クイズ

え、全部じゃないの?意外と迷う「北海道が日本一を誇る」農作物は…

2021.02.10

誇れるものたっぷりの北海道。パッと数えただけでも、日本一のものがあちこちに転がっています。今回は農業王国・北海道らしく、日本一の生産量を誇る農作物を3択クイズにしてみました。

といっても、てんさい、じゃがいも、にんじん、たまねぎなどは出しませんよ……!

全部北海道で採れる。日本一はどれだ?

今回の出題はこちら!

トマトもアスパラガスもメロンも、全部北海道で収穫のある農作物です。しかもどれも比較的有名なのでは?と思ってしまいます。

筆者は、北海道でトマトと聞くと、真っ先に平取を思い浮かべます。スーパーでよく目にしますよね?

メロンに関しては夕張。夕張メロンのおかげで、筆者のみならず全国の人が夕張を思い浮かべるのではないでしょうか?

アスパラガスにいたっては、道内のここが有名というのは無知なもので思い浮かびませんが、逆に北海道以外の産地がパッと思い浮かびません(国内他産地より、外国産のイメージの方が思いつく筆者です……)。

一体どの農作物の収穫量が日本一なのでしょうか? 正解は……

A ②アスパラガス (①トマトは熊本県、③メロンは茨城県)

アスパラガスでよかったのですね! ちなみに、トマトとメロンもトップ3以内にランクインしています(令和元年産野菜生産出荷統計より)。迷うほどに全国トップクラスの農作物が豊富にあるというのは、なんとも幸せなことですね!

北海道が国産アスパラガス発祥の地だった!

アスパラガスの収穫量が日本一なのは北海道!ということが分かりました。しかし、実は当たり前の結果だったのかもしれません。

元々江戸時代に観賞用として日本に伝わってきたアスパラガス。明治時代初期、北海道開拓期に食用種子が導入され、その後本格栽培が始まっていきます。その本格栽培の号砲を鳴らしたのが、岩内町出身の下田喜久三農学博士でした。つまり、道産子が国内におけるアスパラガス生産の生みの親なのです!

大正13(1924)年、欧米の視察に出かけていた博士が岩内町に戻り、日本アスパラガス株式会社を設立します。当時は外国産の缶詰のみが出回っている状況でしたが、冷害に強い品種を生み出し、品質や製法の面でも外国製品を凌ぐレベルにあったそうです。これが今につながるアスパラガス産業の始まりです!

今でも岩内町には“日本のアスパラガス発祥の地記念碑”が建てられています。ちなみに、同じ後志管内にある喜茂別町での栽培の歴史も長く、喜茂別町を含むJAようていは“アスパラガス揺籃(ようらん)の地”と呼ばれています。

 

アスパラガスを楽しめる旬の季節が待ち遠しいですね!

【参考】
令和元年産野菜生産出荷統計(e-Stat)
日本のアスパラガス発祥の地記念碑 / 岩内町HP
日本アスパラ発祥の地 / 道の駅いわない
アスパラガス / JAようてい
Vitamin Table 〜第4回 アスパラガスのおはなし〜 /  熊本県農業情報サイト「アグリ」

【画像】Rhetorica / PIXTA(ピクスタ)、Brent Hofacker / shutterstock