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寄付額ランキング全国12位まで急上昇!ふるさと納税のプロも脱帽する「こだわりのいくら」

北海道の東部に位置する別海町は、オホーツク海に面した町です。町名はアイヌ語の「川の折れ曲がっている」を意味する「ペッ・カイエ」から転化したものといわれています。基幹産業は酪農と漁業で、ウシで漁師の食いしんぼう『別海りょウシくん』が観光協会の公認キャラクターを務めています。

別海町の名を全国に広めたのは“ふるさと納税”です。令和4(2022)年度のふるさと納税の納税額は、前年度の63位から大きく伸長し12位まで急上昇するなど、その存在を知らしめました。

とくに人気が高い『鮭いくら』の魅力を、ふるさと納税ポータルサイトを手がける「シフトプラス株式会社」の兼子大地さん(以下、兼子さん)に伺いました。

兼子大地(かねこ・だいち)。別海町のふるさと応援制度推進業務を受託する「シフトプラス株式会社」に勤務。別海町の担当になり、チームリーダーとして12人のチームを率いている。

おいしさに妥協なし。素材や加工にこだわる別海町

いくらは、北海道を代表する味覚です。ルビーのような輝きと、おいしさが弾ける食感は、誰もが夢中になることでしょう。

しかし、鮭の漁獲高は年々減少傾向にあります。北海道連合海区漁業調整委員会によると、道内の秋鮭の漁獲高は、平成24(2012)年の約3,475万尾に対し、令和3(2021)年には約1,669万尾と、この10年間で半分以上も減少しています。

輸入品や鱒いくらに切り替える自治体が少なくない中、別海町は“北海道産の鮭いくら”にこだわっています。

兼子さん

取材はオンラインで行いました。 出典: 北海道Likers

北海道Likers 吉田 匡和:どうして別海町では、希少な『鮭いくら』を返礼品にできるのでしょうか?

兼子さん:ひとえに「北海道産の秋鮭をお届けしたい」という別海町の水産業者さんの尽力のおかげです。昨年(2022年)は少し水揚げ高が向上しましたが、依然として秋鮭の不漁は続いています。そのような状況の中でも、別海町は“北海道産”の魚卵のみを使用しています。

鮮度を保つため、水揚げから加工までは時間との勝負です。地元の野付漁港、別海漁港から水揚げされた秋鮭は、すぐに加工場に搬送されます。そして、丁寧な手作業で魚卵が取り出されるという一貫加工。おいしさに妥協はありません。

醤油漬け商品

出典: 別海町

北海道Likers 吉田 匡和:『鮭いくら』は薄口醤油をベースにした『醤油漬け』と、『塩漬け』の2種類が用意されていますが、『塩いくら』は珍しいですよね。

兼子さん:そうですね、『塩漬け』は全国的に見ても希少です。魚卵の素材本来の味が残っているので、ツウな方に好まれる傾向があります。

口コミ効果で順位が63位から12位に!人気の「鮭いくら」

いくら

出典: 別海町

北海道Likers 吉田 匡和:「希少な北海道産の『鮭いくら』が新鮮なうちに一貫加工されて、全国に届けられる」と聞けば、誰もが興味を惹かれますね。

前年度(2022年度)のふるさと納税の納税額は、前年順位63位から12位と飛躍的にアップしましたが、ずばり理由はなんなのでしょうか?

兼子さん:自治体や返礼品の魅力をお伝えするのが私どもの役割ですが、正直この順位は想定以上でした。

出典: 別海町

兼子さん:当社ではさまざまな自治体様の返礼品を取り扱っていますが、別海町の素材の良さや加工技術は一線を画していると感じています。

ふるさと納税をされた方も、『鮭いくら』のおいしさに驚かれたのでしょう。返礼品の良さを書き込み、それを読んだ方が新たに納税するなど、口コミによる相乗効果が順位を押し上げました。

担当者も驚きを隠せないクオリティ!町に想いを馳せて召し上がれ

出典: 別海町

北海道Likers 吉田 匡和:別海町の『鮭いくら』に関して、この“こだわりぶり”には驚いたということはありますか?

兼子さん:野付漁協の現場にお邪魔したことがあるのですが、品質管理の厳重さは素晴らしかったです。

口コミの通り本当にものがよく、今までのいくらの概念が変わるほど。一言でいうと“衝撃的な味”です。

北海道Likers 吉田 匡和:返礼品を通して別海町に関心を持つ方が増えるといいですね。

兼子さん:ふるさと納税は、別海町の環境整備などに役立てられています。将来的には旅行で足を運んでいただいたり、移住や定住など、人口増加の一助になったりできれば嬉しいです。

 

別海町は、町としては日本で3番目の面積を誇る広大な大地に、 約1.4万人が暮らし、約12万頭の牛が飼育されています。町名は「べつかい」ですが、地元では「べっかい」と呼ばれることも多く、長い論争の末に町名呼称検討委員会で「どちらでもよい」と決定されるなど、知れば知るほど、その魅力に引き込まれます。最果ての町に想いを馳せながら、『鮭いくら』を味わってみてください。

【別海町の『鮭いくら』を食べてみる】

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