全部読めたらすごい!寒~い冬に関係する「難読漢字クイズ」5問
今年、北海道では大雪も降るなど大変な冬が続きましたね。今回は家にいても楽しめるような、冬にまつわる難読漢字クイズをご用意しました。全部で5問、ぜひチャレンジしてみてください。
1:たしかに名前のとおり「氷柱」
寒い冬、外で見かける光景です。たしかに名前のとおり、氷が柱のようになっています。
A.「つらら」
軒下などで水が垂れ下がって凍り、細く長い氷が柱のように連なっているのが“つらら”です。屋根に降り積もった雪が、昼に気温が上がって溶けてしずくになり、また夜に冷えてつららになる光景をよく見ます。気温が高くなると、つららの上に降り積もった雪と一緒に落ちてくることも。冬は軒下を歩かないように気をつけるのが、雪国で暮らす者の知恵です。
2:ゆばーばじゃないよ「湯湯婆」
『スタジオジブリ』のアニメ映画『千と千尋の神隠し』に出てくる『湯婆婆(ゆばーば)』のように読めますが、よく見ると違います。“湯”が2つ、“婆”が1つ。寒いときは布団に入れたいですね。さて、わかりましたか?
A.「ゆたんぽ」
熱いお湯を入れて布などでくるみ、体をあたためてくれる道具が“ゆたんぽ”です。電気を使わないエコな防寒グッズとして重宝されています。
もともとは中国から伝わったもので、“湯婆”を“たんぽ”という読み方も、中国の発音からのようです。日本には鎌倉時代や室町時代に伝わったと考えられています。想像以上に昔からあると驚いた方もいるのでは?
3:突然降ってくると痛い「霰」
冬だと、ときどきこれが降ります。雪と違って痛い。“雨+散”と書くこの漢字、なんと読むでしょう?
A.「あられ」
空から降ってくる氷の粒が“あられ”です。氷のかたまりなのですから、頭や体に当たったら痛いですよね。空から降ってくる氷の粒といえば、“ひょう”もあります。“あられ”となにが違うのか知っていますか?
あられは直径5mm未満で、ひょうは直径5mm以上と大きさが違います。あられの正体は、積乱雲の上で氷の結晶が雪に成長し、小さな水滴がまとわりついて氷の粒になったもの。あられが積乱雲の乱気流でなかなか落下できないと、水滴がたくさんついて大きくなり、ひょうになります。
またあられは初冬に降ることが多いですが、ひょうは初夏に降ることが多いなど、季節にも違いがあります。季語としてもあられは冬、ひょうは夏。気象庁では、あられは“雪”の分類で、ひょうは“雨”の分類です。
ちなみにひょうは漢字で“雹”。似ているようで違うものなのです。
4:傘が欲しくなる「霙」
北海道では雪が降っても、外が寒いので雪が溶けず、傘を差さずに歩いてもほとんど濡れません。建物や乗り物のなかに入る前にしっかりと雪を払えば、濡れる心配はご無用。ただし、これが降ると濡れてしまいます。
A.「みぞれ」
雨と雪が混じって降るのが“みぞれ”です。少し気温が高いと、雨までいかなくても、みぞれになることはあります。雪の日は傘を持ち歩きませんが、少し気温が高いとみぞれになるかもしれないので、折りたたみ傘を持っておきたいと筆者は考えます。
みぞれはさらっとした雪と比べると水っぽく、雨のように濡れてしまいますが、気象庁の分類では“雪”です。ちなみに予報で“みぞれ”は使われず、“雨か雪”や“雪や雨”、“雨または雪”といった表現を用いるのだとか。
5:人を避けてね「嚔」
一般的にはひらがなを用いられる言葉ですが、漢字で書くとかなり難しいです。寒いところに行くと出るという方も多いかも……。
A.「くしゃみ」
とても一般的な言葉ですが、漢字を見たことがある人はあまりいないでしょう。
人に迷惑をかけないよう、せきやくしゃみをする際はマスクをして、ティッシュやハンカチ、あるいは上着の内側や袖などで鼻と口を覆うのがエチケットとされています。
家にずっといるのは大変ですが、こんなふうに漢字クイズを解くなど、さまざまなアイディアを取り入れて楽しく過ごしてみてくださいね。
【参考】三省堂、国立国会図書館、国土交通省 気象庁、日本放送協会、厚生労働省
「湯たんぽ」の歴史を知りたい。いつ頃、湯たんぽが日本に入ってきたか。 / レファレンス協同ベース 国立国会図書館
「ひょう」と「あられ」のちがいは? 質問コーナー はれるんライブラリー / 国土交通省 気象庁
「ひょう」と「あられ」の違いは? / NHK 放送文化研究所
天気予報等で用いる用語 降水 / 国土交通省 気象庁
よくある質問集 雨・雪について / 国土交通省 気象庁
咳エチケット / 厚生労働省
【画像】ゴン太、マーボー、tkyszk、Hiro Fujimori、elise / PIXTA(ピクスタ)