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【体験レポ】北海道らしい絶景も!富良野でワーケーションしてみた【気になるWi-Fiスポット・ワークスペース・宿泊施設事情】

2022.07.09

ここ数年、コロナ禍の影響でテレワークの導入が進んで働き方が大きく変わり、「在宅ワーク」や「ワーケーション」のようなワードを聞く機会が増えています。「ワーケーション」とは「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語です。「ワーケーション」とはどのようなものなのか、筆者が実際に体験してきました。

ワーケーションを体験したのは、北海道の中心に位置する富良野市です。富良野市では、令和元年からワーケーション事業に取り組んでいます。

筆者のワーケーションプラン(4泊5日)をご紹介!

筆者が富良野市を選んだのは、「ワーケーション実証費用助成金制度」で宿泊費などの助成があるのを知ったことがきっかけです。助成金制度を受けるには「富良野市内に4泊以上滞在」というルールがあったため、筆者は4泊5日滞在しました。富良野市のワーケーション事業や助成金の詳細は記事後半でご紹介しています。

1日目:富良野市着→交流会
2日目:美瑛町にて体験プログラム→深川市でお店巡り→富良野市に戻り、夕食
3日目:再び美瑛町で写真撮影・芸術鑑賞・昼食・買い物→富良野市に戻り、夕食・ワーク
4日目:富良野市にてワーク・買い物
5日目:富良野市にて昼食・ワーク・買い物→帰宅

簡単なスケジュールはこのような感じ。このなかから一部をピックアップしてご紹介します。

JR富良野駅から徒歩5分ほどのところにある「HOSTEL TOMAR(ホステル トマール)」は、1日目に宿泊した宿。ドミトリースタイルのお部屋だけでなく個室もあり、シェアキッチンも完備されています!

筆者はドミトリールームを選択しました。すべて2段ベッドになっていて、枕元には電気とコンセントの差し込み口が付いています。思っていたよりもベッドが広く、寝心地も快適でした。

こちらを選んだ理由が1階にあるカフェで仕事ができるという点。Wi-Fiがあるだけでなく、コンセントが付いている席もあります。そして宿泊者は食べ物・飲み物の持ち込みも可能。筆者もここで仕事をしていました。

<施設情報>
■施設名:HOSTEL TOMAR(ホステル トマール)
■住所:北海道富良野市本町2−27 コンシェルジュフラノ内
■電話番号:0167-22-0750
■ホームページ:http://tom-eve.com/

2日目は朝から美瑛町へ。「丘のまちびえいDMO」が実施する『私を小麦畑に連れてって!~美瑛の丘で麦刈り体験&美瑛産小麦のパンを味わう~』という体験に参加しました!

広大な麦畑のトラクターが通った道を歩くことができ、このような写真を撮ることができるんです! 小麦たちは太陽に照らされ、青々と輝いていました。

麦刈りはこの鎌を持って根本から刈り取りるのですが、意外と簡単! 10本ほど獲らせていただき、家に飾っています。

麦刈りのあとはレストランに併設しているパン屋へ。この体験には美瑛産小麦を使ったパンのお土産が付いているんです。途中立ち寄る休憩スポットで食べても、持って帰ってもOK! 筆者は持ち帰って翌朝いただきました。

<法人情報>
■法人名:丘のまちびえいDMO
■住所:北海道上川郡美瑛町本町1-2-14
■電話番号:0166-74-5757
■ホームページ:https://mybiei.jp/

滞在期間中は、幸いなことに天候に恵まれたので、いろんなところで写真撮影をしてきました。

伺ったときは、緑肥として栽培されているキガラシが見頃! 丘の上から富良野市街を見下ろすこともでき、絶景を堪能しました。

富良野市内にあるワーケーション施設を活用しよう

富良野市内にはワーケーションを行うのにぴったりな施設があります。そのなかからいくつかご紹介しましょう!

JR富良野駅から徒歩4分ほどの場所にある「コンシェルジュ フラノ」。1階には写真のように市民や観光客が利用できるフリースペースがあります。コンセントも完備されていました。観光パンフレットがたくさんあるので、仕事の合間に観光の下調べをすることもできますよ!

<施設情報>
■施設名:コンシェルジュ フラノ
■住所:北海道富良野市本町2−27
■電話番号:0167-23-3388(上記作業スペース及び観光案内については、ふらの観光協会へ問い合わせください)
■ホームページ:https://machi-web.furano.jp/?page_id=60

富良野市北の峰町にある「ホテル ナトゥールヴァルト富良野」には、ホテル内に写真のような個室のワークスペース(天井が開放されており、密閉空間ではありません)が4つあり、コンセントやWi-Fi、ライトも完備されています。

コロナ禍で観光客が減少するなか、ワーケーションに対応するリニューアルを行い、独自のワーケーションプランを実施。道外からの宿泊客だけでなく道内の方でも5泊、6泊と長期滞在される方が増えてきているそう。

昨年リニューアルした2階のフロアはラウンジになっています。たくさんの書籍があるだけでなく、先ほどの個室以外にもコンセント席が用意されていて、一息つけるようドリンクコーナーも設置。宿泊者は無料で利用できますが、宿泊者以外でも1時間1,000円、1日3,000円で利用可能です。

館内にはこのほかにも広いキッズコーナーなどがあり、ファミリーワーケーションとしても利用しやすいホテルです。

<施設情報>
■施設名:ホテル ナトゥールヴァルト富良野
■住所:北海道富良野市北の峰町14-46
■電話番号:0167-22-1211
■ホームページ:https://naturwald-furano.com/

富良野市が進めるワーケーション事業

最後に、富良野市のワーケーション事業を担当している総務部企画振興課の松野さんに、富良野市のワーケーション事業についてお話を聞きました。

「昨年度から助成金制度を始めました。コロナ禍で利用者が少なかったことを踏まえ、今年度は企業だけでなく個人事業主・フリーランスの方にも対象を拡大し、空港から二次交通の利便性を図るためレンタカー費用も補助の対象に。その効果もあり、昨年より多くの方に来てもらっています。今ある施設などをうまく活用するだけでなく、近隣自治体とも連携して行っていくことが大事だと思っています。参加された方からの声を生かし、今後のワーケーションにつなげるだけでなく、ここから関係人口を増やし、のちに企業誘致や移住などにつなげていきたいです」

観光都市である富良野エリアは全国にとどまらず世界的にも知名度が高いので、行ってみたい場所として選ばれやすいのと、宿泊施設が多いのが選択肢としてプラス要因になっているという印象を受けました。

※助成金を受けるには要件を満たしている必要があります。詳しくは富良野市のホームページでご確認ください。

<助成金情報>
■問合せ・申請先:富良野市総務部企画振興課 企画振興係
■住所:北海道富良野市弥生町1-1
■電話番号:0167-39-2304
■メール:iju.soudan@city.furano.hokkaido.jp
■ホームページ:【ご案内】令和4年度「ワーケーション実証費用助成金」について

 

今回のワーケーションで、自分に合った仕事のスタイルを確認できただけでなく、今まで観光で訪れていた地域を働く目線・住む目線で体感できました。そして、今まで接することがなかったその地域で暮らす方・働く方と関わることで、より身近な場所になった気がします。

ワーケーションは、どの場所でどんなことをしてみたいかという点も重要な要素となります。まずは自分に合った自治体を見つけることから始めてみてください!

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