北海道の風景

あれって当たり前じゃなかったの?北海道民が本州に出て驚いたこと5つ

2021.04.06

4月に入り新年度が始まりましたね。就職や進学を機に慣れ親しんだ北海道から本州へ、という人も多いのではないでしょうか? 初めての本州暮らしは慣れないことやビックリすることばかりで、なんだか気疲れしちゃう……というそこのあなた。心配いりません。一足先に北海道を出たことのある先輩が驚いたこと(文化や習慣など)をお届けしちゃいます!

もちろん筆者もその1人ですが、子ども時代に本州暮らしも経験済みですから、フラットな視点はありません。そこで今回は、北海道出身で進学を機に本州で暮らしている筆者の友人の声も反映させています。

果たしてどんな意見が出たのでしょう? 全部で5つご紹介します。

1:道、狭すぎません?

1つ目は、北海道と比べてとにかく道が狭いということです。これは国道などの大きな幹線道路というよりも、住宅街の道路などに関してです。ほんとにここが通学路なの?と目を疑ってしまうような狭い道路が多いように感じます。

また、家と家がひしめき合って建っており全体的に窮屈な印象を与えています。その隙間を縫うようにくねくねと細い道があることも。こうした様子は電車に乗るとよくわかりますね……逆に北海道が広いだけなのかもしれませんが。

2:通勤・通学に時間をかけてもへっちゃらという価値観

北海道から上京するほとんどの場合、一人暮らしという選択になりますから職場や学校に近いところで家を決めることでしょう。

しかしながら、いざ関東人に聞いてみるとどうも様子が違う。実家から通う人の中には片道2時間以上かけている人がいるのです! しかもそういう人が比較的多い……。

ただ、これは望んでこの形にしているというよりも、線路は続くよどこまでもを実現させている電車網のおかげなのではないでしょうか? 行けてしまうから通う。なんなら定期券の値段も安い。

実際「サツエキみたいな駅が何個もあって、電車でつながっているから東京は実際よりも広く感じる」という意見もありました。コロナ禍で少し変わるかもしれませんが、車社会の北海道と電車がものを言う関東・関西圏の違いかもしれませんね。

3:雪のある冬と雪のない冬

北海道では当たり前にあった雪。それがない冬。雪に対する感情は人それぞれでしょうが、ないと少し寂しい気もします。

しかし、そんな雪がないからこその強みも。季節の変わり目を気にせずスニーカーを履いて出かけたり、サイクリングを楽しんだり。もちろん除雪もいりませんよね! 逆に北海道では、室内では薄着で過ごし暖房をガンガン炊いてアイスを堪能するのもよし(是非は置いておきます)。

東北の友人からはこんな声も。「北海道の方が除雪がうまい」。北海道ならではのノウハウが培われている証拠かもしれませんね!

4:駅前に昔ながらの商店街が広がる

2でも扱いましたが、駅を核とする構成のまちに出ることで気づくことが多くあります。商店街が身近な存在として今なお存在し続けていることもその1つです。

北海道にも商店街はありますが、観光地というわけでもなくごく自然に駅前に商店街があるというのは少ないですよね? この辺りを紐解くと、まちの発展の歴史が見えてきそうです。

この意見は関西在住の友人からいただきましたが、これについては広く本州と北海道という構図で対比ができそうですね!

5:この一言に尽きる「みんな北海道が好き」

最後にこの言葉をお届けします。「北海道民は郷土愛がかなり強い気がする」。……そう伝えてくれたのはこの春から新社会人となった筆者の先輩。

たとえ出身の市町村が違っても、北海道という大きな枠組みでつながって仲良くなれる。ついつい北海道のことだと話したくなる。そんな気持ちが人一倍強いのが北海道民なのかもしれません。

そしてこのことは今回筆者が突然連絡したにもかかわらず、意見を出してくれた友人たちにこそ当てはまるといえるでしょう。地元を誇りに思えることは実は当たり前ではないのかもしれません。

 

いかがだったでしょうか? みなさんの驚いたこともぜひ教えてくださいね! 今どんなに新天地で苦労していても私たちには帰る場所があります。その幸せを噛みしめて。

【画像】structuresxx、ryanking999、YIG、kikujungboy、NewIllustrations / PIXTA(ピクスタ)、Marco Fine / Shutterstock.com