北海道特有!? 実は本州ではあまり知られていない、秋の恒例行事「観楓会」

秋が深まり、紅葉がきれいな季節となりました。紅葉狩りを楽しんでいる方もいるでしょう。北海道でも紅葉がきれいなスポットはたくさんあり、道内外から多くの人が訪れます。

ほかにも、北海道には秋の恒例行事があります。それが“観楓会”です。コロナ禍でしばらく実施が難しい状態でしたが、今年は楽しめた方もいらっしゃったでしょうか？

「観楓会」って？

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“楓を観る会”と書いて、“観楓会”。“かんぷうかい”と読みます。

漢字からすると、紅葉を観賞する会となりますが、北海道では紅葉がきれいな場所で楽しむ“宴会”のことをいいます。北海道の観楓会は、主に温泉地で宿泊して宴会が行われることが多く、家族や友達との旅行というよりも、職場の社員旅行や大学のゼミ旅行といった意味合いが強いです。

春の桜を眺めながら宴会をする“お花見”の秋バージョンのようだったり、綺麗な紅葉を観賞する“紅葉狩り”に近いように見えますが、また違うものなのです。

そんな北海道の恒例行事である観楓会が開催されることが多い、紅葉がきれいな温泉地をピックアップ。紅葉と温泉はもちろん、ほかにも魅力が満載です。

札幌市街からアクセスしやすい：定山渓

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札幌の温泉地・定山渓。札幌市街地から車で1時間ほどとアクセスもよし。豊平川が流れ、山々に囲まれた渓谷は紅葉がとても美しいです。

『二見吊橋』や『豊平峡ダム』、『札幌国際スキー場』のゴンドラなど、紅葉がきれいなスポットがたくさんあります。フルーツ狩りやバーベキュー、乗馬体験など秋ならではのアクティビティもありますよ。

湧き出る温泉を自然からも感じる：登別

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北海道の温泉地として有名なのが登別温泉。札幌からは車で1時間40分、新千歳空港からは1時間ほどの距離にあります。

車で温泉街に向かっていく道から、すでに紅葉がきれいです。源泉が湧き出て湯煙がたちこめる『地獄谷』や『大湯沼』など、火山や大地の生命力あふれる活動を感じながら、紅葉を楽しめるスポットがあります。

夜の紅葉も楽しみたい：函館

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温泉と一緒に海鮮グルメを楽しめるのが、函館の湯の川温泉。道外から訪れるなら新幹線や飛行機でのアクセスもおすすめ。

温泉街からは少し離れますが、同じ函館市内にある紅葉のスポットとして見ておきたいのが『見晴公園』。公園内の国指定名勝「旧岩船氏庭園（香雪園）」の楓並木は、10月下旬～11月上旬の間、16～21時にライトアップされます。夜のロマンチックな紅葉狩りを楽しみたい人は必見です。

紅葉がきれいな北海道の温泉地：支笏湖

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自然を存分に楽しめるのが、千歳市にある支笏湖温泉。札幌駅から車で1時間強、新千歳空港からは40分ほどの距離にあります。支笏湖は水がとても澄んでおり、空の色が反射して青色に見えることから「支笏湖ブルー」とも呼ばれているほど。

秋はナナカマドにイタヤカエデ、ヤマモミジが色づき、湖面も朱色や黄色に染まります。手つかずの自然を存分に感じながら、カヌーやダイビング、釣りといったアクティビティを楽しんで。日ごろの喧噪から離れて、落ち着いた雰囲気の支笏湖に癒やされることでしょう。

紅葉を楽しむだけではなく、親睦を深めることにもつながる観楓会。機会があればぜひご参加を。

【参考】一般社団法人 定山渓観光協会、一般社団法人 登別国際観光コンベンション協会、一般財団法人 函館市住宅都市施設公社、函館湯の川温泉旅館協同組合、一般社団法人 国立公園支笏湖運営協議会
定山渓観光協会公式サイト / 一般社団法人 定山渓観光協会
登別温泉 紅葉情報 / 一般社団法人 登別国際観光コンベンション協会
見晴公園 国指定名勝「旧岩船氏庭園（香雪園）」 / 一般財団法人 函館市住宅都市施設公社
日本一空港に近い温泉街 函館湯の川 / 函館湯の川温泉旅館協同組合
支笏湖の四季 / 一般社団法人 国立公園支笏湖運営協議会

【画像】EKAKI、kata716、hirophoto、yhori、tsutsu16 / PIXTA（ピクスタ）