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「十勝清水のご当地グルメ」を2種類も!? 食材にこだわった丼でお腹いっぱい

みなさんは北海道にある清水町をご存じでしょうか? 静岡県にある清水町と区別するため、「十勝清水町」と呼ばれたりもします。

人口は約9,000人(2023年5月末時点)の小さな町で、十勝地方の西部中央に位置しています。町内の観光地には「日勝峠展望台」や「十勝千年の森」があり、「とかちしみずフルーツガーデン」では果物狩りなどを楽しめます。

今回はそんな清水町にある「ごはん屋 ゆめあとむ(以下、ゆめあとむ)」に取材にうかがいました。

紆余曲折を経て誕生した「ごはん屋 ゆめあとむ」

「ゆめあとむ」は帯広駅から車で約40分、十勝清水インターチェンジから車で約10分とアクセスしやすい場所にあります。JR十勝清水駅からも徒歩15分ほどなので、車がなくても行きやすいお店です。

店名「ゆめあとむ」の由来は、3人のお子さんの名前からなんだとか。

店内には、おひとり様用のカウンターが4席。

こちらは、数人で座れるテーブル席。

小上がり席もあります。

お客様は工事関係などお仕事の方が6割、地元の方が3割、観光の方が1割程度とのこと。

店主の佐々木さんは、北海道清水町のご出身。結果的には地元にUターンしてお店を開きましたが、ここに至るまでには紆余曲折があったそう。

佐々木さんが清水町に住んでいたのは小学生までで、それ以降は北海道の各地を転々とされてきたそう。帯広の高校を卒業後は、北海道職員として就職。林業関係の仕事をされました。

仕事で道東の厚岸(あっけし)町に赴任中、現在の奥さんと知り合い、ご結婚。奥さんの出身地である兵庫県に行き、ご実家の飲食店で料理人として修業されました。結婚するまでは料理人になることなど全く考えていなかったという佐々木さん。「結婚していなかったら、今でも道職員の仕事を続けていたかも」と話します。

奥さんは北海道が大好きで、高校から北海道に来られていたそう。それもあって「自分たちでお店を持つなら北海道で」と決めていたんだとか。

はじめは同じ十勝の新得(しんとく)町で物件を探していましたが、条件が合わずに断念。そのとき偶然、現在の物件を居抜きで使えることを知り、即決しました。

もともとカラオケボックスだった建物。2階部分に個室がいくつかあるので、今後は佐々木さんの夢だった簡易的な宿泊施設を始める予定だそう。結婚して料理人になり、出身地でお店を開くまで、さまざまな偶然が積み重なっています。

「十勝清水牛玉ステーキ丼」も!道産・地元産の食材を使ったメニューが豊富

「ゆめあとむ」は、2023年6月17日で開業から14周年を迎えました。

お店の開店から1年後に、十勝名物として新しく誕生したのが『十勝清水牛玉ステーキ丼』です。『十勝清水牛玉ステーキ丼』を食べられるのは、「ゆめあとむ」を含めた清水町の6店舗(2023年6月現在、1店は休業中)。

『十勝清水牛玉ステーキ丼』の主なルールは、地元産の肉用牛『十勝若牛』を使用する・ステーキ肉の味付けは“味噌味”とする・地元産の鶏卵を使用する、の3つ。十勝のソウルフード『豚丼』の醤油味に対抗して味噌味にしたんだそう。

今回は、『十勝清水牛玉ステーキ丼』と『第12回全国ご当地どんぶり選手権』で第1位に輝いた『十勝牛とろ丼』を両方味わえる、贅沢な『ミニコラボ丼』をいただきました。

『十勝清水牛玉ステーキ丼』には地元産の『十勝若牛』のサイコロステーキがたっぷり。ステーキの下には、特製の味噌ダレで味付けしたふわふわのスクランブルエッグが。

ステーキ丼は何度かいただいたことがありますが、味噌味は初めて。サイコロステーキはミディアムレアでやわらかく、甘辛い味噌ダレやふわふわのスクランブルエッグとの相性が抜群。『豚丼』に負けず劣らずの美味しさです。

こちらは『牛トロ丼』。温かいご飯の上に、凍った牛トロフレークがのっています。

通常のタレではなく、お店特製のユッケダレでいただきました。レシピは秘密なんだとか。今まで食べた『牛トロ丼』とはまた違った味わいです。ユッケダレ以外にも、ポン酢やだし醤油でいただくこともできます。

こちらはオリジナルメニューの『ササキライス』。ハヤシライスのように、佐々木さんの名前を残したいという想いでメニュー名がつけられました。地元産のニンニクと『十勝若牛』を使った中華カレーで、スパイスの風味が効いています。

ほかにも、『十勝若牛』のサガリと地元産のニンニクを使ったオリジナルメニューの『サガーリック丼』や、北海道産の豚肉を使った『みそ豚丼』など、道産・地元産の食材にこだわったメニューが種類豊富にそろっています。

「お客様が飽きないように、常に新しいメニューを考えて取り入れていきたいです」と佐々木さん。

アイスクリームも自慢の同店。2023年6月1日(木)~8月31日(木)までは『北海道ソフトクリームラリー2023』に参加しています。

『超絶生ソフト』は「十勝アルプス牧場」の生乳を使用し、生クリームたっぷりで濃厚なミルク感が強いソフトクリームです。メープルコーンもおすすめですよ。

 

最近はTwitterやInstagram、FacebookなどSNSでの情報発信にも力を入れています。担当は奥様。SNSを見て来てくれるお客さんも増えてきたそう。お店は不定休で、SNSでお知らせされるので要チェックです。

みなさんもぜひ「ごはん屋 ゆめあとむ」を訪れてみてください。名物の『十勝清水牛玉ステーキ丼』や種類豊富なメニューの数々に、大満足すること間違いなしです。

<店舗情報>
■ごはん屋 ゆめあとむ
■住所:北海道上川郡清水町南1条11丁目1
■電話番号:0156-62-1234
⇒営業時間などの詳細はこちら

【画像】ごはん屋 ゆめあとむ

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