こんなに美味しい丼があったとは…「十勝の玄関口」で見つけたご当地グルメ

2022.10.28

kino

十勝エリアの最も西側にある清水町。道東道のインターチェンジがあり、十勝エリアの玄関口になっています。清水町の歴史は、明治31（1898）年に渋沢栄一が設立した「十勝開墾合資会社」が熊牛農場を開設したことから始まります。

そんな“酪農のまち”清水町には、『十勝清水牛玉ステーキ丼』というご当地グルメがあるとのこと。一体どのような丼なのでしょうか。

清水町のご当地グルメ「十勝清水牛玉ステーキ丼」ができた意外なきっかけ

出典: 北海道Likers

こちらが『十勝清水牛玉ステーキ丼』。清水町の特産品であるブランド牛『十勝若牛』をカットして焼いたステーキと地元産の鶏卵を組み合わせて作った丼です。味付けは意外にも“味噌味”なんだそう。

『十勝清水牛玉ステーキ丼』ができた経緯を「十勝清水牛玉ステーキ丼地域活性化協議会事務局」の吉田さんにお聞きしました。

「全国各地にあるご当地グルメのほとんどは、その土地ならではの食材をPRするためにご当地グルメを作るという流れだと思います。しかし、『十勝清水牛玉ステーキ丼』はそうではないんです。普段から通過するだけの町であった清水町に道東道のインターチェンジができることになり、なんとか町を盛り上げて立ち寄ってもらえるようにしなくてはと考えていました。町民有志が一致団結して何かを行い、町全体を盛り上げるきっかけになれればと、町づくりの一環としてご当地グルメを作ることとなったんです」

ご当地グルメを作ることが目標ではなく、町づくりのためだったというのが驚きです！

『十勝清水牛玉ステーキ丼』と名乗るには下記のルールを守っている必要があります。

・正式名称は「十勝清水牛玉ステーキ丼」とする（愛称は「牛玉丼」とする）
・淡泊な赤身の美味しさで知られる地元産の肉用牛「十勝若牛」を使用する
・ステーキ肉の味付けは、協議会指定レシピに基づいた「味噌味」とする
・ステーキ肉は、サイコロ状にカットする
・地元産の鶏卵を使用する
・鶏卵の調理方法は、「味噌味ふわふわスクランブル」とする
・鶏卵と組み合わせる食材は、各店自由とする（なるべく地元産の食材、旬の食材にこだわる）
・北海道米を使用する
・協議会指定の白い卵型どんぶりを使用する

＜引用＞牛玉ステーキ丼って？

構想から提供開始まではわずか半年あまり。試作を重ね、「自宅でも簡単に作れてシンプルで美味しいものを」と現在の形になったといいます。

「コロナ禍以前は『さっぽろオータムフェスト』や『新・ご当地グルメグランプリ北海道』などのイベントに出店していました。そこで食べた方が今でも清水町に『十勝清水牛玉ステーキ丼』を食べに来てくれています」と吉田さん。提供開始から12年目となった今でも根強い人気のご当地メニューとなっています。