「ほっそく」じゃないよ。なんて読む?読めそうで読めない北海道の地名
“難読地名”といえばやはり北海道ではないでしょうか? 北海道の地名はアイヌ語由来の当て字を使用していることが多く、「もうこれ読めるわけないでしょ!」と匙を投げたくなるようなレベルの難読地名が数多く存在します。今回のクイズはそんな超難解な地名ではなく、“読めそうで読めない”絶妙なラインを意識して作成しましたので、乞うご期待!
「発足」と書いてなんと読む?
「発足」。潔く“ほっそく”と読みたいところですが、それではクイズになりません。
ヒントは、「相手を威圧するために大げさな言動をしたり強気な態度をとったりする」ときのそれ。「~をかける」「~をきかせる」などと同じ音です。ここまでくればわかるでしょうか?
ということで、正解は“ハッタリ”でした。ハッタリが必要な場面ってありますよね!
筆者的には読めそうで読めない絶妙なラインだと自負しているのですが、自惚れでしょうか(笑)
そんな“発足”。気になる名前の由来ですが、アイヌ語で“神の・淵”という意味がある“カムイハッタㇻ”から来ているとされています。“淵に神霊が住んでいたから”“鮭が淵に群集し、熊が来てこれを食べたから”といった伝承が由来なのではないかといわれているそうです。
「発足」はかかしの町!
発足は後志総合振興局に属する共和町の地区のひとつで、かつては村でしたが統廃合により廃村となりました。
共和町は道内でも有数の米どころで、町内産の米を使用した日本酒も有名。ニセコ連峰に位置する神仙沼は貴重な動植物や美しい景観を楽しめるビュースポットとなっています。
そんな自然あふれる共和町ですが、“かかしのふるさと”として『共和かかし祭』が夏の恒例行事として開催されており(2020年からは新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止)、かかしの完成度やユニークさを競う『かかしコンテスト』では100体を超える手作りかかしが一堂に会するそうです。
そのほかにも、カントリーサインがかかしデザインだったり、街灯がかかしをかたどっていたり、“かかしのふるさと”は伊達じゃありません。
今回は読めそうで読めない共和町の“発足”をご紹介しました。かかしへの情熱は“ハッタリ”じゃない!
【参考】北海道、共和町、郵便局
アイヌ語地名リスト P103 / アイヌ政策推進局アイヌ政策課
共和町観光パンフレット / 共和町
北海道 岩内郡共和町 発足の郵便番号 / 郵便局
【画像】m10ferto9、@KENTARO. / PIXTA(ピクスタ)