新千歳空港から約15分! 馬と自然に触れてリフレッシュできる“馬”のテーマパーク【苫小牧】
新千歳空港から車で約15分のところにある『ノーザンホースパーク』。北海道ならではの豊かな自然の中で馬たちと触れ合える貴重なスポットです。
今回は、パークの魅力をたっぷりと体感できるおすすめの過ごし方をご紹介します!
非日常を体験しながら、北海道の馬文化を学ぶ
『ノーザンホースパーク』が誕生したのは1989年。『馬と自然とひとつになる、Brilliant Moments~輝く時間(ひととき)』をコンセプトに、日本初のポニーショーや乗馬体験などさまざまなプログラムを展開し、今年で35周年です。
北海道の馬文化の発展という観点でも、ノーザンホースパークの存在は欠かせません。かつてレースを賑わした競走馬がゲストとのふれあいイベントや競技会で活躍していたり、馬に関する資料館やギャラリーが併設されていたりなど、この土地に根付く馬の存在や歴史に触れることができるテーマパークでもあるのです。
ノーザンホースパークの注目ポイント
(1)「ハッピー ポニーショー」でポニーを応援!
到着すると、馬のモチーフと看板がお出迎え。入園チケットを購入し、まずはパラッツォ・ベガ ポニー館で『ハッピー ポニーショー』を見ることにしました。
ショーが始まると早速、ポニーのチョコくんが登場。チョコくんがぴょんと軽やかにハードルを飛び越えると、歓声が上がります。トレーナーが持つ輪を首にかける技にも挑戦。見事にクリアし、大きな拍手が送られました。
トレーナーが観客に手を振ると、チョコくんも前足の片方を上げてユラユラ。どうやら「バイバイ」をしてくれているようです。その仕草がとても愛らしくて、会場はたくさんの笑顔であふれていました。
(2)「観光馬車」に乗って自然を満喫
次は観光馬車(大人800円)に乗ることに。馬車を引いてくれたのは、9歳のマノンちゃん。馬の平均寿命はおよそ25~30年といわれ、9歳は人間でいうと30歳前後くらいだそう。ゆっくりと馬車が動き出します。
パカ、パカ、パカ、と蹄の音が心地よく響きます。スタッフがきゅう舎やレストラン、展望台、パークゴルフ場など、パーク内の見どころを案内してくれました。
馬たちは自分の体重の約4倍までの重さを引くことができると聞いてびっくり。現在のマノンちゃんの体重は約600㎏とのことなので、観光馬車の定員いっぱいの10人が乗ったとしても力はそれほど必要ないのだそう。
座席からマノンちゃんを見てみると、頭を低く下げて歩いていました。首の付け根の骨・鬐甲(きこう)よりも頭が下がっているのは、馬がリラックスしている状態なのだとか。
他にもスタッフがひく馬に乗る『観光ひき馬』(1人乗り1,200円)は、気軽に乗馬体験ができると大人気のプログラム。馬にまたがってみると、予想以上の高さに驚く人も多いのだそう。馬の背中から温かさが伝わってきます。
もっと本格的な乗馬に挑戦したい人はホーストレッキング(1人6,500円)をおすすめします。1回(1鞍)の騎乗は約30分。最初にスタッフが手綱の扱い方を教えてくれるので、乗馬が初めての人でも安心。馬の歩調に合わせて体が揺れ、馬と一体になっている感覚を味わえます。
馬に乗って林の中を進む気持ちよさは格別! 視線の位置が普段よりずっと高いので、遠くまで見渡せます。雄大な自然と乗馬、まるで異国にいるかのようなロケーションです。
(3)「K’s ガーデン カフェ」で焼きたての自家製パン&スイーツを味わう
お腹がすいたので、カフェとレストランがある『K’s ガーデン』へ。カフェで提供しているパンやケーキは全てパーク内の工房で手作りしています。人気のパンやケーキは売り切れてしまうこともあるので要注意です!
カフェは屋内席とテラス席がありました。
コロンとしたフォルムに惹かれて『つるきちと雑穀のコッペパン』(200円)を注文。『つるきち』は道産秋まき小麦の新品種で、甘みとしっとり感が特徴だそう。ふっくらしていて柔らかく、口の中に入れるともちもちした食感。
ブドウジュース(700円)は、濃厚ながら後味はさっぱり。フレッシュなブドウをそのまままるごと食べたような味わいです。
(4)「ガーデンレストラン」で北海道の味覚を堪能
しっかりとお腹を満たしたい人は、ガーデンレストランへ。広いガーデンを眺めながら、北海道産の食材を使った本格的な洋食や手打ちそばを味わえます。
注目は真狩産ハーブ豚を使用したメニュー。ハンバーグステーキやステーキピラフ、かつ定食もありました。野菜は地元の契約農家から仕入れるなど、安全・安心な北海道食材にこだわっているといいます。
(5)引退競走馬にも会える「きゅう舎」
続いては、もっと近くで馬たちに会える場所へ。パークには全部で4つのきゅう舎があり、約80頭の馬たちが暮らしています。
馬房と呼ばれる“個室”の中で、馬たちは草をはんだり、窓から顔を出したりと思い思いに過ごしていました。
人が来ると近寄ってきてくれる馬も。とても優しい目をしていて、愛しさがこみ上げます。
パークには引退した競走馬たちが20頭ほどいて、有馬記念(G1)優勝など輝かしい戦績を誇る大スターも。引き締まった体の美しさ、凛とした佇まいについ見とれてしまいました。
馬房の前に掲げられている幾つものリボン。現役を引退後、馬術競技会で獲得したものです。活躍するフィールドが変わっても頑張っている姿を応援する来園者が馬に声をかけていました。
パーク内の引退競走馬たちには、みんなそれぞれ仕事があります。その一つが、競走馬生産育成牧場『ノーザンファーム』のスタッフたちのトレーニングパートナーを務めること。馬術競技会への出場、パーク内でゲストと触れ合うなど、ほかにもさまざまな役割があるそうです。
ノーザンホースパークにはさまざまな種類の馬がおり、特に、顔と四肢が白色の『クライスディール種』は、イギリスのスコットランド地方が原産の日本国内では珍しい馬です。平均体重は約800㎏もあり筋肉質で、かつては荷物の運搬や畑仕事などに力を発揮していたそう。十勝・帯広の『ばんえい競馬』で活躍している『日本輓系種』と同じ『重種』に属しています。血統も入っているといいます。がっちりとした四肢には白く長い毛が生えていて、とても頼もしく見えました。
(6)「ボタニカルガーデン」で季節を楽しむ
北海道のダイナミックな四季をテーマにした『ボタニカルガーデン』は、何と16のガーデンで構成されているとのこと! ガーデンの広さは約1万坪もあり、約1,000品種もの草花が季節ごとに異なる表情を見せてくれます。
ふと森の中に入り込んだような、野性味あふれる植栽も。パーク内には多くの広葉樹があり、秋になると美しい紅葉が見られるのもポイント。毎年この季節を楽しみに来園する人もたくさんいるのだそうです。
(7)サイクリングやテニス、パークゴルフなどのスポーツもできる!
テニスやパークゴルフ、ストリートバスケットボールなどさまざまなスポーツ体験メニューもありました。友達や家族とワイワイしながら汗をかくのも楽しそうです。
大人も子どもも大好きなサイクリング。パーク内の移動手段としても便利です。1人乗りだけでなく2人乗り、4人乗り、カルガモ親子のように連結して走れる『カルガモサイクル』などの珍しい自転車も利用することができます。
(8)天然芝の「ドッグラン」で愛犬と過ごす
ドッグランは小型犬用と大型犬用でコースが分かれているので、愛犬がストレスなく走り回れそう!
スポットからスポットへ移動する途中にも、仕事を終えてきゅう舎に戻る馬や仲間たちと戯れる馬など、たくさんの馬たちに会いました。展望台『馬見の丘』からは、緑一面に広がる牧場で馬たちがくつろぐ姿を見られるかも。
(9)お土産は「K’s ガーデン スーベニアショップ」
最後は『K’s ガーデン スーベニアショップ』へ。お菓子やぬいぐるみ、キーホルダー、文房具、ポストカードなど、つい目移りしてしまうほどたくさんのアイテムが並んでいました。
蹄鉄の形をした『ノーザンホースパークオリジナル ホースシュークッキー』(1,120円)は、在庫切れになることもあるほどの人気商品。蹄鉄は幸運のお守りともいわれ、大切な人への贈り物としても喜ばれそう。
馬の立体的なパッケージがかわいい『Cube Box』(500円)。ミルククランチとホワイトクランチの2種類が入っています。
パークに実在する馬の顔と名前がデザインされた『スライド缶ラムネ』(600円)。今日の思い出として、自分用のお土産にもぴったりです。
何個あっても欲しくなる缶バッジ。種類が豊富でどれにしようか迷ってしまいましたが、愛らしい馬のイラスト入りのミニサイズ(250円)を選びました。
「ノーザンホースパーク」詳細情報
ノーザンホースパーク
住所:北海道苫小牧市美沢114-7
電話番号:0144-58-2116
営業時間:【4月15日~11月5日】9:00~17:00 【11月6日~4月9日】10:00~16:00
休園日:4月10日~4月14日、その他公式サイト要確認
入場料:【4月15日~11月5日】大人(中学生以上)800円、小人(小学生)400円、小学生未満無料
【11月6日~4月9日】大人(中学生以上) 500円、小人(小学生)200円、小学生未満無料
※年間入園パスポート:大人(中学生以上)1,600円、小人(小学生)800円
※アクティビティパス:大人(中学生以上)3,300円、小学生以下2,500円。入園料が別途必要
※2024/11/6 より入園料金が上記金額から改定となります。詳しくはこちら(公式サイト)をご確認ください。
体格も性格も異なる馬たちがのびのび暮らす『ノーザンホースパーク』。馬たちから元気をもらったり、ゆっくり自然の中を散策したり、思いきり体を動かしたり、楽しみ方は自由自在。北海道の馬文化に触れる特別な時間を過ごしてみませんか。
取材・撮影/yuki and
【画像】北海道Likers
この記事は取材時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
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