましょう。自分なりのスタイルやペースを見つけつつ、競馬場の雰囲気やレースの熱気を存分に味わってくださいね。
ライブ中継で自宅から馬券を購入しレース観戦することも可能ですが、やはり現地で観戦し、会場の“生の空気感”を体感するのがおすすめです。
ばんえい競馬には多彩な観戦スポットがあり、それぞれに魅力があります。ぜひお気に入りの観戦場所を見つけて、ばんえい競馬の魅力を存分に楽しんでください!
【画像】ばんえい十勝、北海道Likers
文/りゅうと、村梶 友陽、はし、川原恵子、とかぷち、みっと、Joki
Sponsored by ばんえい十勝
※文中の価格はすべて税込みです。
