「繋がりのきっかけになれば」音楽を愛する十勝のバンドマンが見つけた自分の居場所とは
SNSの普及により、人と人との“直接の繋がり”が希薄になりがちな現代。「人間関係って面倒」と思う反面、「やはり直接会って話すことは大事」と感じることもあります。
今回ご紹介するのは、十勝の幕別町にあるレンタルスペース「Makura showcase(以下、マクラショーケース)」を運営している福島智大さん。「人と人の繋がりのきっかけの場所になれば」と願う福島さんの原点と、これからの活動内容についてお話を伺いました。
幕別町民歴5年、バンド活動歴10年。
福島智大さんは、岐阜県下呂市出身。もともと動物が好きだった福島さんは、“動物園の飼育員”になりたいと考え、十勝の大学に進学しました。大学時代はエゾシカのホルモンの研究を行いながら、バンド活動をスタート。バンド活動を続けていくなかで、クリエイティブな世界に興味を持つようになり、卒業後は帯広市内の印刷会社に就職。そこで、フリーペーパーの編集や企画、営業などを経験してきました。
入社7年で独立し、現在はフリーでグラフィックデザインや動画の撮影・編集を行なっています。5年前に結婚を機に幕別町に移住したという福島さん。大学時代のバンドは現在も続けており、活動歴はなんと10年になるとのこと。
音楽フェスの企画がレンタルスペースとの出会い
そんな音楽好きが高じて、3年ほど前に十勝管内で“音楽フェスティバル”を企画しますが、コロナ禍の影響もあり頓挫。しかし、諦めきれない福島さんは、昨年の5月ころ、「ダメでもともと」と思いながら、幕別町の役場に相談しました。
「役場の方が、最後まで話を聞いてくれたのが嬉しかった」と福島さん。役場職員から「幕別町で“音楽フェス”をするならば……」と、音楽イベントなどを行なっていたレンタルスペース「マクラショーケース」のオーナーを紹介されました。
その出会いから、“音楽の力を通じて北海道十勝の豊かな自然、美味しい食材、素敵なアーティストを発信し、地域の魅力を地元をはじめとした沢山の方々に改めて知ってもらうこと”をテーマにイベントを企画。2021年10月に『LAMP LIGHT FESTIVAL 2021(ランプ ライト フェスティバル 2021)』を幕別町で開催しました。
福島さん自身が音楽好きで企画したフェスティバルでしたが、周囲の人から感謝されることが「意外だった」といいます。
人と人との繋がり、そのきっかけの場所に。
レンタルスペース「マクラショーケース」のオーナーが札幌在住だったこともあり、同スペースで手伝いをしていた福島さんが運営を一任されることに。「マクラショーケース」の運営に加え、今年2月に幕別町の公園をランタンで彩るイベント『2022 MAKUBETSU TSUNAGU LANTERN(2022 マクベツ ツナグ ランタン)』の運営にも参加しました。
「ほかの市町村だったら、こんなふうに町のイベントに関わることはできなかったかもしれません」と謙遜しつつ、「幕別町だからこそ、自分の居場所があるように思います」と笑います。
もともと木工場の倉庫だった「マクラショーケース」。1階にはキッチンがあり、フードのイベントにも対応可能。
2階もあり、さまざまなイベントで利用されています。
ちなみに「マクラショーケース」の“マクラ”は、“幕別の倉庫”を縮めた“幕倉”が由来とのこと。
今後は、2022年4月10日(日)『幕別ジュニアジャズスクール演奏会』、4月15日(金)『竹森巧LIVEinとかち』、4月17日(日)『ひだまりマルシェ』など、5月のゴールデンウィークまでイベントが続々。
「ここが、人と人の繋がりのきっかけの場所になれば……」福島さん自身の経験から得た言葉がとても印象的でした。
取材で幕別町を訪れるのは3度目の筆者。取材に訪れるたび、「幕別町って素敵な町だな」と思います。それは、きっと、そこで“暮らす方が素敵”だからなのかもしれません。
“人との繋がりが町を作る”のだと、福島さんの取材を通して深く感じました。今後の活躍を期待しております!
<施設情報>
■施設名:Makura showcase(マクラショーケース)
■住所:北海道中川郡幕別町本町62-2
■Facebook:Makura showcase
■Instagram:@makura_showcase
※施設の利用のご相談は、Instagramのメッセージから
【画像】Makura showcase
⇒こんな記事も読まれています
■ 北海道初の保護猫カフェ。代表が猫にかける想い
■ 主婦から漬物屋のオーナーへ!安心・安全への強いこだわり
⇒おすすめ記事を編集部がPick UP!【PR】
By 北海道好きが自由に投稿!北海道Likers POST
■ お家で食べるラーメンの美味しさアップ!? プロ監修の本格ラーメン
■ アメリカに本物の札幌ラーメンを届ける!西山製麺の取り組み