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未来の鍵を握るのは、若者・AI・サーモン!? トップランナーたちの熱いトーク

2023年10月7、8日に「NoMapsはこだて2023」が開催されました!

クリエイティブな発想や技術で、次の社会・未来を創るためのコンベンション「NoMaps(ノーマップス)」。今回は、北海道函館市にある「公立はこだて未来大学」の学園祭『未来祭』と共催で行われました。

函館市長をはじめ、さまざまな領域で活躍する企業関係者や専門家などが登壇し、これからの未来について語り合った2日間。見どころたっぷりだった当日の様子をレポートします!

函館にキーマンが集合!熱いトークセッションの幕開け(1日目)

10月7日は、未来に関する4つのテーマのもとトークセッションが行われました。

まずはじめは、11:00~12:00の基調講演! 「リーダーに聞く“若者に選ばれる街”になるには?」というテーマのもと熱いトークが繰り広げられました。

大泉潤氏(函館市長)、五十嵐慎一郎氏(NoMaps総合プロデューサー)、山田翔氏(アドウェイズ代表取締役社長)が登壇。一般市民や若者から届いた「若者に選ばれる街」のアイデアや、リーダーへの質問に対して3名で語り合いました。

「函館市に若者が増えるには?」などの質問に対してそれぞれが具体的に回答。最後にはこれから夢や目標に向かう人へ「若いときは無名だし失うものがないからとにかくトライできる。ものすごいパワーがあるから、それを使って恐れずにどんどんトライしてほしい」など、函館市長から熱いメッセージが送られました。

続いて、13:30~15:00には「実践者に聞く、地方で新しいことを生み出す価値とは」というテーマのもと、柴田涼平氏(株式会社とける代表取締役、一般社団法人さーもんず代表理事、北海道移住ドラフト会議実行委員長)、岡本啓吾氏(一般社団法人LocalRevolution代表理事)、藤谷周平氏(道南地域おこし協力隊ネットワーク代表)が登壇し、トークセッションが行われました。

札幌市、函館市、八雲町で地域再生のトップランナーとして活動を続けている3名が、どういう思い・モチベーションでどのように活動しているかについて語り合い、「上の世代が引っ張っていけたらもっと良い環境になるのでは」など、これからの教育、環境づくりについても言及。

15:00~16:30には「人口減少化対策の鍵を握るのは若者たちだ!道南地区で展開しはじめた“カタリ場”の授業からそのヒントを探る!?」というテーマのもと田柳恵美子氏(公立はこだて未来大学社会連携センター教授)、江口彰氏(NPO法人いきたす代表理事、NoMaps実行委員)、下沢杏奈氏(一般社団法人いとのこ代表理事)、三田地萌絵さん(北海道大学教育学部2年生)、丸山千寿さん(公立はこだて未来大学2年生)の5人が登壇し、ミニトークセッションが行われました。

2022年度から渡島檜山地区の高校で開催され始めた「カタリ場」。大学生が高校に出向く出張授業のことです。実際に最近「カタリバ北海道」に参加した丸山さんや三田地さんが、得られた効果や気づきなどを話しながら、若い人たちが地方を巡り対話をする意味について語り合われました。

16:00~17:30には「日本の水産業のこれから~国産養殖サーモンの可能性~」というテーマのもと7日最後のトークセッションが行われました。

福田覚氏(北海道大学地域水産業共創センター教授)、照井誉之介氏(江差町長)、岩村克詔氏(八雲町長)が登壇。水産業が盛んな渡島・檜山地方。日本の水産業の現状と注目を集める養殖サーモンの可能性について、北海道大学の福田先生が道南の海の町である江差の照井町長、八雲の岩村町長と共に語りました。

トップランナーたちが見つめる!未来への期待と課題(2日目)

2日目の10月8日は、3つのテーマのもとトークセッションが行われました。

まず、11:00~12:30に「未来大学 開学在籍組が語る、これまでの20年、これからの20年」というテーマのもと、鈴木恵二氏(公立はこだて未来大学理事長・学長)、河野真吾氏(日鉄ソリューションズ株式会社 採用グループリーダー・公立はこだて未来大学同窓会副会長)、坂本大介氏(北海道大学准教授)が登壇。

公立はこだて未来大学の開学時に在籍しており、現在は理事長・学長を務める鈴木学長。同じく開学時に在籍しており、現在企業や大学で活躍されている1期生のお二人と一緒に、「公立はこだて未来大学」のこれまでとこれからについて語りました。

13:30~15:00は「専門家に聞く!AI×○○」というテーマのもと、小田健太郎氏(日本マイクロソフト株式会社 Asia Azure GTM Manager)、松原仁氏(東京大学次世代知能科学研究センター教授)、村井源氏(公立はこだて未来大学教授)が登壇し、トークセッションが行われました。

生成AIが世間的に話題を集める現代。国内を代表するAI関連のトップランナー、マイクロソフトの小田さん、東大の松原先生、未来大の村井先生が、「AI×アミューズメント」「AI×水産業 ホタテの余り問題、AIならどう解決する?」など、AIでどんな面白いことができるか、今の社会課題をどう解決できるかといった可能性について語り合いました。

最後に、16:00~17:30には「人間の意識に訴える”ゼロカーボンマインド”~道南の海ごみアプローチ事例~」というテーマのもとトークセッションが行われました。宇山生朗氏(公益財団法人北海道環境財団 環境省脱炭素まちづくりアドバイザー)、外崎 雄斗氏(奥尻ゲストハウスimacoco代表)、齊藤いゆ氏(おさかな専門シンガーソングライター)が登壇。

北海道環境財団で脱炭素まちづくりアドバイザーを務める宇山さん、奥尻島で海ごみの活動をしている外崎さん、おさかなシンガーソングライターの齊藤さんの3名が、海ごみを通したゼロカーボンの取り組みを語り合いました。「次の世代に繋げるためにみんなで、一緒に考えていくことが大事。若者だけではなく、社会経験の長い方からもアドバイスをもらって、一緒にどのようしたら良い未来を作れるか考えていきたい」と、水産業を中心にこれからの未来について考えました。

ほかにも見どころたっぷりの「NoMapsはこだて2023」!

トークセッションのほかにもさまざまな企画を実施。「NoMapsはこだて2023」のテーマである「あなたとつながる」をアイデアソンを通して体験する企画もありました。

道南をより良くしたいと思う学生と、公立はこだて未来大学同窓会・協賛企業と参加者が繋がり、新たなチャレンジの一歩目を共に踏み出していきたいという思いのもと実施されました。初日はその日初めて会ったメンバー同士でアイデアの構想からプレゼンの準備までを。2日目である10月8日には審査員へのプレゼンを行いました。

ほかにも“野外シアター”として「公立はこだて未来大学」の野外で『スパイダーマン:スパイダーバース』が上映されるなど、特別なコンテンツが目白押しでしたよ。

 

多岐にわたるテーマで、さまざまな分野の一線で活躍する挑戦者たちの熱いトークが繰り広げられた2日間!

各トークセッションをもっと詳しく聞きたい人はこちらをのぞいてみてください。

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