大人の顔より大きい!? パリパリとふわふわどっちも味わえる「たい焼中村屋」
室蘭本線・本輪西駅から徒歩9分のところにある『たい焼中村屋』。
昔ながらの雰囲気を残すお店ではインパクト大のたい焼きが食べられるんです。今回は、地元の方に長年愛されている『たい焼中村屋』をご紹介します。
耳の方が大きい!? ファン多数のたい焼き
室蘭市内には昔ながらのたい焼き屋さんが今も何軒か残っていますが、室蘭市港北町の『たい焼中村屋』は「ここのたい焼きじゃないとダメ」と熱狂的なファンに支持されています。
その特徴はなんといっても大人の顔よりも大きいたい焼き。
たい焼きの魚の形よりも周りの“耳”の方が大きいのではないかと思うものもあります。
『たい焼中村屋』では、本来18個のたい焼きが一気に焼ける型を使っていますが、1個ずつ間を開けて生地を注ぎ込み、通常の2倍近くの大きさにしています。生地をたっぷり注ぐため、型を外すと1個ずつ間が空いていたはずのたい焼きの生地がくっついており、それを店長の内沢道子さんが丁寧に割っていきます。
50年以上続く地元に愛される味
注文が入ってから焼き始めるので、できたてを楽しめるのも人気の理由の1つです。隣の型にはみ出した“耳”はパリパリ、あんこ(カスタード)が入った身はふわふわ。このときはお土産用に9個買いましたが、誘惑に負けて1つはその場で食べてしまいました。
値段は1個150円。味はカスタードとあんこの2種類。小豆は洞爺湖町の小豆を使っています。数年前に台風で小豆の値段が高騰したときも、値段は据え置いたそう。内沢さんは「昔から私はあまり商売っ気があまりなくてね」と笑っていました。
『たい焼中村屋』は内沢さんの父が1965年に始めたお店。父の手伝いから始まり、だんだんたい焼き作りもするように。ただ、当初は父の味に及ばず、内沢さんが作っているのを見たら帰ってしまうお客さんもいたそうです。もがきながら続け、ついに父に認められ、2014年に内沢さんが店を継いだそうです。素敵な話ですね。
営業開始は12時半ごろからですが、早いときは2時間ほどで売り切れてしまうそうです。
筆者が午後1時過ぎに着いた際は待っているお客さんは他にいませんでしたが、帰る頃には4人ほど並んでいました。店内にイスがあるので、ゆっくり待っていられます。
国道37号線から住宅街に少し入ったところにお店があるので、近くを通った際はぜひ寄ってみて下さい!
<店舗情報>
■店名:たい焼中村屋
■住所:北海道室蘭市港北町2丁目1-15
■電話番号:0143-55-6339
■営業時間:12時30分ころ~なくなり次第終了
■定休日:不定休