竜宮城へ通じる場所!? 300種類もの草花が咲き誇る「海と湖に挟まれた絶景スポット」【北見市】
北海道北見市にある『網走国定公園ワッカ原生花園(以下、ワッカ原生花園)』は、約700ヘクタール(東京ドーム150個分)もの広さをもつ日本最大級の海岸草原です。1958年に網走国定公園に指定され、2001年に北海道遺産に選定されました。
今回は、海浜植物の一大群生地である『ワッカ原生花園』の魅力をお伝えします。
季節に合わせ300種類以上の草花が咲き誇る「ワッカ原生花園」
『ワッカ原生花園』は、サロマ湖とオホーツク海に挟まれた幅200~700m、長さ約20kmの砂州(さす)に300種類以上の草花が咲く海浜植物の一大群生地です。
「ワッカ」とは、アイヌ語で「真水」を意味していて、砂州の中ほどに真水の湧く沼があったことに由来しているそうです。
サロマ湖もオホーツク海も塩水ですが、『ワッカの水』というスポットでは、今も真水が湧き出しています。
春にはエゾエンゴサクやハマエンドウ、夏にはエゾカワラナデシコやハマボウフウ、秋にはアッケシソウやネジバナ……。季節に合わせてさまざまな植物が見られます。
開花状況は、『ワッカ原生花園』ホームページの「開花状況」を見れば、“咲き始め、5分咲き、今が見頃、終了近い”が確認できますよ。
「龍宮街道」とも呼ばれる絶景スポット
『ワッカ原生花園』の細長い砂州は、オホーツク海とサロマ湖を同時に眺められる絶景スポットとして昔から親しまれてきました。
「龍宮街道」とも呼ばれていて、その名前は明治時代から大正時代にかけて活躍した文豪・大町桂月(おおまちけいげつ)がこの場所を訪れた際に、「一方には湖水の静かな波、一方はオホーツク海の荒波を左右に見比べつつ、果ても知れぬ狭き州を行けば、唯々人界を離れて、竜宮に旅するかとのみ思はれ申候。“竜宮の通路”と命名いたし申候」という言葉を残したことに由来しています。
海岸に出ると、果てしない砂浜と青い空、青いオホーツク海、そして遠くに知床連山の景色が広がり、まさに竜宮城に行ったような気持ちになれます。
ワッカ原生花園の魅力が写真や映像で展示されている「ネイチャーセンター」
『ワッカ原生花園』の入口には、案内や休憩サービス機能を備えた施設『ワッカネイチャーセンター』があります。
センターにはレンタサイクルも用意されており、長さ20kmの『ワッカ原生花園』を端から端まで楽しむには、利用するのがおすすめです。
館内には『ワッカ原生花園』の魅力を紹介するパネルやジオラマが展示されています。トイレや休憩コーナー、お土産などを販売する売店コーナーもありますよ。
オホーツクの歴史と自然がつくり上げた造形芸術ともいえる『ワッカ原生花園』。ぜひ足を運んでみてください。
<施設情報>
■ワッカ原生花園 ワッカネイチャーセンター
■所在地:北海道北見市常呂町字栄浦242-1
■電話番号:0152-54-3434
⇒開館期間など詳細はこちら
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