漢字クイズ

「竜髭菜」読める?実は日本では北海道が発祥「生産量全国1位の野菜」

2022.12.02

グルメの宝庫とも呼ばれている北海道では、いろんな食材が生産されています。「竜髭菜」は、北海道での生産量が1位の食べ物なのですが、さてなんと読むかわかりますか?

「竜髭菜」なんて読む?

「竜髭菜」を買える季節は限られていますが、スーパーでも購入できる、身近な食材です。商品名は漢字で書かれておらず、基本的にはカタカナ表記。

緑色と白色のものがよく知られていますが、紫色もあります。茹でても焼いてもおいしいです。道産子の筆者は、バターで焼いて、醤油をかけて食べるのが好きです。さて、どの食べ物かわかりましたか?

正解は「アスパラガス」

「竜髭菜」は「アスパラガス」と読みます。「アスパラ」と省略されて、呼ぶことが多いですよね。

スーパーで売られていて、よく食べているアスパラは新芽の状態。アスパラは1日5cmも伸びるので、毎日収穫されます。

新芽を収穫しないままにすると、ぐんぐんと茎が成長。さらに細長い枝も伸びてきます。この枝が竜のヒゲのようにも見えるため、“竜”の“髭(ヒゲ)”のような野“菜”という意味の漢字があてられているのかもしれませんね。

北海道はアスパラの生産量第1位

農林水産省の令和3年のデータによると、アスパラの収穫量は全国でおよそ25,200トン。北海道は2,930トンと約11.6%を占めて、都道府県別では全国1位の収穫量です。

またアスパラの出荷量も、全国ではおよそ22,400トンで、そのうち北海道は2,670トン。約11.9%を占め、全国トップの生産量を誇ります。第2位は佐賀県、第3位は熊本県となっています。

北海道では上川地方での生産がさかん

北海道のアスパラは4月頃から栽培が始まり、初夏となる5、6月頃から出荷されます。栽培時期は9月頃まで。

北海道の市町村別にみると、名寄市、美瑛町、富良野市、中富良野町、士別市の順に生産量が多いです。すべて北海道の中央あたりに位置する上川地方の市町村となっています。

名寄市では、毎年5月下旬に『なよろアスパラまつり』が催されています。名寄市のアスパラを特別価格で購入できるというお得なイベントです。旬のおいしいアスパラを食べたい人は、5月下旬に名寄市へ足を運んではいかが?

日本のアスパラの発祥も北海道!?

日本で初めてアスパラの栽培に成功したのは、岩内町出身の農学博士・下田喜久三氏だといわれています。“日本アスパラガスの父”ともいわれている下田氏は、岩内町に「日本アスパラガス株式会社」の前身となる会社を設立し、アスパラガスの缶詰の生産を始めました。現在も、岩内町に本社を置く「日本アスパラガス株式会社」では、清涼飲料水や酒類などの製造をおこなっています。

 

アスパラの生産がさかんで、日本のアスパラの発祥地でもある北海道。旬のアスパラは本当においしいので、初夏になったらぜひ北海道のアスパラを食べてくださいね。

【参考】農林水産省、国土交通省、上ノ国町 、名寄市、日本アスパラガス株式会社
令和3年産都道府県別の作付面積、10a当たり収量、収穫量及び出荷量 / 農林水産省
北海道の農産物食材カタログ / 国土交通省 北海道開発局
ふるさと納税 謝礼品カタログ 北海道 上ノ国町 / 上ノ国町
北海道の農産物食材カタログ / 国土交通省 北海道開発局
2022年5月29日 なよろアスパラまつり2022 / 名寄市
日本アスパラガス株式会社
企業情報 / 日本アスパラガス株式会社

【画像】 keiphoto、Princess Anmitsu、HAPPY SMILE、YUMIK、 Nishihama、 t-skywalker、 J-Climber / PIXTA(ピクスタ)

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