全国1位のパティシエがいるもつ鍋屋!? 一人飯や飲み会の〆にぴったり【帯広】
寒い季節に食べたくなるのは、やっぱり鍋ではないでしょうか。今回は帯広に新しくオープンした、おひとり様歓迎のもつ鍋屋さん「肉彩工房 感謝」へ取材にうかがいました。もつ鍋屋としてはめずらしく、パティシエがいてスイーツにも力を入れているお店です。
2022年10月オープン!「肉彩工房 感謝」
お店は帯広駅から歩いて5分、「フジモトビル」の2階にあります。「インデアン まちなか店」のすぐ近くです。
階段を2階へ上がり、まっすぐ進むとすぐにお店の扉があります。ちょっと奥まった場所にあり、隠れ家的な雰囲気がただよっています。
扉を開けて中に入ると、すぐにカウンター席が目に入ります。アクリル板で仕切られた席で、一人ひとつ鍋形式。仕事帰りにひとりで立ち寄るサラリーマンも多いそう。
カウンター以外の席もすべて一人ひとつ鍋です。今のご時世、大人数でひとつの鍋をつつくのに抵抗がある方でも気兼ねなく楽しめます。また、好みが違う方同士でもそれぞれ好きな鍋を楽しめるのも良いところです。
自慢の「もつ鍋」は〆の雑炊まで楽しめる
自慢の『もつ鍋』をいただきました。味付けは『自家製味噌』と『和風だし醤油』の2種類ありますが、お店のおすすめは『自家製味噌』。甘めに作った自家製のこうじ味噌がもつの甘みによく合います。
もつは新鮮な黒毛和牛の大腸と小腸のみを使用しており、コラーゲンもたっぷり。臭みがなく、ぷりぷりの食感と自然な甘みが味噌スープにぴったり。にんにくの効いたスープはそのまま飲んでもおいしいです。
〆は、『十勝産長芋の雑炊セット』。ご飯は、食物繊維たっぷりのスーパー大麦『バーリーマックス』入り。ぷちぷち食感も楽しめます。
軽く火を通すと長芋がフワフワに。甘いこうじ味噌の風味が長芋によく合います。付け合わせのコショウを少し入れると、少し引き締まった味わいに変化しました。
雑炊を食べる前に中華麺を入れて、味噌ラーメン風にして食べる人もいるんだとか。全部飲み切りたくなるぐらいにおいしいスープです。
『もつ鍋』以外に『しゃぶしゃぶ』もあるので、もつが苦手な方も大丈夫ですよ。タレは『自家製おろしポン酢』『濃厚白ごま』『あっさりしょうゆ』の3種類。十勝産、北海道産の牛と豚を使っています。
こちらはサイドメニューの『ローストビーフ生春巻き』。サニーレタス、水菜、にんじんなどの野菜を自家製ローストビーフで巻いています。隠し味のゆずピールが良いアクセントに。ソースはスイートチリとライチ、ナッツが入っていてローストビーフと相性バッチリでした。
〆の雑炊のあとは、〆パフェならぬ「mofuko」という名の新しいスイーツ
雑炊のあとにも〆が待っていますよ。世間では〆パフェが流行っていますが、こちらの〆はかき氷。帯広にかき氷店がないので、あえてパフェではなくかき氷にしたんだそう。〆で食べやすいようスモールサイズも用意されています(写真はスモールサイズ)。
道東初導入の最新機械で削ったかき氷はフワフワで、食べると濃厚なミルク風味が口いっぱいに広がります。筆者は今まで何軒かのかき氷専門店に行ったことがありますが、ほかでは食べたことがないような新食感のかき氷です。牛乳を凍らせているため、溶けても水っぽくならないそう。
食べ進めると中から細かく砕いたクッキー、いちご、パイ生地、ヨーグルト、レアチーズケーキが出てきました。すべてパティシエの手作り。食感と味の変化が楽しく、最後まで食べ飽きません。味変用のストロベリーソースや、くまさんの顔に使われているチョコレートやクリームも、もちろん手作りです。
牛乳はにんにくのにおい消しにもなるので、においが気になる方にも好評だといいます。味は『濃厚抹茶』『ストロベリーチーズケーキ』『マンゴーココナッツ』の3種類ありますが、すべて中身を変えるこだわりぶり。インスタグラムで写真を見て来店される方も多いんだとか。
もつ鍋とスイーツへのこだわり
店主の矢崎さん(左)とパティシエの田口さん(右)にお話を聞きました。
矢崎さんは帯広のご出身。おいしいもつとの出会いをきっかけに、もつ鍋屋をやろうと考えたんだそう。「帯広にはもつ鍋屋がなく、競争相手が少なかったので」と矢崎さん。周囲からは「なぜこんな時期に?」といわれたそうですが、こんな時期だからこそ、一人ひとつ鍋形式のもつ鍋屋を始めたそうです。
パティシエの田口さんは、北海道三笠高校在学中に『第8回 貝印スイーツ甲子園』で優勝しました。北海道の高校で優勝したのは田口さんのチームが初めてなんだとか。それ以外にも『2015年度 高校生による牛乳類を使ったお菓子レシピコンクール』で優秀賞を受賞されるという輝かしい経歴をお持ちです。
以前矢崎さんと同じ職場で働いていたご縁で、こちらのお店に来られたのだそう。かき氷以外のスイーツも非常にこだわっており、スイーツ専門店と比べても遜色のないクオリティです。「何よりもほかにはないオリジナリティを大事にしています。メニューにある『パティシエのきまぐれスイーツ』は本当にその日の気分で作るんですよ」と田口さん。
お客様に「こんなの初めて食べました!」といってもらえるのが何よりもうれしいんだそう。事前に連絡しておけば、好みのスイーツを作ってもらうこともできます。バースデープレートもOK。
「スイーツ専門店には入りにくい男性客も多く来店されます。お仕事帰りにゆっくりとスイーツを食べて癒されてほしい」と矢崎さん。スイーツ目当てで通う常連さんもいらっしゃるそうですよ。SNSで情報発信もしているので、気になる方はチェックしてみてください。
「若手クリエイター応援プロジェクト」の取り組み
また、「肉彩工房 感謝」では『若手クリエイター応援プロジェクト』と題して、若手クリエイターの作品を店内に展示しています。
2022年12月現在、展示されているのは、書道家・石井麗夏さんの書。お店の看板も石井さんが書かれたんだそう。
カウンターの各席にも石井さんの書が飾られています。半年に1回入れ替える予定で、気に入れば購入も可能とのこと。
おひとり様でもゆっくりとくつろげるお店作り
「帯広は出張客も多いので、おひとりで来られてもゆっくりくつろげるお店にしていきたい」と矢崎さん。帯広駅周辺には、ひとりでも落ち着いて夜の食事ができる飲食店が少ないのでありがたいですね。15時からはティータイム営業もされています(2022年12月はお休み)。
また、電話・ネット予約のほかに、SNSのダイレクトメールでも予約可能です。
2022年12月は、オープン記念で宴会コースのメニューが特別価格。営業時間も12月は17時30分~朝5時まで延長中です。飲んだ後、〆でスイーツを食べに立ち寄るのもおすすめですよ。
みなさんもぜひ「肉彩工房 感謝」を訪ねてみてください。おいしいもつ鍋とパティシエ渾身の多彩なスイーツに、きっと何度も通いたくなることでしょう。
<店舗情報>
■肉彩工房 感謝(にくさいこうぼう かんしゃ)
■住所:北海道帯広市西2条南10丁目9-1 フジモトビル2F
■電話番号:0155-66-5088
⇒営業時間など詳細はこちら
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