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「偶然スマホのAIが教えてくれた」昭和の香り漂う焼肉屋さん。こだわりのジンギスカンとホルモンが格別【北広島市】

2022.08.12

北広島市の住宅街に、ひっそりと佇む焼肉屋があります。その店の名は「炭火焼肉菜味亭（なみてい）」。繁華街や商店街から離れているにもかかわらず、家族経営のアットホームな雰囲気で、多くのファンに支持されています。

舌が喜ぶ美味しいランチをいただいてきました。

思わず人に教えたくなる焼肉屋を発見「炭火焼肉菜味亭（なみてい）」

「炭火焼肉菜味亭（以下、菜味亭）」は、北広島市白樺町1丁目にあります。周囲に目印になるものはなく、隠れ家的を通り越して、ほとんど街の風景の中に擬態しています。このお店を発見したのは偶然の産物。ランチを食べる店を探してスマホの音声アシスト機能に問いかけると、「菜味亭」に案内してくれました。

お店に着くと、食欲をそそる香りが漂ってきました。誘われるように店内に足を踏み入れると、そこはまるで昭和の世界。炭火焼の焼肉はとても美味しく、「みんなに教えたい」と思いました。

「菜味亭」は西村政則さんとなみ子さんご夫婦が切り盛りしています。かつて西村夫妻は市内でスーパーを経営していました。しかし次々と大型店が開店し、客足が鈍り始めます。「このままではダメだ。違う業種にチェンジしよう」と、25年前に焼肉店に転身しました。

当時、政則さんは55歳。飲食店の経験はありませんでしたが、精肉の仕入れを行っていたので目利きは得意でしたし、スーパーではなみ子さん特製のホルモンも販売していました。

今よりも人通りが多い場所にオープンしましたが、老朽化によって15年前に現在の店舗に移転しました。店内は“昔ながらの焼肉屋”という感じのオールドスタイル。壁に貼られたビールや焼酎のポスターが雰囲気を盛り上げています。

平日限定のお得なランチセット（1人前850円～）や、家族連れに嬉しいファミリーセット（2～3人前2,800円～）のほか、ほんのわずかしか飼育されていない北海道産のサフォーク（1人前1,650円）も提供するなど、予算や人数に合わせて焼肉を味わえます。

はじめてのお客さんにおすすめしたいという『ミックス定食』（1人前880円）をいただきました。

『ミックス定食』は「菜味亭」の看板メニューの特製のタレに漬け込んだ生ラムジンギスカンと、塩または味噌ホルモンを組み合わせた定食です。

今回は、食べ比べ用に『かねひろジンギスカン』と、ホルモン2種類をサービスしてくれました。生ラムジンギスカン（右前）は、あっさりした味わい、『かねひろジンギスカン』（左前）は濃い目の味付けです。

ホルモンはていねいに包丁でぬめりを取っているので臭みを感じません。味噌はもちろん淡白な塩もおいしくいただけます。雑な食リポで申し訳ありませんが、甲乙つけがたいので全部食べてみてください。

炭火を使っているのもこだわりのひとつ。ガスよりも遠赤外線の量が2倍以上といわれ、高温で早く焼ける上に、中までしっかり火を通すことができます。さらにおいしさを増幅させるのが煙。余分な脂分が炭に落ちることによって香ばしさを放ち、味覚、嗅覚、視覚の3つを楽しませてくれます。

「手間はかかっても、炭火だけは絶対にやめません」と、政則さんは言います。御年80歳になり、しんどいことも多くなっているそうですが、今後は息子である克之さんが継承するなど、安心して店を任せられる環境が整っています。

温かいサービスでお肉も上質。馬刺や自家製の餃子もあり、お酒の種類も豊富です。スマホの音声アシスト機能に導かれて、こんなに素敵なお店に出会えました。昭和のような雰囲気の中で、美味しい焼肉を味わってください。

＜店舗情報＞
■炭火焼肉菜味亭（なみてい）
■住所：北海道北広島市白樺町1丁目8-6
■電話番号：011-372-3057
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