東京に北海道の「出島」ができる!? サツドラが生み出す人の繋がり

『北海道Likers』がお届けする新ラジオ番組『北海道Likers Voice〜北海道をもっと好きになるラジオ〜』。

「北海道でいちばん聴かれているラジオ局」として支持される『株式会社STVラジオ』と連携し、毎週土曜22:15〜22:30に放送。北海道を盛り上げている人や次のトレンドを創る人(=ライカーズ)をゲストに迎え、あふれる北海道愛を声(=Voice)で伝えます。

今回は2024年1月6日の放送回をご紹介します!

メインパーソナリティー

田村みなみさん(以下、田村さん):『株式会社STVラジオ』
柳澤美空(以下、柳澤):『北海道Likers』プロデューサー

今回のゲスト

富山浩樹さん(以下、富山さん):「サツドラホールディングス株式会社」代表取締役社長 CEO

ドラッグストアビジネスから「地域コネクティッド」ビジネスへ

今回は、前回に引き続き、「サツドラホールディングス株式会社」代表取締役社長 CEOの富山浩樹さんをゲストに招き、同社が運営するコネクティッドスペース『EZOHUB(エゾハブ)』について語っていただきました。

【前回の放送内容はこちら】
『超炭酸水』に隠された秘密って?

田村さん:今夜のゲストは、先週に続いて「サツドラホールディングス株式会社(以下、サツドラホールディングス)」代表取締役社長 CEOの富山浩樹さんです。富山さん、こんばんは。よろしくお願いします!

富山さん:よろしくお願いします!

田村さん:先週の放送では、「サツドラホールディングス」はドラッグストアの枠にとらわれず、本当にいろいろな事業を手掛けているというお話を伺いました。今回は、柳澤さんがとても気になっていることがあるんですよね?

柳澤:はい、『EZOHUB』という札幌にあるシェアオフィスについてです! 最近東京でも展開されるというニュースを拝見したのですが、コミュニティに関わる事業を始めたきっかけをぜひお聞きしたいです。

富山さん:2020年9月に、『EZOHUB SAPPORO(エゾハブ サッポロ)』をオープンしました。“EZO”は“蝦夷”、“HUB”は“繋がる”です。

これは「サツドラホールディングス」の本社とお店が一体になっている場所です。3階が本社で、2階に行くと社員だけでなく社外の方も一緒に働いている場所があるんです。

我々はビジョンに、地域をつなぐことを価値にしていこうという“地域コネクティッドビジネス”を掲げており、“コラボレーションすること”を強みにしていきたいと思っていました。「働く場所や、一緒に繋がっていく場所自体を作ろう」と思い、社員も含めて気軽に集える場所を作りました。

柳澤:『EZOHUB』には、社員の方や社外の方が入り混じっているんですか?

富山さん:もうごちゃ混ぜになっていますね。

田村さん:「何時にどこで打ち合わせをしましょう」と新たに場所を決めるのではなく、「すぐそこに集まりましょう」と言って新しいものが生まれそうですね。

富山さん:普段からそこにいるパートナーの方もたくさんいますし、私も気軽にその辺をプラプラと歩きながら、社外の方と「最近あれどうですか」と気軽に話ができています。また、地域やスタートアップの方のイベントもたくさん開催しており、それが日常的に行われているので、繋がりがどんどん増えているんですよね。

本社の下にそのようなスペースがあるのですが、吹き抜けになっているので、ほとんど一体化しています。

柳澤:吹き抜けの階段がありますよね。

富山さん:そうです。かなり自由に繋がっていて、最初「セキュリティ的に大丈夫ですか?」と言われたぐらいです。本棚があり、そこで繋がっています。*

柳澤:あえて開放的にしたいという想いがあったのですか?

富山さん:そうですね。繋がっていることを場所としても表現できるようにしたいと思いました。

田村さん:どの辺りにあるのですか?

富山さん:(札幌市東区)北8条の東4丁目です。

田村さん:「アリオ札幌」さんへ行く道ですね。

富山さん:そうです。その少し手前です。「回転寿し トリトン」さんもあります。

田村さん:店舗もありますよね?

富山さん:店舗と同じ建物です。イベントでテレビの撮影や、音楽の有料ライブをしたり、この間は『真心ブラザーズ』さんがライブをやってくれたり、オフィスですが多様に使ってもらえるスペースになっています。

* 書籍の無料閲覧はコワーキング会員等向けの特典となります。コワーキング会員のお申込や施設見学(※事前予約制)、施設のご利用(※有料)等についてのお問い合わせはこちらからお願いいたします。

『EZOHUB TOKYO』完成イメージ 出典: サツドラホールディングス株式会社

富山さん:その東京版を作ろうということで、今年2024年5月に『EZOHUB TOKYO(エゾハブ トウキョウ)』がオープン予定です。「蝦夷なのか?東京なのか?」はありますが(笑)

『EZOHUB TOKYO』が東京における拠点として、北海道のヒト・モノ・コト・チエに関わる新たな価値を創造し、提供する役割を担う、“北海道の出島”のようなコンセプトです。北海道の企業や人が集い、そこで東京の企業や人と繋がっていくというイメージ。絶賛準備中です。

自治体さんにもたくさん出ていただきます。北海道には179もの自治体がありますが、結構バラバラに東京にいるんです。それならば、1か所に集まっていただいて、企業誘致やスタートアップの出会いの場を作っていこうと。

北海道はフィールドとして非常に可能性があると思います。1次産業から宇宙産業、半導体も来ますし、場所がある。ドローンを飛ばす場所もいちばん多いです。過疎地が多く問題がたくさんあるので、オンライン診療や医療など、実験をしていくにはとてもいい場所です。

「ぜひ北海道でやりましょう」というものを全国から集めたいと思っています。

田村さん:その拠点が東京にあるのは心強いですね。

富山さん:場所は、「天王洲アイル」です。羽田空港から電車1本で行けて、品川もすぐ近くなので良い場所です。

柳澤:北海道からも行きやすいですね。

『EZOHUB TOKYO』の機能 出典: サツドラホールディングス株式会社

田村さん:『EZOHUB』が「サツドラホールディングス」に与えるシナジー効果は、どんなものがありますか?

富山さん:それは『EZOHUB SAPPORO』の時点でかなりありました。我々の戦略・方向性は“コラボレーションすること”なので、場があることは、それが生まれる素地になるんです。

イベントも単なる賑やかしではなく、毎回テーマを設定し、関連する人が集まりやすくしています。そこで出会い、提携やビジネスプロジェクトがスタートすることは、オープン後にとても増えました。

柳澤:私も『北海道Likers』として、東京をはじめ北海道好きが集うイベントに参加したり主催したりしていますが、北海道を盛り上げたいという方の熱量がすごいなと毎回思います。それがとても面白いですね。

富山さん:全国でも北海道は“地元愛ナンバーワン”*を何度も取っていますが、やはりそういう方はたくさんいます。

北海道出身で東京で働いている方に会うと、「本当は北海道に戻って何かしたい」という方は潜在的にとても多いです。しかし、やはり東京と北海道は離れているので、「どんな企業がどんなことをしていて、どんな人がいるのか?」という現状がよく分からないといいます。そういう方たちの繋がりの場にもしていきたいです。

田村さん:お話を聞いて、とても熱量を感じました。富山さん、今週もありがとうございました!

富山さん:ありがとうございました!

*「株式会社ブランド総合研究所」の『都道府県の愛着度ランキング』で、北海道は2021年まで3年連続1位

ゲストからコメント!富山浩樹さんより

Q. あなたの北海道“LIKE”は?

A. いっぱいあるのですが、やはり“人”ですかね。おおらかで受け入れる文化があると思います。それがとても心地良いです。

Q. ラジオに出てみての感想や伝えたいメッセージがあればお願いいたします!

A. 楽しかったです。とてもリラックスして北海道や事業の話ができて嬉しかったです。

 

『北海道Likers Voice〜北海道をもっと好きになるラジオ〜』は、『STVラジオPodcast』でも聴くことができます。次回分の公開もお楽しみに!

【画像】株式会社STVラジオ、サツドラホールディングス株式会社