ママさんダンプ

道民なら思わず頷いちゃう!? 除雪・路面凍結にまつわる「北海道の冬あるある」

2020.12.10

すでに積雪している地域も多い北海道。札幌などは、雪が積もっていませんが、もうまもなくすると、北海道全域で積雪する時期に突入します。

そうなってくると必要なのが“除雪”・“路面凍結対策”。本記事では思わず「あるある」と頷いてしまう“除雪・路面凍結対策あるある”についてご紹介します!

それでは、まずは除雪編!

積雪した日の街は静けさとは程遠い!?

筆者は札幌に住んでいますが、しばらく住んでいた千葉県と比較すると、北海道の街中の外灯は少ないように感じます。

そんな札幌での生活1年目。積雪した日の夜は、ひっそりと静寂に包まれるものだろうと思っていましたが、実際は、とても賑やかなものでした。

実はこの音の正体、除雪車によるもの。市町村単位で、積雪予測や実際に積雪した雪の量に応じ、除雪車によって除雪をしているんです。

はじめは騒がしいなと筆者は思ってしまっていましたが、とても大変な作業であることを知り、今では音を聞くたびにありがたいという気持ちでいることを心がけています(笑)。

ちなみに、札幌市全域で積雪した場合、市内一斉に除雪を行うことになりますが、その距離は約5,400kmで、札幌と沖縄を往復できる距離に相当するんだとか。

交差点に設置してある「砂箱」ってなに?一体誰が撒いているの

「ご自由にお使いください」。そのような記載とともに交差点に設置してあるのが『砂箱』。

用途は交差点における滑り止めとされていますが、筆者は誰かが撒いている光景を見たことがありません。一体、いつ誰が(笑)。

砂が撒かれているのとそうではないのとでは、歩きやすさが全く異なるため、とてもありがたいものですよね。

実はこの砂、ボランティアの方々によって撒かれているそうです。こちらも除雪車と同様、感謝して日々を過ごさないといけませんね。

もちろん、誰でも使用が可能なので、滑りそうな危ない交差点を渡る時には、ぜひ砂を撒いてみましょう!

「ママさんダンプ」ってなに?

北海道の冬でよく見る光景といえば、小さな子どもが写真のようにスコップに乗って滑って遊んでいるシーンではないでしょうか。

街中では、子どもをソリに載せてお散歩をしている親子もよく見かけますね。

さて、写真の中に写っているスコップ。『ママさんダンプ』という名前で雪国の方は慣れ親しんでいるアイテム。

実は、名前のルーツは新潟県。新潟県にあるグリーンパル株式会社が、プラスチック製の雪かき商品に使用する登録商標となっているんだとか。力がなくても雪かきができる、本当にありがたいアイテムです。雪は意外と重いので、『ママさんダンプ』に助けられている方も多いのではないでしょうか。

 

除雪や路面凍結対策がなされても、特に街中では凍結している路面が多いです。

年末は忘年会などあると思いますが、くれぐれも外での転倒には気をつけてくださいね!

【参考】
さっぽろ雪の絵本 / 札幌市建設局土木部雪対策室計画課
砂箱を利用しよう / ウインターライフ推進協議会

【画像】tkyszk、Anesthesia、ハル、kmc、hiro / PIXTA(ピクスタ)