誕生から約120年の銘菓「バナナ饅頭」できたてを味わえる唯一のレストラン!ランチも絶品【池田町】
北海道・池田町のお土産といえば? 『バナナ饅頭』を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。『バナナ饅頭』は誕生してから、2022年現在でなんと117年!
今回は、そんな池田町で長年愛される『バナナ饅頭』を店内で味わえる「レストランよねくら」を紹介。同店は店舗奥にある工場で『バナナ饅頭』を製造しながら、ステーキやお得なランチメニューを提供しています。肉汁があふれる『ハンバーグ』ともに、『バナナ饅頭』の魅力と歴史に迫ります。
創業は明治38年!池田駅のお土産として考案された「バナナ饅頭」
「レストランよねくら」は、JR池田駅の目の前にあります。
「レストランよねくら」を経営している株式会社米倉商店(旧:米倉屋)は、駅構内で弁当の立ち売りをしたのが始まり。もともと雑貨商を営んでいた初代・米倉三郎さんが池田駅の開業にあわせて、1905(明治38)年に創業しました。
店舗の扉を開けると、当時の駅弁のパッケージが並んでいます。ちなみに、こちらの『バナナ饅頭』のパッケージは復刻版だそうで、発売当時のものは残っていないんだそう。
「駅を利用する人においしいお菓子を提供したい」という想いから、バナナに着目します。当時、バナナは日本に輸入が始まってわずか2年の高級品。そのためバナナ自体を使用することは難しく、香料などで風味を再現した結果、『バナナ饅頭』が誕生しました。
約120年前とほぼ変わらないレシピと製法
「レストランよねくら」では、レストランを利用しなくても『バナナ饅頭』の購入が可能です。十勝ではおなじみのこちらのパッケージは2代目。昭和30年ころからこのデザインなんだとか。
「原材料が創業当時と比べると良質なものが多いので、“昔の味そのまま”かというと微妙ですが、今も創業当時のレシピ通りに作っています」とお話してくれたのは、4代目である米倉寛之さん。
“手焼き”が“機械”に変わったりと多少の変化はあるそうですが、レシピや基本的な製法は創業当時のままだといいます。筆者の母は「昔と比べて小さくなった」とよく言いますが、米倉さんに聞いたところ、「型も昔のものを再現しているので、大きさは変わらないですよ」とのこと。
焼きたてを味わうなら午前中がおすすめ!
「レストランよねくら」の店内は広々としていて、落ち着きのある雰囲気です。
木と煉瓦の装飾が印象的。つい長居したくなりますね。
こちらがランチメニュー。
こちらは通常メニュー。下部には『バナナ饅頭』の文字があります。
『ハンバーグ(味噌汁付)』1,250円(税込)。
ナイフを入れた瞬間に肉汁がブワッとあふれることに、驚きました。肉汁のジューシーさと共に旨味が口に広がり、ごはんが進みます。味つけ自体はあっさりしているので、どなたでも食べ飽きしないと思います。
食後に『バナナ饅頭(8本・ミルク付)』670円(税込)をいただきます! ミルクは、アイスかホットどちらかを選べます。
筆者も『バナナ饅頭』をよく食べますが、レストランで食べるのは今回が初めて。同店で食べる『バナナ饅頭』は温かく、バナナの風味が際立ち、素朴な甘さがクセになります。ミルクとの相性が抜群!
食べきれない場合でも持ち帰りの対応をしてくれるので、ぜひ店舗で味わってほしいです。とくにおすすめしたいのは、焼きたての『バナナ饅頭』を味わえる可能性が高い午前中。焼き上がりの時間はその日によって変動するので、焼きたてに出会えたら幸運かも!?
食べてみたいけど、池田町までは行けないという方は、JR札幌駅や帯広駅の構内でも購入できます。ただし、数に限りがあるので売り切れの場合も。ほかには、地方発送やふるさと納税の返礼品としても味わうことが可能です。地方発送の場合は、店舗へ電話注文してくださいね。
家で食べる場合は、ラップをかけず皿にのせ、数十秒ほどレンジでほんのり温めるとおいしさが増しますよ(レンジによって時間は異なります)。焼きたての味を再現したい方は、レンジで温めた後にオーブントースターで表面がパリッとするまで軽く焼くのがおすすめだそう。
約120年近く前に発売された『バナナ饅頭』が、現在でも同じレシピで食べられることに驚きました。これからも変わらない味を守り続けられるように、私たちにできるのは“食べて応援”。
「レストランよねくら」には、応援したくなるようなおいしいメニューがあります。近くにお越しの際は、寄ってみてはいかがでしょうか。
<店舗情報>
■レストランよねくら
■住所:北海道中川郡池田町大通1丁目27番地
■電話番号:015-572-2032
⇒営業時間など詳細はこちら
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