
圧巻の世界…! アイヌ民族の世界観を体感できる「ウポポイ」東京公演に行ってきた
2025年3月5日(水)に、東京・恵比寿にて特別公演『ウポポイ東京公演 カムイとアイヌの物語「イノミ」』が開催されました。
今回はその様子を編集部レポートとしてお届けします!
「ウポポイ(民族共生象徴空間)」とは
北海道白老郡にある『ウポポイ(民族共生象徴空間)』は、アイヌ文化を五感で感じることができる体験型フィールドミュージアムや国立アイヌ民族博物館を擁する国立の施設です。
アイヌ古式舞踊の上演や伝統芸能体験、食文化体験や工芸品に用いられる刺しゅうや木彫りの体験などを通じてアイヌ文化を体感することができる、豊かな自然に囲まれたアイヌ文化が息づく憩いの場となっています。
また、アイヌ語の愛称である『ウポポイ』とは、アイヌ語で“(おおぜいで)歌うこと”という意味を持っています。
アイヌ文化に触れる特別な一日

画像:北海道Likers
そんな『ウポポイ(民族共生象徴空間)』により、2025年3月5日(水)に東京・恵比寿で伝統芸能上演『イノミ』を含む特別公演が開催されました。北海道外での『イノミ』の公演は、2023年から開始し、今回で3回目。
アイヌ民族の儀礼『イヨマンテ(熊の霊送りの儀礼)』を題材に、ストーリー性のある演出を通じて、伝統の歌と踊りが披露されました。
伝統芸能上演「イノミ」とは
『イノミ』は、アイヌ民族の世界観を表現した『ウポポイ』オリジナルの舞台です。

画像:北海道Likers
アイヌ民族はあらゆるものに魂が宿ると考え、人間にはない力を持つものを『カムイ』と呼びます。彼らの世界では『カムイ』も人間と同じような姿で暮らしており、人間の世界に訪れる際にさまざまなものの姿に変えて現れるといいます。
また、熊は『キムンカムイ』と呼ばれ、その毛皮や肉は『キムンカムイ』からの贈り物であると考えられてきました。そして、今回題材となった『イヨマンテ』は、そのカムイに感謝の祈りを捧げ、酒や歌、踊りでもてなし、お土産とともにカムイの世界へ送り帰す重要な儀礼です。

画像:北海道Likers
公演では、最新の映像技術とともに、迫力満点の歌や踊りが次々に登場。中でも、伝統的な口琴『ムックリ』の演奏は、自然の声を奏でるように響きわたり、観る者の心をそっと包み込むよう。
他にも、洗練された演出や力強い歌声など、まさに圧巻の一言! アイヌ民族の世界にどっぷりと浸かることができる、心躍るような貴重な体験でした。
展示や体験ブースも!

画像:北海道Likers
公演会場のホワイエでは、イヨマンテやアイヌ文化を感じることができるさまざまな展示や体験ブースも登場!
(1)ショップ販売

画像:北海道Likers
『ウポポイ』のショップで展開されている多彩なアイヌ工芸品も販売されており、どれも魅力的な商品ばかりでした。
(2)アイヌ語特別ブース

画像:北海道Likers
『アイヌ語特別ブース』では、公演をより楽しむためのアイヌ語が紹介されていました。筆者も実際に声に出して、アイヌ語を体験! アイヌ語に触れることで、公演の予習だけでなく、理解を深めることができました。
(3)ウポポイ没入型シアター

画像:北海道Likers
『ウポポイ没入型シアター』も設置されており、ドーム型スクリーンでウポポイの映像を見ることも可能! 没入感があり、まさに“ウポポイにいるかのような体験”を楽しめました!
「ウポポイ(民族共生象徴空間)」の詳細情報
ウポポイ(民族共生象徴空間)
住所:北海道白老郡白老町若草町2-3
電話番号:0144-82-3914
通常入場料:【一般大人】1,200円【一般高校生】600円【中学生以下】無料
※20名以上に適用の団体料金あり
※有料の体験プログラムや博物館の特別展示の料金は含みません
開園時間:9:00~17:00 ※時季により変動あり
閉園日:月曜日および年末年始、月曜日が祝日の場合は翌日以降の平日
※特別な開園日・閉園日あり
北海道Likers編集部のひとこと
大きな拍手で幕を閉じた『ウポポイ東京公演』。
北海道白老郡にある『ウポポイ(民族共生象徴空間)』では、伝統芸能の上演だけでなく、さまざまなアイヌ文化を体感することができます。
ぜひ足を運んでみてくださいね!
文/北海道Likers
【画像・参考】
【ウポポイ】東京公演 カムイとアイヌの物語「イノミ」恵比寿での開催が決定。来年1月6日(月)参加受付開始。 – PR TIMES
【ウポポイ】恵比寿でアイヌ文化を見て、聞いて、触れた一日。東京公演 カムイとアイヌの物語「イノミ」開催レポート
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