「北海道のへそ」で見つけたマンホール蓋。個性豊かに着色したのは…【北海道マンホールのすゝめ・富良野市】
北緯43度09分24秒~43度24分05秒、 東経142度16分17 秒~142度40分40秒で北海道のほぼ中心にあり、富良野盆地の中心都市である富良野市。毎年7月には『北海へそ祭り』が行われ、北海道の夏を代表するお祭りとなっています。
そんな富良野市のマンホール蓋にはどんなデザインがあるのでしょうか。“マンホーラー”の筆者が注目してほしいマンホール蓋をたっぷりご紹介します!
「へそ丸くん」のカラーマンホール蓋
『北海へそ祭り』の公式キャラクターは『へそ丸くん』。そのキャラクターが描かれたカラーマンホール蓋を、富良野駅の駅前で発見!
撮影したのは2020年7月。設置されたばかりなのか、ものすごくきれいな状態の蓋でした。
北海道とそのへそを表すイラストと、桜並木、富良野の山々が描かれています。
このカラーマンホール蓋は富良野駅周辺に何枚か設置されているので探してみてください!
デザインマンホール蓋は全部で4種類!
富良野市は“へそとスキーとワインのまち”がキャッチフレーズです。
へそ・・・市内に北海道の中心標が設置されており、おへそが中心にあることにちなんで“へそのまち”としてPRしています。
スキー・・・1977年から1995年にかけてFISワールドカップ10回開催。2006年、2007年とスノーボードワールドカップが開催されるなど、国内有数のスキー場があるまちです。
ワイン・・・1972年に農業者の所得向上対策として富良野市ぶどう果樹研究所を設置。1976年に自治体直営の富良野ワイン工場完成。1978年より『ふらのワイン(赤)(白)』の販売を開始。2013年には「富良野市まずはふらのワインで乾杯条例」を制定し市民に愛されるワインの製造販売を行っています。
富良野市には4種類のマンホール蓋があり、全てキャッチフレーズにちなんだデザインです。先ほどご紹介したへそ丸くんのマンホール蓋のほかに、スキー、ワインをそれぞれテーマにしたものがあります。
そしてこちらが、“へそとスキーとワインのまち”をイメージした3種類のマンホールを一つにまとめたマンホール蓋です。
高校生たちが色付けしたカラーマンホール蓋
富良野市にはカラーマンホール蓋は1デザインだと思っていたのですが、市内にある『ふらのマルシェ』の周辺などでも設置されているとの情報が。
スキーをテーマにしたこちらのカラーマンホール蓋は、立体感のある雰囲気。
富良野市の建設水道部上下水道課の方によると、マンホール蓋を地元の高校生たちが色付けを行い、実際に道路に設置しているということでした。
コロナ禍で学校が休校となり市民の行動範囲が制限されるなど、コロナ禍でモノクロ化したまちを元気にするために、上下水道事業でなにかできないかと思案。分散登校する生徒やウォーキングする人が増加している様子を見て、足元にあるマンホール蓋に着色を行い、少しでも笑顔になってもらいたいとの思いで取り組みをはじめたそう。
「着色は、市内にある高校(富良野高校・富良野緑峰高校)の生徒にお願いしました」とのこと。まちづくりへの参加意識とやりがい、下水道事業への関心を高めることを狙いとしています。
「市民や商業施設、観光客からも好評だと聞いていますし、作業を行った高校生からも、自分たちで着色したものが設置されていることで満足感や達成感が得られたとの声もありました」と担当者さん。
現在のところ新しいデザインを製作する予定はなく、今後も各高校と連携し、高校生が着色したカラーマンホール蓋を増やしていきたいと考えているそう。このような取り組みは全国的にもめずらしく、同じデザインで違った色付けとなった蓋が市内にどんどん増えていってほしいと思います。
富良野市では冬季もカラーマンホール蓋を設置しています。『ふらのマルシェ』や各高校周辺では高校生が色付けしたマンホール蓋を見ることができますよ。富良野市を訪れるときは、ぜひ足元も注目してみてください。
【画像・取材協力】富良野市建設水道部上下水道課
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