にしん蕎麦

一度は行きたい名店!創業65年以上、歴史的建造物ですする「極上手打ちそば」(小樽市)

2021.10.18

「小樽・蕎麦屋・藪半(以下、藪半)」は小樽駅から徒歩5分ほど、路地裏にある昭和29(1954)年創業の老舗そば屋です。風情ただよう和風の建物が名店の風格を感じさせます。ひときわ目をひく“しだれ柳”が目印ですよ。

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趣がある店内「小樽・蕎麦屋・藪半(やぶはん)」

「藪半(やぶはん)」の建物は、ニシン漁の網元・白鳥家の石蔵と、歴史的建造物「伍楽園(旧金澤友次郎邸)」、古い割烹料理の3つを融合して作られた重厚な造りです。

店内に入るとあまりの趣に見入ってしまうでしょう。

まず目に入るのが蔵戸前の囲炉裏席です。こちらの席は「藪半」を利用するお客さんに最も人気があるとのこと。

奥には石蔵の座敷があり、立派な佇まいに感嘆せずにはいられません。

そば本来の味を楽しむなら「せいろ」がおすすめ

「藪半」のそばは、道産(蘭越町・北竜町)のそば粉を100パーセント使用した“地物粉麺”と、北海道産に外国のそば粉をブレンドした“並粉麺”の2種類があります。どちらもその日の温度や湿度に合わせて、そばの味が最大限に生きるように、手打ちしているそうです。“並粉麺”より1~2割ほど値段が張りますが、せっかく食べるなら“地物粉麺”を食していただきたいです。

そば本来の味を楽しむなら『せいろ』がおすすめ。一口目はなにもつけず味わってみましょう。芳醇な甘みと香りが広がり、のどごしがとても良いです。二口目からはそばつゆをつけます。するとまろやかなそばつゆの旨味が、そばの味や香りを一層引き立てます。そばがもつ豊かな味わいに改めて気づかせてくれる一枚なのです。

小樽といえば「にしん蕎麦」

小樽といえばにしんそばが有名ですが「藪半」の『にしん蕎麦』の最大の特徴は、“にしん棒煮”がまるごと一匹別皿に盛られていること。にしんを生干しにし、やわらかく煮込んだ“にしん棒煮”は、脂がぬけて臭みがなく、あっさり上品な味わい。

“にしん棒煮”をそのまま味わうのも良いです。そばの上に“にしん棒煮”をのせると、にしんの旨みがそばつゆにしっかりと染みてこれまた美味。一品で二度違う味わいを楽しめますよ。

そば屋の酒と肴は粋なもの

「藪半」は北海道でも早くからそば屋で“酒”を推奨したお店です。“仕事帰りに気軽に立ち寄れる粋な場所”として愛用してもらえるよう、幅広い“肴”も揃えています。イチオシは『板わさ』。“スケトウダラ”のすり身が主原料の蒲鉾は地元蒲鉾店のもので、甘みと弾力があります。“鮫皮おろし”を使って自分で“生わさび”をすりおろすことで美味しさが増すでしょう。

 

料理が運ばれるまでの時間も楽しめるよう、おしながきがまるで冊子のようになっています。メニューはもちろんですが“食”にまつわるコラムなどもあり気が付けば熟読していました。歴史のある建物のなかで味わう極上のそば、お酒や肴。素敵な時間になること間違いなしです。

<店舗情報>
■店舗名:小樽・蕎麦屋・藪半(やぶはん)
■住所:北海道小樽市稲穂2丁目19番14号 静屋通り
■電話番号:0134-33-1212
■営業時間:11~16時、17~20時30分
■定休日:毎週火曜、月1回不定で水曜
■駐車場:あり
■HP:https://yabuhan.co.jp/

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