明治時代へタイムスリップ!札幌の有形文化財でくつろげるノスタルジーカフェ
札幌中心部の大型施設「サッポロファクトリーアトリウム」に隣接する緑豊かな「永山記念公園」。「永山記念公園」の「旧永山武四郎邸及び旧三菱鉱業寮」内には、レトロモダンなカフェが。その名も「和洋折衷喫茶 ナガヤマレスト」。今回は、明治初期に建てられた北海道遺産である特別な空間をご紹介します。
屯田兵の父「永山武四郎」
店名や公園の呼び名にもなりリスペクトされている“屯田兵の父”と名高い永山武四郎を知っていますか。
1837(天保8)年、薩摩(現在の鹿児島)に生を受け1871(明治4)年に陸軍大尉となった永山武四郎。蝦夷地から北海道となり、対ロシア対策が大きな課題であった当時、北海道の防衛と開拓こそが自身の新たな使命と決意し政府より任命を受け1872(明治5)年35歳で初めて札幌にやって来ました。
それからの生涯を屯田兵育成にそそぎ、共に北海道開拓に尽力。68歳で生涯を終えるまで北海道民が生きていくための礎を築きました。
32名の歴代北海道庁長官のうち、札幌に住居と墓を建て、北海道を愛しこの地に骨をうずめたのは永山武四郎ただひとり。
1880(明治13)年頃に建築された当時の和洋折衷の上流住宅は長い間大切に保存され、今なお、現代にいながらにして遠くいにしえのかなたへ想いを馳せることのできる貴重な建築物として訪れる人々を魅了しています。
和洋折衷・懐かしさと新しさの融合メニュー
札幌に初めて洋食店が登場したのも1881(明治14)年。武四郎が生きた時代の洋食をイメージした豊富なメニューは上品で味わい深く、スイーツもこだわりの美味しさと写真映えするビジュアルで大人気。
人気メニューの一部をご紹介します。
『永山邸カレー』1,080円(税込)。
『オムライスビーフシチュー』1,300円(税込)。
『桜えびソースと日高産マスカルポーネのたらこスパ』1,090円(税込)。
『プリン・ア・ラ・モード』1,080円(税込)。
テイクアウトで人気。断面が美しい、『あんクリームサンド』870円〜(税込)。
デリバリーで人気なのは、『特製厚焼き卵のサンドイッチ』 870円(税込)。
月替わりの限定パフェは、SNSで注目の的。『十勝新得町北広牧場のソフトクリームパフェ』は、1,080円〜(税込)。
十勝・新得町「北広牧場」のソフトクリームは独特の美味しさで、生クリームのようにクリーミィ。コクがありとってもなめらかです。お好きな冷たいドリンクにプラス220円でのせることもできます。いずれも良心的な価格設定がうれしいところ。
品のある美味しいお食事とスイーツをたのしみながら、歴史の息吹を感じてみませんか。
<店舗情報>
■店舗名:和洋折衷喫茶 ナガヤマレスト(旧三菱鉱業寮1階)※入館料無料
■住所:札幌市中央区北2条東6丁目2番地
■電話番号: 011-215-1559
■営業時間: 11〜22時(フードL.O. 21時、ドリンクL.O.21時30分)
■定休日: 毎月第2水曜
■駐車場:車椅子利用者等駐車場1台(近隣有料パーキングあり)
■公共交通機関:地下鉄東西線「バスセンター前駅」10番出口より徒歩約10分
■HP:https://sapporoshi-nagayamatei.jp/detail/nagayama-rest/
■公式Instagram:@nagayama_rest
※掲載内容は取材時のもので変更になる場合があります
【画像】旧永山武四郎邸及び旧三菱鉱業寮