ハンバーグ1

【新店】食材にこだわった「肉屋の本気ハンバーグ」築100年の古民家を活用した専門店

2023.09.06

苫小牧市の東側に接する“厚真町”。2018(平成30)年に北海道胆振東部地震で大きな被害を受けた町が、ここ数年で大きく変化しています。

その厚真町で古民家移築再生事業を受託した「OpenTown厚真一般社団法人」が、自然豊かな豊沢地区の「旧山口家住宅」に宿泊施設とレストラン「真鹿(まじか)」をオープンし、運営を行っています。

古民家を再生した宿泊施設・レストラン「真鹿」をオープン

「真鹿」は2022年の11月に宿泊施設としてオープン。翌年の2023年6月にレストランをオープンしました。

出典: 真鹿

「真鹿」の総料理長を務めるのは、「OpenTown厚真一般社団法人」の社員であり、厚真町の『協働型地域おこし協力隊』としても活動している西田浩隆さん。「OpenTown厚真一般社団法人」のコンソーシアム(共同事業体)の1つであり、厚真町で自社牧場を所有する「GOODGOOD株式会社」(本社:大阪市)からお肉を仕入れています。

「旧山口家住宅」は、2021(令和3)年度に厚真町が移築・再生したもの。1908(明治41)年に建築された住宅で、8畳4間の特徴的な意匠を持っています。当時厚真村に入植した山口金松氏の住居で、「越前II型」と呼ばれています。

こちらが店内。レトロな雰囲気を楽しめつつ、居心地の良い空間です。テーブルが大きいのも嬉しいですね。風通りがよく、夏でも涼しく感じました。

このすてきな雰囲気の古民家で食べられるのは“本格ハンバーグ”。一体どのようなものなのでしょうか。

お肉は毎朝挽いている!肉を扱う会社だからこそできる肉へのこだわり

こちらが注文した『肉屋の本気ハンバーグ御膳』。ハンバーグは1個110g。1個から4個まで好きな数を選ぶことが可能です(料金は個数ごとに変わります)。今回はトッピングを試してみたかったので2個に。ハンバーグは炭火の七輪で出てきます。

トッピングはチーズがおすすめということで、厚真町のお隣・むかわ町にある「ASUKAチーズ工房」さんの『カッチョカバッロチーズ』を。ソースは本来1種類ですが、プラス料金で追加できるということで、4種類ある中から『北海道和風タレ』と『真鹿特製ハンバーグソース』を選択しました。

“御膳”なので、ご飯やお味噌汁、サラダもついてきます。

「真鹿」では、毎朝自分たちのお店で挽肉を作り、つなぎを使わずにハンバーグとして提供しています。挽きたてのお肉を使ったハンバーグを気軽に食べられるというのがお店のウリでもあるそう。いろんな部位を挽肉にしているので、食感や旨みも違うのだとか。

「牛のスネ肉は旨みが強いので、細かく刻んでほかの部位と一緒にミンサーにかけ、挽肉にしています。一旦部位ごとに分けた肉を、再びハンバーグという形で1つにし、全体を味わっていただいているようなイメージです」と西田さん。

『肉屋の本気ハンバーグ』は牧草牛(熊本・阿蘇産)・放牧豚(厚真産または十勝産)・蝦夷鹿の3種類の肉を使った合挽ハンバーグ。北海道は野生の蝦夷鹿による農作物の被害が多いですが、駆除された道内(新得町・美唄市など)の蝦夷鹿を使用しているそう。適切で迅速な処理を行うと、驚くほど臭みがなくなるんだとか。

ハンバーグは『肉屋の本気ハンバーグ』と『挽肉玉ハンバーグ』の2種類。そのままでおいしく食べられる焼き加減で提供されます。

筆者は『肉屋の本気ハンバーグ』を注文しました。

肉は荒めに挽いてあるので、食感がしっかり。そして口に入れるとお肉の旨みが広がる! ベストなバランスを意識しているという通り、それぞれの肉の良いところが引き出されています。そのまま食べても本当に美味しいですが、『北海道和風タレ』につけるとより旨みが引き立ち、『真鹿特製ハンバーグソース』はご飯と一緒に食べたくなりました。これだけ肉感がしっかりあるにも関わらず、脂っこく感じません。

トッピングのチーズはとても濃厚で、ハンバーグとの相性がバッチリ! 肉の味を邪魔するどころか、コクをより感じさせてくれます。

個人的に、さりげなく添えられていた柚子胡椒をつけていただくのがとても美味しく、衝撃を受けました。

ハンバーグは冷凍で店頭でも販売されています。解凍して食べたいときに焼くだけなので、ストックしておくのもおすすめ。今後ECサイトを立ち上げる予定で、ネットでも購入できるようになるそうですよ!

厚真町近隣の食材を使った地産地消メニュー

「真鹿」では地産地消を心がけていて、できるだけ厚真町周辺の食材を使っているそう。デザートにも地元の食材が使われているということで、いただいてみました。

『自家製プリン』は、厚真町浜厚真にある「小林農園」さんの平飼い有精卵を使用。餌に着色するものを入れていないため、黄身はレモンイエローです。そのため、プリンは白っぽい色をしているのですが、味はとっても濃厚で、バニラビーンズの香りもたまりません! 「小林農園」さんの平飼い有精卵は、ハンバーグのトッピングの温卵でも提供されています。

お米は厚真町産ブランド『さくら米(ななつぼし)』、サラダなどに使われている野菜は厚真町内にある農園「エーカム」さんのものや地元の農協から仕入れたものを使用するなど、地産地消。

「この地域にはいい食材がたくさんあります。最終的には自分たちの目に見える生産者で完結させたいというのが願いです。当店で食べてもらったり、購入したりしてぜひ味わってほしいですね。それがきっかけとなり、地域のことをもっと知ってもらえれば良いなと思います。町内外の方が集う場所として『真鹿』に立ち寄ってくれる方が増えてほしいです」と西田さん。

 

冬に向けて、煮込み系のメニューを検討しているとのこと。トッピングやソースを変えるといろいろな食べ方ができ、何度でも訪れたくなるハンバーグ専門店です。

<店舗情報>
■真鹿(まじか)
■住所: 北海道勇払郡厚真町豊沢240-79
■電話番号:0145-29-8261
⇒営業時間やSNSなど詳細はこちら

【画像】真鹿

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