北海道だけってホント!? スーパーでよく見る「道産子パン」実食レポ
北海道のスーパーで見かけるパンの中には、北海道だけでしか売られていない商品があることをご存じですか? 道産子にはなじみがあっても、道外の人には「初めて見た!」と思うパンもあるようです。
2大道産子パン!ロバパン&日糧製パン
北海道だけで売られているパンのメーカーとして有名なのが、「ロバパン」と「日糧製パン」です。道産子には聞きなじみのあるブランドで、食べたことがある人もいるでしょう。
ロバパンの「特撰豆パン」
「ロバパン」は1931年(昭和6年)に札幌で創業。ちなみに2005年には「フジパン」と資本業務提携しているため、「フジパン」の商品も北海道ではロバパンとして売られています。「フジパン」のテレビCMも「ロバパン」になっていて、人気商品『フジパン 本仕込み』のCMソングも、『ロバパン 本仕込み』と歌われています。筆者が道外のスーパーを訪れたとき、「ロバパン」の商品が全て「フジパン」だったのでとても驚きました。
そんな「ロバパン」で有名なのが『特撰豆パン』です。
なんと、日本で最初の豆パンともいわれています。「ロバパン」の創業者が、北海道大学の教授と学生に豆の煮付け方を教えてもらったことをきっかけに、「パンに使用してみては」と助言を受けてできたのが豆パンの起源だという説があるようです。
そんなロバパンの豆パンを、実際に食べてみました。パンの皮に隠れてしまっていますが、大きな甘納豆がごろごろっとたくさん入っています。ほんのりと甘くしっとりとしたパン生地が、甘納豆とよく合う、やさしい味でした。
セブンイレブンで販売されている「豆ぱん」もロバパン!?
コンビニのセブン-イレブンでは、北海道限定の7プレミアム商品として『豆ぱん』が売られています。店舗で見かけて「これ、ロバパンの豆パンに似ているな」と思った筆者が商品表示を見てみると……
なんと、「ロバパン」の文字を発見! 「ロバパン」では、北海道で販売されている、セブン-イレブンのオリジナルパンの製造もおこなっています。
こちらもごろごろっと入った甘納豆と、ほんのりと甘いパン生地の相性がバツグン。『特撰豆パン』とはカロリーや内容量などに違いがありますが、どちらもとてもおいしかったです。
日糧製パンの「絹艶」
「日糧製パン」は1943年(昭和18年)に創業。元々は違う名前の会社で、1959年(昭和34年)に現在の「日糧製パン株式会社」という名前になりました。こちらは「山崎製パン」と業務資本提携契約を結んでいます。
筆者の実家でよく食べられていたのが、「日糧製パン」の食パン『絹艶(きぬつや)』です。
しっとりやわらかく、口どけもいい食感が特徴。長時間熟成された生地からは、小麦の豊かな香りとほのかな甘み、深いコクを感じられます。また原材料に北海道の生クリームやスキムミルク、てんさい糖を使っているなど、北海道産へのこだわりも。
トーストには6枚入り、サンドイッチには10枚入り、厚切りトーストを作れる2枚入りなど、ラインナップも7種類とバリエーション豊かです。筆者は6枚切りをトーストにして、バターとはちみつを塗る食べ方を気に入っています。
地元のスーパーだからこそ、道産子のリアルな食生活に寄り添ったパンと巡り会えます。北海道を訪れた際は、ぜひ有名なご当地グルメだけでなく、スーパーで買えるパンも食べてみてくださいね。
【参考】
沿革 / 株式会社ロバパン
特撰豆パン / 株式会社ロバパン
7プレミアム 豆ぱん / セブン-イレブン
事業内容 / FBS株式会社
絹艶 / 日糧製パン株式会社
企業情報 / 日糧製パン株式会社