たい焼きならぬ鮭焼き!? 甘じょっぱさがなつかしい北見銘菓「ほっちゃれ」の魅力
ふんわり醤油の匂いが漂う皮に、しっとりとしたこしあんが入った『ほっちゃれ』。北見市民なら必ず知っているというくらい有名なお菓子です。
たい焼きと同じように「頭派?尻尾派?」と会話をしながらなごやかな時間を楽しむ『ほっちゃれ』は、ほどよい甘さとちょうどよい食べ応え。北見市民が愛する鮭の形をした愛らしい『ほっちゃれ』の魅力をご紹介します。
半世紀以上も愛される老舗菓子店「大丸」の代表銘菓
北見市駅からアーケード街に入り5分ほど歩くと見えてくる「菓子處大丸」は創業昭和9年の老舗和菓子店です。当日焼き上げるどらやきや丁寧につくられたカステラ、上生菓子など毎日人の列が絶えない人気店。朝8:30からの開店とお菓子屋さんとしては少し早めですが、お盆やお正月など節目には「大丸」のお菓子を求めた地元の人たちで朝から長い行列ができるほどです。
『ほっちゃれ』は「大丸」を代表するお菓子の1つ。食べやすい形状と個別包装が持ち運びに丁度よく、手土産にも喜ばれています。子孫繁栄などの理由から縁起菓子で買い求める方もいますよ。
ほっちゃれの意味
北海道弁で鮭のことを「秋味(あきあじ)」と、産卵を終えた鮭のことを「ほっちゃれ」と呼ぶことがあります。
鮭は4~5年ほどで海から自分の生れた川へと遡上し、産卵。オスとメスのつがいで同時に子作りをし、一生を終えますが、産卵後の鮭はあまり美味しくないことから“放るもの”=「ほっちゃれ」と呼ぶとも言われています。北海道と言えば鮭!というほどメジャーな魚ですが、川で生れて海で育ち、また川へ戻ってくるという珍しい魚。
「大丸」の『ほっちゃれ』は子孫繁栄と命を全うする大切さ、「ほっちゃれ」というインパクトのある北海道弁から生れたお菓子なのです。
食べるとホッとする北見を代表する味の1つ
ぱっと見のビジュアルと甘く香ばしい香り、ふんわりした皮と上品なあんの甘さが絶妙なお菓子は北見市民から50年以上も愛されている銘菓の1つ。筆者も地方に住んでいた時は、両親に送ってもらっていました。
1つでも十分食べ応えがありますが、おやつに1つ、小腹が空いたら1つ……とついつい手が伸びてしまう美味しさです。
セットの他にもバラで購入できるため、北見の手土産の1つとして、また出張や旅行時のおやつとして便利に利用できます。
北海道の鮭に思いを馳せて、1匹いかがですか?
<企業情報>
■株式会社 菓子處大丸
■北見市北2条西2丁目
■TEL:0157-24-2816
■定休日(火曜日)
■営業時間:8:30~18:00
【画像】株式会社 菓子處大丸