豚丼

ミリ単位で肉の厚さを調節!地元ライターもうなる「ちょっと変わった豚丼」

帯広名物といえば、なんといっても豚丼は外せません。今回はちょっと変わった豚丼を楽しめるお店「十勝 Chinese KAKEMURA」へ取材に伺いました。

お店は帯広駅から車で約5分、徒歩で約15分の場所にありますよ。「イオン帯広店」のすぐ近くで、バスで来る場合は「イオン帯広」のバス停が最寄りとなります。

一度は食べておきたい!ちょっと変わった豚丼

「十勝 Chinese KAKEMURA」は、昼は中華料理店として、夜は居酒屋「びさん」として営業しています。

そんな「十勝 Chinese KAKEMURA」では、普通とはちょっと違う豚丼を味わえます。なんと、丼ではなくお皿に盛られて出てくるんです。しかし食べてみると間違いなく豚丼の味。

豚肉の厚さは7ミリにこだわっていて、厚すぎず薄すぎず、柔らかさと食感が最高。4ミリ、6ミリ、8ミリなど、いろいろな厚さで試作を繰り返し、この厚さにたどり着いたんだそう。

豚肉は大樹町の「源ファーム」から仕入れたホエー豚のロース肉を使用。ホエーを100リットル以上飲ませたマスターランクのホエー豚で、食べられるのは帯広市でここだけです。香りや柔らかさがほかの豚肉とは全く違います。

タレは独自レシピの自家製で、「とかちむら」やオンラインショップでも販売されていますよ。豚丼以外にも鶏肉や魚の照り焼き、かき揚げ丼のタレなどにも使える万能調味料です。トッピングは黒コショウのみ。豚丼の味をシンプルに楽しめます。注文すれば山椒やマヨネーズトッピングも可能。豚丼を食べ慣れた地元の方は、マヨネーズをトッピングすることが多いんだとか。

来店されるお客様の4割ぐらいが豚丼を注文されます。豚丼以外では『白雪チャーハン』や『あんかけ焼きそば』も人気メニュー。昼は女性客が多く、お買い物帰りのひと休みや女子会などでもよく利用されるそう。

魅力的な商品が揃う無人販売所から目が離せない!

お店の隣にある無人販売所「ななつぽし」。自社や地元飲食店の冷凍加工品を中心に、一律1,000円で販売しています。

24時間365日無人営業で、冷凍庫のなかから商品を取り出し、料金箱に現金で支払う仕組みです。「十勝 Chinese KAKEMURA」のギョーザや「びさん」の豚丼、帯広の中華料理店「美珍樓」のシューマイ、『十勝ラクレット モールウォッシュ』などを扱っています。

食を通じて十勝を一つに。料理長と取締役専務のこだわり

料理長の広島さん(左)と「株式会社Vigorous(ビゴラス)」取締役専務かつ、居酒屋「びさん」責任者である川崎さん(右)にお話を伺いました。広島さんは釧路市のご出身。専門学校卒業後に横浜市の中華街で3年間点心の修業をして、北海道に戻って来ました。その点心の腕前は、東京都の一流ホテルの料理人と比べても引けを取らないほどなんだとか。

こちらは過去に広島さんが限定で作成した『とうきびしゅうまい』です。かわいらしい見た目もさることながら、中身にもこだわっています。

「彼の作る点心は超一流です。その腕前を100%発揮できる環境を用意できないのが、とてももどかしいです」と専務の川崎さん。東京都の高級中華料理店ならコースで数千円しますが、帯広市だとそこまで高い価格設定にはできません。そのため人件費をかけられず、点心以外の料理も料理長の広島さんが担当しているのだとか。

「ここでは質よりも量を求められ、量が少なく価格が高いとコスパが悪いといわれてしまいます。高い技術に対してお金を払うという文化を根付かせて、広島さんは点心だけに集中できる環境を作りたい」と川崎さんはいいます。料理人の地位を向上させ、努力や技術に対する正当な対価を受け取れるようにするのが目標なんだそう。

川崎さんは道東の厚岸(あっけし)町出身で、釧路市、札幌市と北海道を渡り歩いてきました。バーテンダーや和食・イタリアンの料理人、デザイナーなど様々な経歴を持っています。「十勝 Chinese KAKEMURA」や居酒屋「びさん」のロゴも川崎さんのデザイン。「バーテンダー時代の経験が、創作料理の考案に活かされています」と話します。筋トレが趣味で、“筋トレ好きな料理人が考えたアスリートメニュー”を製作中なんだとか。「飲食店として生産者と消費者の橋渡しとなって想いを繋げたいという気持ちで、“Loop the 十勝”を掲げています。食を通じて十勝が一つになり、さらに魅力を高めていければ」と川崎さんはいいます。

 

豚丼とほかの料理を一緒に味わえるワンプレートメニューもあります。みなさんもぜひ「十勝 Chinese KAKEMURA」を訪れて豚丼を食べてみてください。SNSでも情報発信しているのでチェックしてみてください。

<店舗情報>
十勝 Chinese KAKEMURA
■住所:北海道帯広市西5条南19-7
■電話番号:0155-67-0900
⇒営業時間など詳細はこちら

【画像】十勝 Chinese 掛村

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