大塚さん

北海道の大自然にひかれて。神奈川から移住して15年「地域と人をつなげる」不動産屋さん

2022.12.14

北海道の大自然や新鮮な食べ物、きれいな空気や広大な眺めを日常生活として感じたい……。そんな想いを抱いて北海道への移住を希望する人が増えています。

北海道・東川町は、大雪山系旭岳の麓にある自然豊かな町。この東川町の自然に惹かれて移住し、暮らしのお手伝いをしている人がいます。

大塚祐子(おおつかゆうこ)さんは、広島県生まれ、神奈川県育ち。さまざまな職種や経験を経て、現在は東川町で不動産を扱う個人事業主として活躍しています。

北海道へ移住するまでのこと・お仕事について・北海道での暮らしなど、お話を聞きました。

自然と暮らしに魅せられ「帰りたくない」そんな気持ちにさせてくれた東川

大塚さんは、広島県生まれ。お父様の転勤で海外で暮らしたこともあるのだとか。中学生の頃から神奈川県横須賀市で暮らし、地元の短大を卒業後はパソコンのインストラクターとして全国を巡っていました。

「あちこちへ出張をする機会が多く、少し疲れもありました。考えた末、ひとつの企業でパソコンの仕事をしたいと思い、不動産関係の企業でシステム管理の業務に就きました。せっかく不動産会社にいたので、宅地建物取引士の資格を取得したんです」

お忙しい仕事の傍ら、カメラでの撮影にも興味があった大塚さん。お休みの日は北海道へ向かい、撮影する旅へ出かけていました。

「北海道の自然を見ているうちに、自然環境にも興味が出てきました。当時は今のような企業による自然保護活動(CSR活動)はなく、そういった業務の募集はありませんでした。ですが、これまで現地を見て経験してきたことを強みとし、どこかで採用してもらえないかと考えていたんです。北海道に住みたい……そう思っていました」

北海道最高峰である旭岳の麓・東川町には、地元民も思わず見とれる景色があります。また、旭岳の自然保護や啓もう活動、観光案内や、登山情報発信のための「旭岳ビジターセンター」の存在も。

「旭岳は国立公園なので、自然保護監視員という仕事があり、採用されました。半年間という短期間でしたがいろいろな体験をしました。また、東川町の人とも積極的に関わっていくと、みなさん人が良く、住みやすいと感じましたね」

大塚さんは自然保護監視員の契約期間終了後、ユースホステルのお仕事や、東川在住のガイドによるツアーの企画実施・東川観光PRのお仕事をしていました。

移住してきたからわかる、東川町の良さ、人の良さ

「“人に喜んでもらいたい、東川町の良さを伝えたい”という気持ちが根源にありました」という大塚さん。その後、同じ職場で仕事をすることになった友記憲さん(東川町在住の写真家でアウトドアガイド・山岳ガイドの大塚友記憲さん)と出会い、結婚。お二人のお子さんに恵まれました。

「子どもが生まれ、子どもと一緒にいたいけれど、働きたい。でも、フルタイムでは働けない……。そんななか、たまたまSNSで今の仕事をしている方をお見かけしたんです」

今、大塚さんは『RE/MAX(リマックス)』という世界最大級の不動産ネットワークで、個人事業主として不動産仲介の仕事をしています。

「この仕事をしている方とつながり、いろいろなことを聞きました。“子どもを連れて出勤してもOK”というのが一番大きな安心でした。在宅勤務もできるし、事務所で仕事をしても良い。個人事業主なので、時間やスケジュールの調整も自分に合わせて考えられます。

東川町へ移住したとき、家を探すのが大変でした。東川町は自分が生活している街なので、地元ならではの情報源をもとに、お客様と物件との橋渡しができると考え、やってみることにしました」

お子さんは一時預かりを利用したり、 一緒に出勤したりし、「自分なりのバランスを考えながら子育てにも向き合えた」と言います。

東川で暮らしているからこその多角的な視野で

「東川町で暮らしてもう15年くらいになります。それでも窓から見える旭岳を見るとうっとりするんです」

都心部から単身、東川町へ来てそのまま結婚し移住することになった大塚さん。自分が東川町に移住して、暮らしていることを強みに、さまざまな視点からお客様へ東川町での暮らしをご案内しています。

「物件をご提案するだけではなく、そこで暮らしたときの周辺環境や人との関わり、土地柄、メリット、本州との違いなどをできるだけお伝えし、暮らしをイメージいただけるようお話しています。また、お住まいになられた後の暮らしのサポートもさせていただいています。

“ご紹介しておしまい”ではなく、その後のお付き合いもしていく。お客様が大切に思っていることは何なのかを察すること、お客様に寄り添ってお手伝いをすることを大切にしています」と大塚さん。

フライヤー

大塚さん提供

これまでの経験から、多角的に東川の暮らしをイメージしていただこうとする大塚さん。遠く都心から北海道まで来て、さまざまなことを新鮮に感じ取ってきた大塚さんからこそできるサポートなのではないでしょうか。

まだこれから!東川で暮らしたい方との橋渡しとフォローを続けたい

今、このお仕事を始めて4年目の大塚さんに、今後の夢や将来のことを聞きました。

「東川の人は本当に良い人ばかりで、これまで多くの人に支えていただきました。東川の人のイベント力(りょく)はとても強く、一人ひとりにパワーがありますね。家族での暮らしについても、さほどあちこちの街を求めて出かけずとも東川町で足りるくらい、楽しいことがあり充実しています。

わたしはこの仕事を始めて4年目。まだまだ勉強中です。けれど根源にいつもあるのは、“お客様と物件の橋渡しを、心を込めてお手伝いしたい”という気持ちです。移住したいと思っている方の役に立ちたいし、東川町のPRもしていきたいと思っています」

大塚さんが自分の感性とフロンティア精神で培ってきた経験は、きっとこれからも多くの移住したい人の暮らしを支え、東川町の暮らしを愛する人を増やしていくことでしょう。

 

移住を考えている方は、東川町へ訪れてみませんか。そして大塚さんに東川町での暮らしを聞いてみてください。

<事業主詳細>
■事業主名:RE/MAX YOUTOPIA エージェント 大塚祐子
■住所:北海道旭川市豊岡4条3丁目7-13
■電話番号:090‐8592-3849
■E-mail:yuko.otsuka@remax-agt.net

⇒こんな記事も読まれています
【連載】意外とハマるかも…?北海道マンホール特集
一生に一度は見てみたい!神秘的な北海道の絶景

LINE友だち追加