奥深いスープは職人技！全国区の旭川ラーメンは、父の意志を受け継ぐ二代目の味
創業33年、北海道・旭川市にあるラーメン店「らーめん山頭火 旭川本店」は豚骨ベースで塩ラーメンが人気のお店です。醤油ラーメンが主流で人気だった旭川市で、開店当初はメニューに塩ラーメンのみ、店内の座席はカウンターの9席しかありませんでした。
その「らーめん山頭火（以下、山頭火）」は、いまや全国、世界に店舗を構える旭川の顔として、多くの人に愛されるラーメン店に！
ほかの町へ行けば「旭川のラーメンといえば塩ラーメン！」という人もいるほど、全国に塩味の豚骨旭川ラーメンを知らしめた「山頭火」。「らーめん山頭火 旭川本店」に伺い、社長にインタビューをしてきました。
「らーめん山頭火 旭川本店」とは？
出典: 北海道Likers
「らーめん山頭火」は、1988年に旭川市内の中心部・緑橋通りにオープンしました。オープン当初はカウンター席9席のみ、メニューは『しおらーめん』だけでした。
はじめはお客さんが少なかったお店も、おいしい味わいが人づてに広がり、行列のできるお店に！
2006年に当初お店のあった場所からJR旭川駅の近くへ移転し、いまも変わらず人気のお店です。
家族に食べさせたいラーメンを！創業者の父を小さなころから見てきた二代目社長
出典: 北海道Likers
「らーめん山頭火」の創業者は、現在会長の畠中仁さん。他店で修業することなく、「家族がおいしい！といってくれるラーメンを作りたい」という思いでラーメンを作り上げてきました。
いまは二代目社長の畠中宙（はたなかおき）さんがお父さんの味と思いをつないでいます。
「父は、飲食店で修業経験がない人です。だからこそできた山頭火の味わいでしょう。当時はラーメンを作ることに賭けていたのだと思います」と二代目社長、畠中さん。
畠中さんは、幼いころから料理をすることが好きで、お菓子作りや夕食作りの手伝いをしてきました。料理をすることが生活の一部であり、自然なことだったのだとか。小学生のころからお店に入り、洗い物からスタートし、ラーメン作りにも携わりました。中学生のころには厨房にも立ち、お客さんへラーメンを提供していたのだそうです。
「子どものころは、生活が大変厳しいものでした。父は食材を無駄にすることなく大切に使っていましたね。いま思えば、ラーメンを作るという仕事に対して“やりきっていたんだな”と思います」
毎日「これでいいのかな？」という探求心が更なる味わいの向上に！
出典: 北海道Likers
「山頭火」はその後、『しおらーめん』のほかにも『しょうゆらーめん』『みそらーめん』と、メニューが増えました。『しおらーめん』はもちろん、『しょうゆらーめん』も『みそらーめん』も大人気のメニューです。
この日来店していたお客さんがオーダーするラーメンもさまざま。『しおらーめん』だけではなく、醤油やみその味わいもファンの舌と心をしっかりつかんでいるのがわかります。
「毎日“これでいいのかな？”という思いです。怠けないで技術の向上を目指して日々研究しています」と畠中さん。日本国中、世界中に多くのお店を展開する人気店でありながら、甘んじない心意気と、ラーメンやお客様に対する謙虚な姿が伝わってきました。
「いまあるメニューを常に研究し、お客様においしいものをお出ししています。それが伝わるとうれしいですね！」
濃厚で厚みのあるスープとトロトロチャーシューの「しょうゆらーめん」
出典: 北海道Likers
筆者も小さなころから「山頭火」の大ファンです。子どものころはラーメン好きだった母に連れられ、旭川市内のさまざまな有名ラーメン店へ足を運んでいました。
「山頭火」のラーメンをいただいたときは、これまでの旭川ラーメンとは違う！と子どもながらに驚いたのを覚えています。トロトロのチャーシュー、複雑で奥行きのある濃厚なスープの味わいは、いまも昔と変わらないおいしさです。
この日は『しょうゆらーめん』をいただきました。
濃厚なスープが細い麺に絡みつき、麺も濃厚な味わいのままいただけます。ゴマの風味が香ばしく、スープを残すのがもったいないほど。素人でも手間暇かけたとわかるチャーシューの味わい……ラーメンを味わいながら食べることの楽しさが詰まっていました。
もしもお近くに「らーめん山頭火」のお店を見かけたら、ぜひ一度味わってみていただきたい旭川の味です。そして、旭川にお越しの際は、「らーめん山頭火 旭川本店」に立ち寄って、昔からの変わらぬ味を堪能してみてください。
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By 北海道好きが自由に投稿！北海道Likers POST
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＜店舗情報＞
■店舗名：らーめん山頭火 旭川本店
■住所：北海道旭川市1条通8丁目348-6 MANNY BLD 1F
■電話番号：0166-25-3401
■営業時間：11～22時30分（22時L.O.）
■定休日：なし・不定休
