たまには鉄道もいいかも。北海道観光マスターがおすすめする「格安きっぷ」で道南旅(木古内町)
長かった冬も終わり、まん延防止等重点措置が解除となって、どこかに出かけたいと計画を立てているという方が多いと思います。
道内で旅行を考えている方に、北海道観光マスターの筆者がおすすめする“道南の旅”をご紹介します!
「道南いさりび鉄道」の乗り放題きっぷで鉄道旅を楽しもう!
いつも車での移動が多い筆者ですが、たまには列車でのんびり旅がしたいと今回は列車旅をしてみることに。最寄り駅からJR函館駅までは特急列車で向かい、以前から乗りたいと思っていた「道南いさりび鉄道」のお得な乗り放題きっぷを使ってみました!
「道南いさりび鉄道」は、2016年3月26日に開業した鉄道。北海道新幹線の開業により廃止された、JR江差線の五稜郭駅ー木古内駅間を引き継ぎ、運行しています。
こちらが今回購入した、五稜郭駅から木古内駅の間が1日乗り放題となる『いさりび1日きっぷ』。通常1,000円とこれでも十分お得ですが、『ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン』の実施により、2021年10月22日発売分から当面の間、おとなが700円・こどもが350円に(当きっぷの販売は2022年8月末頃までを予定)!
五稜郭駅から早速列車に乗り込み、スタート! 車両は1両のワンマンカーです。思い切って終点の木古内駅まで行ってみることに。
海沿いを運行しているため、船が海に浮かんでいる様子やキラキラと輝く海面を車窓から見ることができます。また、運よくアテンダントの方がいらっしゃったため、近くの名所や景色の説明などを聞くことができました。たまにしかいらっしゃらないそうなので、今回はラッキーでした!
五稜郭駅を出発し、1時間10分ほどで木古内駅に到着。3月下旬ですが、まだこのあたりはところどころ雪が残っていましたよ。
存分に列車旅を満喫したところで、いざ木古内町へ! まずは、駅の目の前にある「道の駅 みそぎの郷 きこない」に向かいます。
終点・木古内の「道の駅」で観光&ショッピング
「道の駅 みそぎの郷 きこない」は、2016年1月にオープン。『北海道じゃらん道の駅ランキング2022』では総合1位を獲得する人気の道の駅です。木古内町だけでなく、道南西部9町の観光拠点にもなっています。
こちらの道の駅で人気なのが「コッペん道土(こっぺんどっと)」というパン屋さんの『ぱくぱく塩パン』。津軽海峡から汲み上げた海水をじっくり炊いて作られたという『みそぎの塩』が使われており、外はサクサク、中はふんわりしているのが特徴です。
筆者が伺った日にもこの塩パンを求めて大行列ができていましたが、どうしても食べたかったので30分ほど並んで購入しました(購入時は1人5個までの制限がありますのでご注意ください)!
他にもテイクアウトのショップ「キッチンキーコ」には『みそぎの塩ソフトクリーム』、「道の駅みそぎの郷きこない」オリジナルのポテトチップスなどのお土産品が多くありました。
駅から近く訪れやすいので、ぜひ味わってみてくださいね。
絶景!伝統行事が行われる「みそぎ浜」
さて、道の駅から歩いて5分ほどのところには、『みそぎ祭り』というお祭りの行われる「みそぎ浜」があります。
鳥居の先にはきれいな海が広がっていました。天気が良い日は、青森県の下北半島や津軽半島を見ることができるそう。
ここでは毎年、『みそぎ祭り』という伝統行事が行われます。『みそぎ祭り』は、なんと天保2(1831)年から続いている、1年の豊漁豊作などを祈願するための神事。毎年1月13日から行修者と呼ばれる4人の若者が、佐女川神社にこもって何度も冷水をかぶるなど鍛錬を行い、15日に厳寒の津軽海峡の中でご神体を潔めます。
他にはこんな見どころも!SNSで人気の「サラキ岬」
今回、筆者は行くことができませんでしたが、木古内駅から車で10分ほどのところにある「サラキ岬」が今人気を集めているそう。
「サラキ岬」の沖合いには、幕末に海軍の主力艦として活躍した『咸臨丸』が沈んだままだとされていることから、『咸臨丸』のモニュメントや石碑が設置されています。晴れた日には、きれいな星空と『咸臨丸』のモニュメントを一度に見ることができるかも!
4月下旬から5月中旬にかけては、数万球の色鮮やかなチューリップが咲き乱れる「サラキ岬」。四季折々の違った表情が楽しめそうですね!
1年中楽しめるスポットが満載の木古内町。たまにはゆったり列車に揺られてみるのもおすすめです!
【画像】道の駅みそぎの郷きこない、木古内町産業経済課産業経済グループ
【参考】道南いさりび鉄道ホームページ、木古内町観光情報、道の駅みそぎの郷きこないホームページ
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